PC、スマホ、タブレット……。端末が増えてくると悩みのタネになるのが「ワイヤレスイヤホンのペアリング切り替え」です。
在宅ワークも普及して「パソコン↔スマホ」など、1日に何度もイヤホンの接続を切り替えることが増えていると思います。
ただ、Bluetoothの接続切り替えって一部を除いてここ5年くらい進化が止まってないですか?って思うくらいに地味に面倒です。
そこでこの記事では完全ワイヤレスイヤホンのペアリング切り替えをスマートにする「イヤホン単体でペアリングモードに移行できる」ことの重要性を紹介した上で、個人的に気になる製品たちを紹介します。
商品 | 発売 | amazon 最新価格 | ANC/ 外音取込 | 防水 |
---|---|---|---|---|
EarFunFree Pro | 2020年 12月 | 5,999円 | ◯ | IPX5 |
SOUNDPEATST2 | 2021年 2月 | 5,580円 | ◯ | IPX6 |
JabraElite 75t | 2019年 11月 | 13,600円 | ◯ | IP55 |
イヤホンのペアリング切り替えをスマートにする方法
僕はここ数ヶ月、この課題と向き合い続けてきました。
自宅ではパソコン(Mac)↔iPhone↔iPad↔Androidスマホと、最大4つの機器をひとつのイヤホンで行き来しています。
1日の内に何度も切り替えるのですが、これがまた面倒な作業でして……。
切り替えの度に今つながっている機器との接続を解除して、イヤホンをケースに戻してペアリングモードにして、また接続して……って感じで、超絶邪魔くさいんです。
ただ、それを回避する方法はいくつかあって「シームレスな順」に並べてみると
- (Apple製品ユーザーなら)Air Pods Pro、Beatsなどの製品
- マルチポイント対応の製品
- イヤホン単体でペアリングモードに移行できる製品
- それ以外の製品
となります。
ちなみにこのシームレスな順はイヤホンの価格順ともほぼ一致します。
つまりカネがあればストレスは解決できるということです(ううう…)。
Apple製品だけならAir Pods Proなどが便利
Air Pods ProやBeatsのイヤホンなど「W1チップ」を搭載しているイヤホンは、Apple製品間の切り替えが超スムーズです。
例えばMacにつないでいてiPhoneの音楽を聴きたいとき、iPhoneでオーディオを再生すればそのまま切り替えられます。神がかってますね。
ただ最大のディスアドバンテージがAir Pods Proなどは価格が高いことと、自動切り替えが有効なのはApple製品だけなことです。
マルチポイント対応イヤホンなら複数端末に接続可
マルチポイントとは複数の端末に同時に接続できる機能です。
例えばパソコンとスマホに同時につなぐことができ、パソコンでオーディオを聴きつつ、スマホにかかってきた電話にでたりすることができます。
これだったら切り替え作業自体がが要らなくなって便利なのですが、
- 接続が不安定なことがある
- 同時に接続できるのは2台までなことが多い
- 最低でも1万円台から
という点がデメリットになってきます。
2機種間で切り替えている人で少し予算があるなら、マルチポイント対応機種を選ぶのもアリです。
「イヤホン単体でペアリングモードに移行できる」ことのメリットとは?
