CMF Buds実機レビュー。奇抜なだけじゃない、マルチポイント・上書き接続できる堅実モデル

CMF Buds レビュー gadget
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2024年3月にNothingのサブブランド「CMF」から発売された「CMF Buds」を購入。

実際に使って感じたこと、先に発売していた上位モデルの「CMF Buds Pro」とスペックも比較し、どちらを選ぶべきか、検討します。

==この記事の結論==

テンションが上がる見た目も然ることながら、マルチポイント、上書き接続、防塵防滴、アプリの安定感など、個人的に求めるものは全部入り。

ただし、上位モデルのProとは価格差がほとんどない、もしくは逆転するタイミングもあるため、マルチポイントが不要ならProを選んだ方がコスパは高い

✅ CMF Budsの長所

  • 圧倒的な高揚感を得られるデザイン
  • マルチポイント、上書き接続に対応
  • アプリの安定感が◎

🤔 CMF Budsの短所

  • 上位のProモデルと価格差がないため、購入判断に迷う
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CMF Budsのスペック

CMF Buds

タイプ カナル型 ANC
(-42dB)
カラー ・ダークグレー
・ライトグレー
・オレンジ
外部音取込
重量 ・片耳 約4.57g
・ケース+イヤホン 約52.84g
装着検出
連続再生 ・単体:
– 8時間(ANCオフ)
– 5.6時間(ANC・外音オン)
・ケース込合計:
– 35.5時間(ANCオフ)
– 24時間(ANC・外音オン)
片耳
充電時間 ・10分で単体2.2時間、
ケース込6.5時間再生(ANCオフ)
ワイヤレス
充電
充電コネクタ USB Type-C 専用アプリ
防水 IP54 低遅延
対応
コーデック
SBC / AAC 価格 6,600円
Bluetooth 5.3 その他 ・Google Fast Pair
・Microsoft Swift Pair

スペックシートを見た段階で感じたメリデメは以下。

  • メリット
    抜群の外観、ANCオフで8時間の再生、IP54の高い防塵防滴性能、装着検出あり
  • デメリット
    コーデックはAACまで

CMF Buds 実機レビュー

CMF Buds

開封からこんなにワクワクするの、いつぶりだろうか……。

好きで始めたイヤホンレビューも、最近は一部に義務感が混ざりこんでしまっていたことは否めません。

そう、このワクワク感こそが、レビュワーとしての原点。それを思い出させてくれる、圧倒的なパッケージ。この製品を買うなら絶対にオレンジ、と決めていました。

CMF Buds

左上に丸いダイヤルのようなものが付いている特徴的なケース。ざっくり57mm四方。

「ダイヤルのようなもの」を回すと、ストラップ用の穴が出てきます。

CMF Buds

ケースの中に「cmf by NOTHING」の文字。かっこいい以外の語彙を失ってしまう……。

CMF Buds

イヤホン本体はAirPods Proよりもほんの少し大きいくらいのゴールデン・サイズ。

本体カラーと同じ、サラサラで優しい肌触りのイヤーピースが付いています。オレンジのイヤピって貴重ですね。

CMF Buds

ケースへの収納は「溝に収める」のではなく「畝に乗せる」ようなつくりで、取り出しやすいです。個人的には縦にイヤホンを挿入するケースよりも、このような端子部分の手入れがしやすい平置きタイプが好みです。

装着感

CMF Buds

取り回しの良いスティックタイプで、想像通りの軽い装着感。出っ張りもそこまで気になりませんが、寝ホンとして使うのは、少し厳しそう

ANCがオフだと、屋外を走る車の音が聞こえるくらいの遮音性。一般的なカナル型と同じくらいの静寂は確保できます。

操作性

デフォルトでは以下のコマンドが割り当てられています。

操作
・曲送り
・通話応答/終話
2タップ ・曲送り
・通話応答/終話
・曲戻し
・応答拒否
3タップ ・曲戻し
・応答拒否
・ANC↔外部音↔ノーマル 長押し ・ANC↔外部音↔ノーマル
無効
(アプリで音量調整を割り振れる)
2タップ+長押し 無効
(アプリで音量調整を割り振れる)

