約4ヶ月、メインのランニングウォッチにAamzfit Cheetahを使ってきました。
そんな中、2022年6月に発売したGarmin Forerunner 255Sを購入。
Aamzfit Cheetahと併用する中で感じたことを共有します。
==この記事の結論==
さすがはGARMIN Forerunner 255Sの視認性は抜群。心拍センサーの精度も胸バンドに引けを取らない数値が計測できました。
一方で操作性など、スマートウォッチとしての機能はAmazfit Cheetahに軍配。自分にとって何が重要なのか、取捨選択が必要。
2024年1月にプーマが発売した「SOFTRIDE EASE IN(ソフトライド イーズイン)」。マラソン後のリカバリーシューズに良さそうだったので、ランナーのみなさんに共有します^^
Garmin Forerunner 255Sを買った理由
2023年11月現在、Aamzfit Cheetahはランニング特化のスマートウォッチとしての総合力は最高峰と言えます。
しかし、使っている中で以下の2点でストレスを感じるようになりました。
- 視認性
ラン中はディスプレイが常に点灯しているわけではなく、視認するには腕を大きく上げる必要がある(日中ランの場合) - 心拍センサーの精度
気温が下がってきたこともあり、正しく機能しなくなってきた(もともと手首が極端に細い、常時体温が35℃台の低体温、安定時心拍数が30〜40台と、心拍センサーとの相性は最悪)
いずれも製品の問題ではなく、自分の利用シーンや極端な身体スペックによる相性の問題です。
これらの課題を克服すべく、約半年ぶりにGarminに出戻りしてみました。
Garmin Forerunner 255SとAamzfit Cheetahのスペック比較
Garmin Forerunner 255S | Amazfit Cheetah | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
サイズ | 41 x 41 x 12.4mm | 46.7×46,7.×11.9mm (心拍ベース除く) |
重量 (実測) | ・本体のみ 約26g ・バンド込 約41.8g (バンドは非純正) | ・本体のみ 約32g ・バンド込 約50g (バンドは非純正) |
ディスプレイ | 1.1インチ 半透過MIP 218×218ppi | 1.39インチ AMOLED(有機EL) 454×454ppi |
本体材質 | 繊維強化ポリマー | 繊維強化ポリマー |
画面材質 | Corning Gorilla Glass 3 | Panda 強化ガラス + 指紋防止コーティング |
メモリ | 4GB | 2.3GB (音楽保存領域) |
ボタン | 5つ | ・クラウン ・機能ボタン |
充電端子 | ・専用ケーブル | ・専用ケーブル |
ワイヤレス充電 | ー | ー |
防水 | 5 ATM | 5 ATM (水深50mで10分) |
衛星 | GPS、GLONASS、 Galileo、QZSS(みちびき) | GPS、BDS(BeiDou)、GLONASS、 Galileo、QZSS、NavIC |
GPS精度 向上の仕組み | GNSSマルチバンド | デュアルバンド円偏波GPS |
バッテリー持続時間 | ・スマートウォッチ: 最大12日 ・GPS:約26時間 ・マルチGNSS+音楽: 約5.5時間 ・マルチGNSS:約20時間 ・マルチGNSSマルチバンド: 約13時間 | ・通常:最大14日 ・ハード:最大7日 ・省電力:最大24日 ・時計モード:最大45日 ・精度GPSモード:最大26時間 ・自動GPSモード:最大44時間 ・省電力GPS:最大54時間 |
マイク | ー | ◯ |
価格(Amazon参考) | MUSIC:43,800円 非MUSIC:40,800円 (2023/11/18現在) | 39,990円 (2023/11/09現在) |
Garmin Forerunner 255Sのハード性能
今さら感はあるものの、Garmin Forerunner 255Sのウォッチとして基本的な性能を確認していきます。
ディスプレイ
1.1インチの半透過MIP液晶が採用されています。
今回「手首が細い自分には、小型のSモデルの方が心拍を正しく計測できるのではないか」という仮説のもと、画面が小さいモデルを購入しました。
まず、日中の視認性は全く問題なし。そう、これがGarminの半透過液晶の真骨頂。
画面の点灯を気にせず、見たいタイミングで、直感的にデータを視認できます。
やっぱり「日中ランナー」の自分には、有機ELよりもこっちの方がストレスがない。
一方、不安だった画面の小ささも、数日で慣れました。
正直なところ、キロ4くらいで走っていると、4分割表示は見づらいです。ただし、2分割であれば問題なし。基本的に「心拍数 / 現在のペース」の2つデータを表示させています。
バッテリー
以下の条件で、1日15%程度の減りです。
- 光学式心拍計:ステータス自動
- 血中酸素トラッキング:手動
- バッテリー節約:オフ
- バックライト:日没からジェスチャー(手首を持ち上げ)で点灯
- 約90分のワークアウト
