Garminのランナー向けエントリーモデル「Forerunner 165」が発表されました。
2024年2月29日に発売されます。
今回は上位モデルの「Forerunner 265」、先代モデルの「ForeAthlete 55」との違いを、スペックシートで確認します。
2024年1月にプーマが発売した「SOFTRIDE EASE IN(ソフトライド イーズイン)」。マラソン後のリカバリーシューズに良さそうだったので、ランナーのみなさんに共有します^^
Garmin Forerunner 165が発売
2024年2月29日、Garminのランナー向けのシリーズ「Forerunner」のエントリー向けモデル「Forerunner 165 / Forerunner 165 Music」が発売します。
価格は39,800円(Musicは44,800円)。
位置付けは「エントリーモデル」で、従前の「ForeAthlete 55」の後継機ですが、スペックやできることは大きく底上げされています。
上位のForerunner 265にも迫る進化を遂げました。
Forerunner 165 / Forerunner 265 / ForeAthlete 55のスペック比較
以下、上位モデルの「Forerunner 265」、先代モデルの「ForeAthlete 55」と、スペックを比較してみます。
Garmin Forerunner 165 | Garmin Forerunner 265 | Garmin ForeAthlete 55 | |
---|---|---|---|
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発売 | 2024年2月 | 2023年3月 | 2021年6月 |
価格 | MUSIC:44,801円 非MUSIC:39,800円 (2024/02/23現在) | 56,626円 (2024/02/23現在) | 29,091円 (2024/02/23現在) |
サイズ | 43 x 43 x 11.6 mm | 46.1 x 46.1 x 12.9 mm | 42 x 42 x 11.6mm |
重量 (実測) | ・約39g | ・47g | ・約37g |
ディスプレイ | 1.2インチ AMOLED 390×390ppi | 1.3インチ AMOLED 416×416ppi | 1.04インチ 半透過MIP 208×208ppi |
タッチ スクリーン | ◯ | ◯ | ー |
本体材質 | FRP (繊維強化ポリマー) | FRP (繊維強化ポリマー) | 記載なし |
画面材質 | 化学強化ガラス | Corning Gorilla Glass 3 | 化学強化ガラス |
メモリ | 4GB | 8GB | 200時間分の アクティビティ |
ボタン | 5つ | 5つ | 5つ |
充電端子 | ・専用ケーブル | ・専用ケーブル | ・専用ケーブル |
ワイヤレス充電 | ー | ー | ー |
防水 | 5 ATM | 5 ATM | 5 ATM |
衛星 | GPS、 GLONASS、 Galileo、 QZSS(みちびき) | GPS、 GLONASS、 Galileo、 QZSS(みちびき) | GPS、 GLONASS、 Galileo、 QZSS(みちびき) |
マルチバンドGNSS | ー | ◯ | ー |
バッテリー持続時間 | ・スマートウォッチ:約11日 ・節約:約20日 ・GPS:19時間 ・マルチGNSS:約20時間 | ・スマートウォッチ: 約13日 ・GPSモード:約20時間 ・SatIQ:約16時間 ・マルチGNSSマルチバンド :約14時間 | ・スマートウォッチ: 最大14日 ・GPS:約20時間 |
マイク | ー | ー | ー |
Garmin Forerunner 165 | Garmin Forerunner 265 | Garmin ForeAthlete 55 | |
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地図 | ー | ー | ー |
Garmin Pay Suica | ◯ | ◯ | ー |
おすすめ ワークアウト | ◯ | ◯ | ◯ |
VO2 Max | ◯ | ◯ | ◯ |
リカバリー アドバイザー | ◯ | ◯ | ◯ |
インターバル プロフィール | ◯ | ◯ | ー |
トレーニング 効果 | ◯ | ◯ | ー |
Garminコーチ | ◯ | ◯ | ◯ |
トレーニング レディネス | ー | ◯ | ー |
トレーニング ステータス | ー | ◯ | ー |
トレーニング負荷 | ー | ◯ | ー |
レースウィジェット | ー | ◯ | ー |
ランニングダイナミクス | ◯ | ◯ | ー |
モーニングレポ | ◯ | ◯ | ー |
ランニングパワー | ◯ | ◯ | ー |
トライアスロン | ー | ◯ | ー |
ボディバッテリー | ◯ | ◯ | ー |
血中酸素 トラッキング | ◯ | ◯ | ー |
HRVステータス | ◯ | ◯ | ー |
Forerunner 265のメリット、165にできないこと
- 265の方がディスプレイが少し大きい(1.3インチ / 1.2インチ)
- 265の方がディスプレイの強度が高い
