マルチポイント対応・Tranya T6 実機レビュー。物理ボタン搭載、超コンパクトモデル

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最近、インフルエンサーマーケを積極的に進めており、目にする機会が増えていたガジェットメーカー・Tranya(トランヤ)。

そのマルチポイント対応モデル「Tranya T6」は小型、物理ボタンといった特徴が気になっており、今回購入してみたので、その感想をシェアします。

==この記事の結論==
マルチポイント、小型、物理ボタンというニッチで無二なところを攻めた製品。ニーズに合致すれば非常に使い勝手が良い(力技で上書き接続もできる)。

ただし、高い遮音性に対して外部音取り込み機能が搭載されていないため、外出時の使用しにくいのが、もったいない。

  • ✅ Tranya T6の長所
    • ケースは最小レベル
    • 端末側からの上書き接続ができなくはない
    • 単体で9時間再生
    • 長時間装着していても痛くなりにくい(個人差あり)
    • 物理ボタン

🤔 Tranya T6の短所

  • 外部音取り込み非対応
  • バッテリーの充電状況がケースを開けないと見れない
  • 機能が最小限で実売6,000円台という価格
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Tranya T6のスペック

タイプ カナル型 ANC
カラー ・黒曜石
・ローズゴールド
外部音取込
重量 ・片耳 約4.1g(実測)
・ケース込 約44g(実測)
装着検出
連続再生 ・単体:9時間
・ケース込:34時間
片耳
充電時間 ・イヤホン 90分 ワイヤレス
充電
充電コネクタ USB Type-C 専用アプリ
防水 IPX5 低遅延
(40ms)
対応
コーデック
SBC / AAC /
aptX Adaptive
価格 7,480円
Bluetooth 5.2 その他

スペックシートを見た段階で感じたメリデメは以下。

  • メリット
    単体9時間のロング再生、40msの低遅延モード
  • デメリット
    ANC、外部音取り込みなし、少し割高

Tranya T6 実機レビュー

今回購入したカラーは「黒曜石」。

限りなく黒に近いガンメタリックカラーです。金属的な施しがなされており、サラサラとした安っぽさを感じさせないケース。

そして、とにかく小さい。

このケースはこれまで見てきたものの中でも最小級。

AirPods Proと比べると、こんな感じ。

手元にないので直接の比較ができませんが、「Audio Technica ATH-CKS30TW」「Technics EAH-AZ40」レベルの小ささです。

Audio Technica ATH-CKS30TW

Audio Technica ATH-CKS30TW

Technics EAH-AZ40

Technics EAH-AZ40

オープン。

シンプルなケースで、ボタン類は一切ついていません。ケースの外側にはインジケーターランプすら付いておらず、充電状況(バッテリー残量)を確認するためには、蓋を開けなければいけません。

そして本体。

めちゃくちゃ軽いです。実測は4.1gとそこまでインパクトがある数値ではありませんが、バッズタイプとしては、かなり軽量な方かと。

逆に軽すぎるが故に、本体にはそこまで高級感を感じません。おもちゃみたい。

装着感

本体はずんぐりとした形なので、最初はすっぽり落ち着く場所を見つけるのが難しいかもしれません。

画像出典:Tranya T6

公式サイトのモデルさんの画像を参考に角度を調整してみると、良い感じに収まりました。こんなにがっつり耳の中には入りませんが。

筐体が軽く、小さいこともあり、購入初日に約5時間、装着し続けても痛くなることはありませんでした。

最初、適当につけていた特はそこまで遮音性能を得られませんでしたが、ベストな位置を見つけられると、脈拍が聞こえるくらいには圧迫感のある遮音空間を作れました。

ちなみにこのイヤホンにはANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)・外部音取り込み機能はありません。

個人的には、これくらいのパッシブ・ノイズキャンセリング性能があるなら、外部音取り込みは必須だと感じました。人と話すとき、ふつうに不便です。

正面から見ても、こぶりなことがわかります。

ただ寝ホンとして使うのはちょっと厳しいかな……、という感じでした。枕に当てると痛いです。

操作性

Tranya T6は物理ボタンを採用しています。

物理ボタンのクリック感がクセになります。

装着時もイヤホンが然るべき位置に収まっていれば、ぐいっと押し込まなくても軽い操作感でクリックできます

デフォルトでは以下の操作が割り振られています。

操作
・再生/一時停止
・通話応答/終話
1タップ ・再生/一時停止
・通話応答/終話
・曲戻し 2タップ ・曲送り
・音量− 3タップ ・音量+
・音声アシスタント 4タップ ・音声アシスタント
5タップ
・通話拒否 1秒長押し ・通話拒否
・電源オン/オフ 3秒長押し ・電源オン/オフ

