マルチポイント対応イヤホンの中でも、前から気になっていたTechnicsのEAH-AZ40を購入。
2021年を代表する超ハイエンド「EAH-AZ60」の弟分ですが、個人的にはこれで十分、と言える1台でした。
- ノイキャン不要
- 耳が小ぶりな方
- 日本メーカーの安心感
これらのキーワードにビビッと来たら、買っても後悔しないと思います。
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Technics EAH-AZ40 実機レビュー
さっそくTechnics「EAH-AZ40」の使用感をお伝えしていきます。
なおスペックシートは記事の後半でまとめています。
外観|小さい、軽い!Apple製品との親和性も高い
今回僕が買ったのはローズゴールド。
MacBook Airとおそろいのカラーです。
ケースはプラスチッキー感は否めませんが、本体のセンサー部分は円模様の高級感がある質感。
またマイク部分には風切り音対策として金属メッシュが施されています。
最初の印象は「小さっ!」でした。
インパクトとしてはRedmi Buds 3 Proのときに感じたくらいのものがありました。
ケースもかなり小ぶりな方ではないでしょうか。
イヤーピースは耳垢の混入を防ぐ仕様になっています。
この辺もさすがは国産メーカーという丁寧さです。
装着感|小ぶりな耳でも安心。遮音性はかなり高いレベル
イヤホン本体はかなりコンパクトなため、手が大きい方は取り扱いに苦戦するかもしれません。
僕も最初は装着する際に何度もセンサー部分をタッチしてしまい、音楽再生やアンビエントモードに切り替えしてしまったりしました。
装着感は本体の見た目から予想できたとおり、すっぽりと耳に収まります(僕の耳は一般的な男性よりは小さい方だと思います)。
特に本体をねじり込まなくても、しっくり来る場所を見つけやすかったです。
また遮音性(パッシブノイズキャンセリング性能)はかなり高めです。
EAH-AZ40にはアクティブノイズキャンセリング(ANC)がついていないのですが、耳栓同等の遮音効果は期待できます(鼓動が聴こえるくらいに遮音します)。
さらにイヤーピースも4種類から選べるため、ぴったりなものを選ぶことで、相当な静寂をつくり出せるはずです。
(ANCを理由にAZ60を検討しているなら、本当にAZ40でもいいかもしれません。)
アンビエントモード|2種類のモード
遮音性がかなり高いため、屋外で使用する際は外部音取り込み(アンビエントモード)が必須かもしれません。
EAH-AZ40にはアンビエントモードが2種類あります。
- トランスペアレントモード
周囲の音を全体的に拾い上げる - アテンションモード
音楽は一時停止し、周囲の会話やアナウンスなど人の声に特化して周囲の音を取り込む
引用:ワイヤレスステレオインサイドホン EAH-AZ40|Hi-Fi オーディオ – Technics(テクニクス)
アテンションモードの方が「サーッ」という音は強めで、確かに人の声は聞き取りやすくなりますが、音楽を聴き込むのには向いていません。
僕の環境では音楽再生中にアテンションモードにしても、音楽は一時停止されませんでした。
マルチポイント・接続性|問題なし。乗っ取り再生、オーバーライド接続にも対応
個人的に一番気になっていたマルチポイントについては、結論、全く問題ありません。
接続も安定しており、不便に感じるシーンはありませんでした。
ちなみに EAH-AZ40のマルチポイントは、2台接続中に端末Aで再生していて、端末Bで再生を開始すると、端末Aの再生は停止され、端末Bの再生が始まります。
もちろん、このデバイスのように「乗っ取り」に対応していなくても、マルチポイント対応イヤホンなら、スマホの着信は受けられます。
また、3台目以上接続するときに便利な「端末側ワンタップで接続切り替え(オーバーライド接続)」にも対応しています。
あと EAH-AZ40は片耳モードにも対応しています。
音質|ドンシャリ強め
音質については、他のレビュワーさんの意見を参考にされることをおすすめします。
他の方の意見を全く参考にせずに思ったことをそのまま述べると、
- 低音がかなり強めなドンシャリ系
- 高音も細かい音までハッキリと聴こえる
- 一方で、ボーカルは少しこもった感じ?