毎日、90分くらい走っても、5日に1回くらいの充電ペースで良いと思われます。
操作性
これは覚悟はしていましたが、やはり、一度、有機ELのタッチスクリーンに慣れてしまうと不便さを感じざるを得ません。
左上長押しの「コントロールメニュー」や左中ボタン「メニュー」の表示項目を並び替える、不要なものは非表示にするなどして、よく使うものにアクセスしやすくする工夫が必要です。

Garminって、一発でホーム画面に戻る方法ありませんでしたっけ?戻るボタンをポチポチするのが面倒……
一方で、Garmin特有のしっかりしたボタンは誤操作の不安がなく、流水で洗うときにも画面をロックしなくて良いのは、非タッチ画面モデルのメリットです。
その他機能
個人的に「スマホ(Google)カレンダーと同期できるか」は、スマートウォッチを選ぶ上で重要な事項です。
結論、カレンダー同期はできますが、Garmin Forerunner 255Sで表示できる内容は限られています(タイトル、時間、場所、メモ2行程度)。
これはAamzfit Cheetahが圧倒的に上回っています。
カレンダー以外にも各種通知の確認、よく使う機能(タイマーなど)へのアクセス、Alexa搭載など、スマートウォッチとしてはAamzfit Cheetahが圧勝です。
Garmin Forerunner 255Sはあくまでランニングウォッチの域を出ていません。
ランニングウォッチとしての性能
「Amazfit Cheetah」との測定データを比較しました。
「屋外ランニング」で1時間10分のワークアウトを行った際の記録です。精度の傾向、測定できる項目を参考にしてください。
Garminの項目名 Amazfitの項目名 | Garmin Forerunner 255S | Amazfit Cheetah | 差分 (Garmin視点) |
---|---|---|---|
合計時間 | 1:10:35 | 1:10:38 | +3秒 |
距離 | 15.59km | 15.66km | -70m |
平均ペース | 4’32”/km | 4’30”/km | +0’02”/km |
平均移動ペース | 4’31”/km | ー | |
平均勾配-ペース調整 | 4’26”/km | ー | |
最高ペース ベストペース | 3’12”/km | 2’44”/km | +0’28”/km |
平均スピード | 13.3km/h | ||
平均移動速度 | 13.3km/h | ||
平均勾配-速度調整 | 13.5km/h | ||
最高速度 | 23.1km/h | ||
ラン時間 | 1:10:03 | ||
ウォーク時間 | 0:00:29 | ||
休憩時間 | 0:00:03 | ||
平均心拍数 | 141bpm | 139bpm (CooSpo H6) | +2bpm |
最大心拍数 最大BPM | 176bpm | 175bpm (CooSpo H6) | +1bpm |
最小心拍数 | ー | 54bpm | |
トレーニング効果 | ・主な利点:テンポ ・有酸素 4.1 ・無酸素 2.3 ・運動負荷 248 | ・有酸素 3.4 ・無酸素 2.9 ・運動負荷 157 | ・有酸素 +0.7 ・無酸素 -0.6 ・運動負荷 +91 |
最大酸素摂取量 VO2MAX | 67ml/kg/分 | 64ml/kg/分 | +3ml/kg/分 |
平均パワー | 264W | 230W | +34W |
最大パワー | 434W | 402W | +32W |
風のデータ | 有効 | ||
平均ピッチ 平均歩行頻度 | 178spm | 178spm | ±0 |
最高ピッチ 歩く最大頻度 | 233spm | 209spm | +24spm |
最大ストライド | ー | 167cm | |
平均ストライド 平均歩幅 | 124cm | 124cm | ±0 |
歩数 | ー | 12,543歩 | |
平均上下動比 | 7.8% | ー | |
平均上下動 | 9.5cm | ー | |
平均接地時間 | 226ms | ー | |
総上昇量 獲得標高上り | 250m | 256m | -6m |
総下降量 獲得標高下り | 248m | 254m | -6m |
最低高度 最低標高 | 14m | 16m | -2m |
最高高度 最高標高 | 133m | 127m | +6m |
平均標高 | ー | 63m | |
平均勾配 | ー | 1% | |
ラン時間 | 1:10:35 | ー | |
滑走距離 | 15.59km | ー | |
ランニングペース | 4’32”/km | ー | |
安静時消費カロリー | 79kcal | ー | |
運動消費カロリー | 673kcal | 646kcal | |
消費済み合計カロリー | 752kcal | ー | |
推定発汗量 | 1,012ml | ー | |
平均気温 | 21℃(不正確) | ー | |
最低気温 | 19℃(不正確) | ー | |
最高気温 | 26℃(不正確) | ー | |