アプリを使えば5タップまで操作を割り当てることができます。

ただ物理ボタンなこともあり、機敏な操作が難しく、4タップ、5タップの利用は現実的ではありません。

3秒長押しで電源を切れるのは、個人的にうれしいポイント。

ただし、本体操作でペアリングモードへの移行はできません。

バッテリー持続時間

公称値は以下のとおり。

  • イヤホン単体 9時間
  • ケース込み 34時間

ANC・外部音取り込み機能がないので、持続時間は長めです。この小さい筐体・ケースで頑張っている方ではないでしょうか。

今回、フル充電の状態から、音量50%で約1.5時間、Amazon Musicを再生した結果、両耳とも90%の残量を確認できました。

アプリでは10%刻みでしか残量が表示されないため、正確な数値は測れませんが、公称値は正確でした。

音量の段階

  • iPhone:0〜16段階(端末操作では0〜16)
  • Android:0〜16段階(端末操作では0〜30)
    ※Xperia 5 IV

アプリ

アプリでできることは以下のとおり。

  • イコライザー設定
  • 低遅延モード(ゲームモード)オン・オフ
  • 操作カスタマイズ
  • イヤホンを探す(マップ上)
  • ファームウェアアップデート

この手の中華系のイヤホンではアプリに接続できないことが往々にしてありますが、Tranya T6は非常にスムーズでした。

日本語が怪しい……なんてこともありません。

ソフトウェア・アップデートにも対応。この価格でいつまでサポートしてくれるのか、今後も期待したいです。

遅延

通常モードでも、動画視聴くらいであれば大きな遅延は感じません。

動画編集におけるタイムライン上の編集は厳しいですが、ゲームモードにすれば、対応できるくらいの低遅延になりました。

音質

1stインプレッションは「まぁ、こんな感じか」という印象でした。

「可もなく不可もなく」で、大きな感動を覚えるようなことはありませんでした。

  • 低音は強すぎず、心地よい
  • 解像感はそこまで高くない?
  • 少し「ラジオ感」がある(良く言えば空間の存在を感じられる)
  • 楽曲によってはボーカルが奥まって聴こえる
  • ギターなど高音のキレは感じる

ただ、アプリのEQ設定で「バランス」または「音声強化」を選択したことで、印象が大きく変わりました。

(今回は中古で購入したため、もしかしたら最初から「バランス」になっているかもしれません。)

普段はあまりアプリのEQはいじらないのですが、Tranya T6はEQを設定することが前提になっている印象です。

マイク音質は以下のとおりです。

接続・マルチポイントの挙動

マルチポイント接続に関する挙動は以下のとおり。

操作 挙動
端末側からペアリングモードへ移行 できない
すべての端末との接続を解除すると
ペアリングモードに移行する
電源オン時の挙動 前回、電源をオフにしたときに接続されていた
端末(最大2台)に自動で接続
通信圏外に移動して接続解除
→再び通信圏内に戻ったとき
自動では復帰しない
A再生中に停止
→続けざまにBを再生
1.5秒くらいで出力される。切り替えは優秀な方
A再生時にBを再生 Aの再生は止まらず、Bが無音で再生される
A再生時にBが着信 Aの再生が止まり、Bが鳴動
→通話終了後にAの音声に自動で復帰する
(たまに、Bの再生に復帰しないことがあった)
A再生時にBが通知 Aの再生は止まらず、Bの通知音は鳴らない
※アプリ、サービス、環境によって異なる
A・B接続時に、登録済み端末C
のBluetooth設定から選択
上書き接続(オーバーライド接続)はできない。
2席のうち、1席は空けておく必要がある。
(電源オン後、数秒間のペアリングモード状態時に
強制的に上書き接続することはできた)
マルチポイント接続時のコーデック aptX Adaptive で接続可能

個人的に重要視している2台接続時の3台目の端末側からの上書き接続には対応していませんでした。

しかし少々コツを掴めば力技で上書き接続できます。

  1. 左右どちらか3秒長押しで電源を切る
  2. 接続したい端末でBluetooth設定の画面を開いておく
  3. 両耳を3秒長押しで電源をオン
  4. 数秒間はペアリングモードになるので、その間に接続したい端末のBluetooth設定から接続