3つ目の方法がこれ。
「イヤホン単体でペアリングモードに移行」ってなんやねん!という話なのですが、これを説明するには「できない」イヤホンと比較すると、わかりやすいかと思います。

想像してみてください。
自宅の1階でiPhoneに接続しようと思ってイヤホンの電源を入れたところ、意図せず2階にあるパソコンにつながってしまったとします。
この場合、イヤホン単体でペアリングモードに移行できない製品だと、わざわざ2階に上がってパソコンを開き、接続を解除して、改めてペアリングモードに移行、スマホに接続しなくてはいけません。
これがイヤホン単体でペアリングモードに移行できれば、イヤホンの操作だけで2階にあるパソコンとの接続を解除して、手元のスマホに接続しなおせます。
人気Youtuber堀口さんも「ペアリング切り替え」を重視している
この記事にたどり着いた人なら誰もが知っているでしょう株式会社ドリップの代表で、人気Youtuberとしても活動される堀口英剛さんも「端末側でのペアリング切り替え」はかなり重視されています。
やっぱりペアリング切り替えは多くのユーザーの共通の悩みなんですよね……。
1万円以下の「イヤホン側・単体」でペアリング接続できる完全ワイヤレスイヤホン
今回、以下の条件でイヤホン単体でペアリングモードに移行して切り替えられるタイプの完全ワイヤレスを探しました。
- 価格は1万円以下
- イヤホン単体でペアリングモードに移行できる(ケースが必要なものは除外)
- ANC・外部音取り込みあり
- 片耳モードあり
- 防水あり
このニッチな需要を満たしたい人の多くは「Air Pods Pro高いぜ〜」と思っている人が多と推測しました(僕です)。
そのため価格を1万円以下に絞った上で、個人的にあったらうれしい機能を備えた製品を探しました。片耳モード、防水はランニング用途を想定しています。
各製品とも「ペアリング切り替え」の流れも書いておくので、購入の際の参考にしてください(手順は公式の説明書を参考にしています)。
EarFun Free Pro|市場をぶっ壊した1台
2020年、完全ワイヤレス界に「新しい標準」を作った名機「EarFun Free Pro」は、有名Youtuberなどから絶賛され、2021年5月現在もamazonでは品薄です。
- 最大28dbまで低減できるアクティブノイズキャンセリング
- 低遅延モードでゲームや動画視聴が快適に
- ワイヤレス充電対応
- 片耳モードあり
- IPX5
と、これでもかの全部盛りでありながら、価格はなんと6,000円以下。切り替え手順もスムーズです。
【ペアリング切り替え手順】
- 約3秒間左右のタッチセンサーを長押しでペアリングモードに
- 切り替えたい機器でEarFun Free Proを選択して接続
ちなみに、上位機種で人気のEarFun Air Proの場合、接続中の機器側のBluetoothをオフにするか、ケースに戻してペアリングモードにする必要があります。
SOUNDPEATS T2|ノイキャン性能の評価が高い
有線のBluetoothイヤホンが主流だった時代からコスパの高さで有名な「サウンドピーツ」から、2021年2月に発売されたモデル。
こちらもYoutuber界隈では価格のわりにはいいんじゃない?と評価されている商品です。
- アクティブノイズキャンセリングは最大35dbを軽減
- 左右同時転送で安定性が高い
- イヤホン単体で10時間、ケース込みで30時間の再生
- 片耳モードあり
- IPX6
特に価格に対するノイキャンの性能の高さを評価されています。
【ペアリング切り替え手順】
- 左右どちらかのタッチセンサーを6秒間長押しでペアリングモードに
- 切り替えたい機器でT2を選択して接続
Jabra Elite 75t|予算オーバーもマルチポイントに対応
Jabra Elite 75tはマルチポイント接続に対応しているので、今回の趣旨とは少し違ってきますが、ワンランク上の「全部入り」が欲しいならアリと思って紹介します。
価格は1万円を上回ってしまいますが、ここ数ヶ月で定価が1万円程度下がっていて、かなり狙い目になっている1台。
- 2台同時接続(マルチポイント接続)対応
- イコライザー設定、自分の聞こえ方に合わせた調整も可
- 2020年秋のアップデートでアクティブノイズキャンセリングに対応
- 片耳モードあり
- IP55
1万円以下の機種とは少しグレードが異なりますが、予算に余裕があるならこちらを選んでもいいかと思います。
【ペアリング切り替え手順】
- 両耳のタッチセンサーを3秒間長押しでペアリングモードに
- 切り替えたい機器で75Tを選択して接続
ペアリング切り替えのスムーズさはめっちゃ重要
僕自身が「イヤホン単体でペアリングモードに移行できるもの」が欲しいので、必死に探したのですが、意外と少ないことがわかりました。そして調べるのに時間がかかる!
これからイヤホンを買う人で複数の端末で切り替えることが多いなら、こういった視点で商品を探すのもおすすめです。
商品 | 発売 | amazon 最新価格 | ANC/ 外音取込 | 防水 |
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EarFunFree Pro | 2020年 12月 | 5,999円 | ◯ | IPX5 |
SOUNDPEATST2 | 2021年 2月 | 5,580円 | ◯ | IPX6 |
JabraElite 75t | 2019年 11月 | 13,600円 | ◯ | IP55 |
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