予測タイム | ・5km 17:46 ・10km 37:37 ・ハーフ 1:22:51 ・フル 2:59′:15 | ・3km 10:57 ・2mi 11:49 ・3mi 18:14 ・5km 18:55 ・10km 39:15 ・ハーフ 1:26:54 ・フル 3:01′:16 | |
連携 | Stravaに対応 | Stravaに対応 |
GPSの精度
GPSの精度は個人的に過去最高評価だった「Amazfit Cheetah」に匹敵するものでした。
date | Garmin Forerunner 255S | Amazfit Cheetah | 差異 |
---|---|---|---|
11/14 | 15.10km | 15.07km | 30m(0.1%) |
11/16 | 18.38km | 18.39km | 10m(0.05%) |
11/17 | 5.35km | 5.37km | 20m(0.3%) |
11/20 | 15.59km | 15.66km | 70m(0.4%) |
体感では「気持ちAmazfit Cheetahの方が正確かな」という気がしなくもないですが、ブレやすい場所はどちらも同じで、大差はありません。
Garmin Forerunner 255S
Amazfit Cheetah
心拍センサーの精度
結論、Garmin Forerunner 255Sのセンサーは正確で実用的です。
使い始めの数日は、なかなか安定せず、高めの数値が計測されてしまいました。
Garmin Forerunner 255Sは暗い塗の赤、胸に巻く心拍センサー CooSpo H6の記録が明るい赤の線。
しかし約1週間利用することで、ようやく胸の心拍センサーに近しい記録を測定できるようになりました。
10℃前後の外気温でも、ここまで正確な測定ができるようになりました。
この間に試して効果があったと感じたことは
- 最大心拍数を初期設定(220-年齢)から、自分が実際に出したことがある数値に手動で修正した
- ウォッチを腕の内側 かつ 肘寄りに付けるようにした
- ワークアウト開始5分前からスタンバイ状態(GPSを捕捉する画面)にしておいた
Garminの心拍センサーの精度を上げる方法は、身体的な相性もあり、一概にこれが正解とは言えません。
また内側に装着することに抵抗があるかもしれないので、参考程度にしてもらえると良いかと。
視認性
これは先にも触れましたが、Garminの半透過MIP液晶の屋外での視認性は最高です。
Garmin 255SとAmazfit Cheetahの直射日光下での視認性比較。
やっぱりGarminの半透過MIP液晶は大正義です。
一方でナイトランなら、AMOLEDの方が格段に視認性が高いです。
どちらかが優れている、というのではなく、自分のランニングスタイルに合った方を選ぶのがよき。 pic.twitter.com/YRwf98xkoY
— spkNote (@spk__note) November 22, 2023
Amazfit Cheetah(有機EL採用ウォッチ)の画面の点灯速度のストレスから開放されました。
ただし夜間にトレーニングすることが多いなら、有機ELディスプレイの方が視認性は高いはずです。
あと思ったんですが、Amazfit Cheetahはワークアウト画面の背景を白にすれば、もっと視認しやすくなるんじゃないかな↓↓
消費電力を考慮しての仕様だと思いますが、少なくともユーザーが選べるようになると、さらに利便性は上がるんじゃないかな、と。
結論:ランニングにおける使いやすさは圧倒的にGarmin Forerunner 255S
Garmin Forerunner 255Sの長所
- 日中屋外の視認性が抜群
- 心拍センサーの精度が安定(自分の場合)
- 物理ボタンで誤操作を防げる
- 小型で取り回しが良い(冬は長袖でも邪魔にならないのが地味にいい)
Aamzfit Cheetahの長所
- 夜間、室内の視認性が高い
- バッテリーがめちゃくちゃ持つ
- タッチ操作
- スマートウォッチとしての利便性
今回、Garminを購入した「心拍測定精度」と「視認性」の向上、いずれもその目的を果たすことができました。
正直使う前から「Garminであれば改善する」という確信はありました。なので、めちゃくちゃ感動したというわけではありません。「さすがっす」といった感じです。
一方でスマートウォッチとしての操作性、機能性はAmazfit Cheetahが上回ります。Garmin Forerunner 255Sはあくまで「ランニングウォッチ」。土俵が違い比べることができません。
ランニング or スマートウォッチの利便性、どちらの優先度が高いか、という、つまらない結論に落ち着きました。
過去の経験からランニングウォッチを2つ以上併用することが苦手な僕は、いずれかを選ばなくてはいけません。
もう少し使ってみて、最終的な結論を出したいと思います。
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僕はラン歴10年、PBは2時間56分16秒の市民ランナーです。
コロナ禍を乗り越え、遂にレースが帰ってきました!それぞれの目標を達成できるように、いっしょにがんばりましょう^^
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