通常は電源をオンにすると、最後に接続していた2台に自動で接続されます。

その2台に接続される前に強引に割り込むことで、端末側だけで接続することができます。

「接続されたノートパソコンがバックパックの中に入っている」「別部屋にあるスマホに接続されてしまった」といったときに、上書き接続できるのは便利です。

Tranya T6とTechnics EAH-AZ40の比較

小型、マルチポイントといった製品の特徴から、ベンチマークになりそうなのはTechnicsのEAH-AZ40あたりでしょうか。

(ちなみにEAH-AZ40は、2023年10月に後継の「EAH-AZ40M2」が発売します)

Tranya T6 Technics
EAH-AZ40
タイプ カナル型 カナル型
カラー ・黒曜石
・ローズゴールド
・ブラック
・シルバー
・ローズゴールド
重量 ・片耳 約4.1g(実測)
・ケース込 約44g(実測)
・片耳 約5g
・ケース込 約35g
連続再生 ・単体:9時間
・ケース込:34時間
・単体:7.5時間
・ケース込 25時間
充電時間 ・イヤホン 90分 ・「180分でフル充電」
充電コネクタ USB Type-C USB Type-C
防水 IPX5 IPX4
対応
コーデック
SBC / AAC /
aptX Adaptive
SBC / AAC
Bluetooth 5.2 5.2
ドライバ 6mm径
ダイナックドライバー
6mm径
ダイナミックドライバー
チップ Qualcomm
QCC3040
ANC
外部音取込
装着検出
片耳
ワイヤレス
充電
専用アプリ
・イコライザー設定
・低遅延モード
(ゲームモード)オン・オフ
・操作カスタマイズ
・イヤホンを探す
(マップ上)
・ファームウェアアップデート
など

・イコライザーの設定
・外部音取り込みモード
・低遅延モード
・操作カスタマイズ
・イヤホンを探す
(マップ上/音を出す)
・相手に届く声の
事前確認 など
低遅延
(40ms)

(記載なし)
価格 7,480円 13,000円
発売日 2023年5月 2021年10月
備考 ・マルチポイント対応
・物理ボタン
・マルチポイント対応
・Alexa built-in

【Tranya T6の長所】

  • 発売が2年も新しい
  • 安い
  • IPX5
  • 物理ボタン
  • 単体で9時間再生
  • aptX Adaptive

【EAH-AZ40の長所】

  • 外部音取り込み機能
  • Technicsブランド
  • Alexa built-in
  • タッチセンサー

発売が1年半も前の製品と比べるのはフェアではないかもしれませんが、スペック的にはTranya T6が上回る部分が多いです。

価格が倍違うことを考えれば、Tranya T6は大健闘と言っても良いでしょう。

ただ音質は好みの部分が大きいので、単純にT6を全力推しすることはできません。

Technics製品はなかなかセール対象にならないため、中古で買うのもおすすめです。

使い勝手はいい。価格をどう判断するか

✅ Tranya T6の長所

  • ケースは最小レベル
  • 端末側からの上書き接続ができなくはない
  • 単体で9時間再生
  • 長時間装着していても痛くなりにくい(個人差あり)
  • 物理ボタン

🤔 Tranya T6の短所

  • 外部音取り込み非対応
  • バッテリーの充電状況がケースを開けないと見れない
  • 機能が最小限で実売6,000円台という価格

正直なところ、初めて手にしたときは「これで実売6,000円台か……。セールで4,000円台くらい入ったら、めちゃくちゃ売れそうだな……」と感じました。

外部音取り込みなどの主要な機能がない、お世辞にも日本国内では名前が知られたブランドではない製品に対して、スッと6,000円を支払える人は多くはないと思います。

でも使っていくうちに、定価は少し割高だけど、わりと妥当な設定かもしれない……とも思うようになりました(特に「EAH-AZ40」とスペック比較をすると)。

マルチポイント対応モデルを探していて

  • ミニマル志向
  • 貴重な物理ボタンのモデルを探している
  • 自宅で使うなど、外部音取り込みは不要
  • ANCは苦手(なくても、それなりに遮音性は高いです)

といった人には、Tranya T6は選択肢に入れても良いと判断しました。

 

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