- 音場は広い
EAH-AZ40はアプリで好みのイコライザー調整ができます。
個人的には中音を強めに設定すると、バランスよく視聴できました。
ちなみに通話の音声はこんな感じです。
空気清浄機の前でiPhoneのボイスメモで録音してみました。不要な音はほぼカットしてくれています。
EAH-AZ40の微妙なポイント(デメリット)
実際にEAH-AZ40使ってみて感じた微妙な点は以下のとおり。
- 先述した装着時の誤操作の確率が高い
- 単体ではペアリングモードに移行できない
- 遮音性が高いので屋外でのながら聴きは危険レベル
ペアリングモードには一旦ケースに戻さないと移行できません。マルチポイントに対応しているので、そこまで重要ではないと思いますが、念のため。
あと僕がこれまで使った中では、かなり遮音性が高いレベルなので、屋外で使用するときはアンビエントモード、または、片耳での使用を強く推奨します。
EAH-AZ60とAZ40の違い
EAH-AZ40には同時発売の上位機種「EAH-AZ60」があります。
EAH-AZ60 | EAH-AZ40 | |
---|---|---|
発売 | 2021年10月 | 2021年10月 |
カラー | ・ブラック ・シルバー | ・ブラック ・シルバー ・ローズゴールド |
重量 | ・片耳 7g ・ケース 45g | ・片耳 5g ・ケース 30g |
連続再生時間 (ANCオフ時) | ・イヤホン:7.5時間 ・ケース込:25時間 | ・イヤホン:7.5時間 ・ケース込 25時間 |
充電時間 | ・210分でフル充電 ・15分で80分再生可 | ・180分でフル充電 ・15分で90分再生可 |
充電コネクタ | ・USB Type-C | ・USB Type-C |
防水防塵 | ・IPX4 | ・IPX4 |
ドライバーユニット | ・直径8mm | ・直径6mm |
対応コーデック | ・AAC、SBC、LDAC | ・AAC、SBC |
ANC | ◯ | ー |
外部音取り込み | ◯ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | ◯ |
装着検出 | ー | ー |
片耳モード | ◯ | ◯ |
ワイヤレス充電 | ー | ー |
イヤーピース | ・7種類 | ・4種類 |
価格 | 27,340円 (Amazon) | 14,790円 (Amazon) |
EAH-AZ60がAZ40よりも優位な点は主に3点。
- LDAC対応
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)対応
- 付属イヤーピースの種類が豊富
価格が倍も違うので悩まれるかもしれませんが、個人的には悩むようであればAZ40で良いと思います。
そもそも最高な音質を求める方は、最初からAZ40を検討しないはずです。
また繰り返しになりますが、遮音性が高く「電車内でも本格的に音楽を聴き込みたい」というような方でなければ、ノイキャンは要らないでしょう。
ちなみに両機種はサイズ感が異なり、AZ40の方がより小ぶりです。
サイズが合わずにAZ40を選ぶ、という方も多いようです。
Technics AZ60をご検討のBestyさん。試着オススメです。
ヨドバシ行ったのですが耳が小さいとの事で店員さんから強くダメ出し。他メーカーさん含め結果AZ40の一択でした。
Gifted. 聴いてみて音はとてもクリア。低音もしっかり響くので満足です。ご参考まで🥰#BEFIRST #Gifted 🐧 BE:FIRST— なつみかん (@IRON_mana_) December 5, 2021
AZ60を装着していないので断言はできませんが、もしかしたら耳が小さい僕は、AZ40のような装着感は得られなかったかもしれません。
2023年9月、Tranya T6をレビュー
AZ40の競合モデルになるかもしれないTranya T6をレビューしました。
優等生イヤホンでコスパは高い
Technicsのイヤホンは初めてでしたが、イメージとしては「優等生なイヤホン」という印象を受けました。
とりわけEAH-AZ40は上位機種とはっきりと対象ユーザーが別れており、そこまで求めない方にはコスパがとても良いと言えるでしょう。
またTechnicsのイヤホンはファームウェアのアップデートもあり、長く大切に使っていきたい人にもおすすめです。
- ノイキャン不要
- 耳が小ぶりな方
- 日本メーカーの安心感
これらを求める方は検討の余地ありな1台です。
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