誤操作を防ぐために、1タップの操作は無効です。

デフォルトで「再生/停止」が割り当てられていないのは珍しいですね。音量調整を含めて、アプリによるカスタマイズで追加できます。

個人的に気になっていた挙動は以下のとおりでした。

  • イヤホン単体では電源は切れない
  • イヤホン単体ではペアリングモードへ移行できない

バッテリー持続時間

公称値は以下のとおり。

  • イヤホン単体 8時間(ANCオフ)
  • ケース込み 35.5時間

充電左右100%の状態から、音量30%程度、ANCオフで約2時間Apple Musicを再生したところ、左右ともに80%表示(80〜71%)でした。

音量の段階

  • iPhone:0〜16段階(端末操作では0〜16)
  • Android:0〜16段階(端末操作では0〜30)
    ※Xperia 5 IV

デフォルトではタップ操作による音量調整はできませんが、アプリで「ダブルタップ長押し」に割り当てることができます。

得てして長押し系の音量調整は難しいものですが、CMF Budsはゆっくりと音量が推移するので、意図したとおりに操作できます。

個人的には最小音量が大きめに感じました。就寝前など、もう少し音量は落としたいと感じました。

アプリ

アプリでできることは以下のとおり。

  • イコライザー設定
  • タッチ操作カスタマイズ
  • ANC↔外部音取り込み↔オフ
  • ULTRA BASS オン↔オフ
  • 装着検出 オン↔オフ
  • 低遅延モード
  • イヤホンを探す(鳴動)
  • ファームウェアの更新

アプリの安定感、スタイリッシュさは、これまで使用してきたものの中でもトップレベルです。

CMF Buds

改めてこのソフトウェア利用料まで価格に含まれていることを考えると、CMF製品のコスパが恐ろしいことに気づきます。

ANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)

スペックでは42dbの騒音を除去できるアクティブ・ノイズキャンセリング性能を有しています。

圧倒的な静寂を作ることはできませんが、エンジン音や空調などの低音を中心に除去できます。

ホワイトノイズをほとんど感じない、自然に近い遮音性なのは良きです。ANCの詰まった圧迫感が苦手な人にも向いています。

外部音取り込み

外部音取り込みの性能はそこまで高くありません。

目の前の人と会話するのに必要十分なもので、パッシブ・ノイズキャンセリング(「オフ」の状態)と大きな差を感じないかもしれません。

逆に他の製品でありがちなホワイトノイズやサー音は、まったく気になりません。

 ※デフォルトではANC↔外部音取り込み↔オフ の順序で切り替えられます。アプリから「オフ」を無効化することもできます。

遅延

デフォルトでもYouTube動画程度であれば、遅延は許容範囲だと感じます。

一方で動画のカット編集は厳しいので、低遅延モードの利用が必須でした。

音質

  • 解像感は普通
  • 全体的にフラットで聞き疲れしない柔らかめなサウンド
  • 低音が包み込むようなウォーム系
  • ハイハットなどは、ちょっと控えめ?
  • 疾走感のある音楽よりも、じっくり聴かせる音楽向きか
  • 音場は少し狭め?

全体として、まったりと音楽を楽しむのに向いていそうだと感じました。

CMF Budsのデフォルトのチューニングは、スウェーデンに本社を置くDIRAC社による補正技術が用いられているとのこと。

またアプリから「Ultra Bass」をオンにすることで、低音の深みを調節できます。

CMF Buds

CMF Buds

マイクの音質は以下のとおり。

接続・マルチポイントの挙動

マルチポイント接続に関する挙動は以下のとおり。

操作 挙動
端末側からペアリングモードへ移行 できない
ケースに入れ、蓋を開けた状態で蓋のボタンを長押し
電源オン時の挙動 前回、電源をオフにしたときに接続されていた
端末(最大2台)に自動で接続
通信圏外に移動して接続解除
→再び通信圏内に戻ったとき
自動で接続が復帰
A再生中に停止
→続けざまにBを再生
切り替えに1、2秒かかる
切り替えはスムーズな方
A再生時にBを再生 Bが無音で再生され、Aの出力が継続される
A再生時にBが着信 Aの再生が停止し、Bで
「You have incoming call」とアナウンス
→通話終了後にAの音声に自動で復帰する
※ただし、Rakuten LinkはAの再生は止まるが、
アナウンスはされなかった
A再生時にBが通知 Aの再生は止まらず、Bの通知音は鳴らない
※アプリ、サービス、環境によって異なる
A・B接続時に、登録済み端末C
のBluetooth設定から選択
上書き接続できる。先入れ先出し
マルチポイント接続時のコーデック AACでの接続を確認
(Xperia 5 IV)

マルチポイント機能はデフォルトではオフになっており、有効にするにはアプリで「デュアル接続」をオンにする必要があります。

CMF Buds デュアル接続

接続しているデバイスと、過去に接続したことがあるデバイスが一覧で表示され、この場で接続・切断を管理できます。

例えば2台接続時はいずれか片方のチェックマークを外すことで、現在、接続していない機器を選択できます。

またこれとは別に、2台接続時のデバイス側からの上書き接続にも対応しています。2台の枠が埋まっているときでも、枠を空けることなく、接続したいデバイスのBluetooth設定から「CMF Buds」を選べば、上書きして接続できます。

その際、基本的には「先入れ先出し」で端末が選択されるようです。

CMF BudsとCMF Buds Proの比較

CMF Buds CMF Buds Pro
CMF Buds CMF Buds Pro
タイプ カナル型
(スティックタイプ)
カナル型
(スティックタイプ)
カラー ・ダークグレー
・ライトグレー
・オレンジ
・ダークグレー
・ライトグレー
・オレンジ
重量 ・片耳 約4.57g
・ケース+イヤホン 約52.84g
・片耳 約5g
・ケース込 約54g
参照
連続再生 ・単体:
– 8時間(ANCオフ)
– 5.6時間(ANC・外音オン)
・ケース込合計:
– 35.5時間(ANCオフ)
– 24時間(ANC・外音オン)
・単体:
– 11時間(ANCオフ)
– 6.5時間(ANC・外音オン)
・ケース込合計:
– 39時間(ANCオフ)
– 22時間(ANC・外音オン)
充電時間 ・10分で単体2.2時間、
ケース込6.5時間再生(ANCオフ)
10分で単体2.5時間、
ケース込5時間再生(ANCオフ)
充電コネクタ USB Type-C USB Type-C
防水 IP54
(イヤホン、ケースともに)
IP54
(イヤホンのみ)
対応
コーデック
SBC / AAC SBC / AAC
CMF Buds CMF Buds Pro
CMF Buds CMF Buds Pro
Bluetooth 5.3 5.3
ドライバ 12.4mm径
ダイナミックドライバー
10mm径
ダイナミックドライバー
ANC
(-42dB)

(-45dB)
外部音取込
装着検出
片耳 要確認
ワイヤレス
充電
専用アプリ
低遅延
価格 6,600円
(Amazon)
7,350円
(Amazon)
その他 ・2024年3月発売
・マルチポイント
・上書き接続
・Ultra Bass Technology 2.0
・DIRACによるチューニング

・Google Fast Pair
・Microsoft Swift Pair
・2023年10月発売
・上書き接続
・Ultra Bass Technology
・Google Fast Pair
・Microsoft Swift Pair

【CMF Budsの長所】

  • マルチポイント対応
  • ケース込の再生時間が長い
  • ケースも防塵防滴対応

【CMF Buds Proの長所】

  • ANCのスペック値が僅かに高い
  • 音響周りのハードは上位

マルチポイントの有無など、スペックではCMF Budsの方がProを上回る部分があります。

となると、Proはおそらく音質面で差別化されているのだと思われます。

直接聴き比べられているわけではありませんが、公式サイトの商品説明を見る限り、CMF Budsはハードでコストカットがはかられているようです(Proの方が使われている部品が多い)。

▼CMF Buds Pro

CMF Buds Pro

▼CMF Buds

CMF Buds

CMF Budsはその分「DIRACによるチューニング」「Ultra Bass Technology 2.0」といったソフト面で補われているように推測できます。

ちなみに他のレビュワーさんによれば、Proはマルチポイントには対応していませんが上書き接続には対応しているようです。

個人的にはマルチポイントが必須でなければ、上書き接続でも十分便利に使えるので、価格次第ではProの方がコスパが良いと思います。

まとめ

CMF Buds

CMF Budsはデザインの奇抜さに目を奪われがちですが、中身も普通に充実しています。

機能的に不足しているものはワイヤレス充電くらいなもの。個人的には優先度は高くなく「ほぼ全部入り」と定義してしまって良いレベルです。

  • TWSに高度な音質を求めない
  • マルチポイント、上書き接続は必須
  • 運動時にも使える防塵防滴性
  • 万が一、故障してもダメージが少ない価格帯
  • アプリが安定している

正に、自分のTWSの用途にはドンピシャで、これ以上、求めるものがありません。

今回、Nothing社の製品は初めて使いました。

レビューに疲れた(笑)レビュワーたちが、在りし日の少年のように目を輝かせて、いきいきとレビューしているその気持ちが、めちゃくちゃ理解できました。

 

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