- 265の方が保存容量が大きい(8GB / 4GB)
- 265はマルチバンドGNSSに対応
- 265のみ使えるアクティビティ機能
- トレーニングレディネス
毎日トレーニングに向けてどの程度準備ができているか100点満点で表示 - トレーニングステータス
自分の身体がトレーニングにどのように反応しているか示す指標 - トレーニング負荷
ランニング能力を向上させるために必要な負荷が分かる(低強度有酸素、高強度有酸素 、無酸素) - レースウィジェット
目標のレースの登録と、それに向けたおすすめのワークアウトを提案 - トライアスロンモード
- トレーニングレディネス
もっとも大きな違いは筐体の材質(クオリティ)と、マルチバンドGNSS対応の有無でしょうか。
マルチバンドGNSSとは位置情報の測位に複数の周波数帯域を使用することで、精度を向上させる機能です。
特にビル街や山中など、見通しの悪い場所で効果を期待できます。
- 非対応モデルの精度:±3m(±10フィート)
- 対応モデルの精度:±2m(±6フィート)
また、265のみ使えるアクティビティ機能がありますが、個人的には普段からほとんど見ていない項目ばかりです。
たまに見て「へ〜」って感じるくらいです。僕の意識が低いだけなのかもしれませんが……。
Forerunner 165にできて、ForeAthlete 55にできないこと
詳細は先の比較表を参照してほしいのですが、個人的に重要だと思う違いは以下の3点。
- 165は有機EL&タッチスクリーン対応、55はMIP液晶&タッチスクリーン非対応
- 165はGarmin Pay(Suica)に対応
- 55は「トレーニング効果」を測定できない
結論、個人的には走ることが多い時間帯で選ぶべきだと考えます。
昼間に走ることが多いなら、圧倒的に55のMIP液晶の方が見やすいですし、夜間なら有機ELの方がストレスが少ないでしょう。
僕は日中に走ることが多い(マラソンレースも基本的に日中に行われる)ため、有機EL搭載のウォッチにどうしても慣れることができません。
有機ELディスプレイは、その特性上、腕を上げてから点灯するまでに微妙な遅延があります。
以下MIPと有機ELの違いのイメージです(有機EL=Amazfitの製品です)。
Garmin 255SとAmazfit Cheetahの直射日光下での視認性比較。
やっぱりGarminの半透過MIP液晶は大正義です。
一方でナイトランなら、AMOLEDの方が格段に視認性が高いです。
どちらかが優れている、というのではなく、自分のランニングスタイルに合った方を選ぶのがよき。 pic.twitter.com/YRwf98xkoY
— spkNote (@spk__note) November 22, 2023
あと、Forerunner 165にすると、僕が参考にしている数少ない指標のひとつ「トレーニング効果」を測定できます。
Forerunner 165に関する口コミ評価
✅ポジティブなもの
- 245からなら単純にAMOLED化と順当な性能アップ
- 機能的に265と変わらない
- 265高いし機能も充分過ぎる
- 200シリーズがどんどん高価になってきたところに165発売
- これで入門用?
🤔ネガティブなもの
- できれば275を出して欲しかった
- マルチバンドなし
- トレーニングレディネスが測れない
結論:どれを選ぶべきか
個人的な結論は以下のとおり。
- Forerunner 265がおすすめな人
- とにかく精緻な位置情報の取得にこだわる
- トレイル、トライアスロンも行う
- Forerunner 165がおすすめな人
- 主戦場はロード
- どちらかというと夜間に走ることが多い
- ForeAthlete 55がおすすめな人
- 日中に走ることが多い
- 価格重視
- ForeAthlete 55から乗り換えるべき人
- バッテリーがヘタっている
- ランナーとしてステップアップしたい
- どちらかというと夜間に走ることが多い
月間走行距離約300km、サブ3を目指してトレーニングしている個人的な感覚としては、Forerunner 165でも十分。ただし有機ELディスプレイが苦手なので、実際に選ぶのはちょっと躊躇する……、という感じです。
いずれにせよ、他社製品とも張り合える価格帯に収まったForerunner 165、エントリーと定義するには過剰スペックのハイコスパなモデルだと感じます。
それぞれの目標に向けて、一緒にがんばりましょう!
僕はラン歴10年、PBは2時間56分16秒の市民ランナーです。
コロナ禍を乗り越え、遂にレースが帰ってきました!それぞれの目標を達成できるように、いっしょにがんばりましょう^^
\VO2 Maxが測れるランナー向けGarmin/

- Forerunner 965(2023年4月発売)
有機ELに対応した最上位モデル - Forerunner 955(2022年6月発売)
Forerunner 965の前モデル - ForeAthlete 745
決済・音楽保存機能があるランナー最上位モデル - Forerunner 265(2023年3月発売)
上級者まで対応できるスタンダードモデル。有機EL対応! - Forerunner 255(2022年6月発売)
Forerunner 265の前モデル - Forerunner 165
有機EL・タッチスクリーンに対応したエントリーモデル - ForeAthlete 55
Forerunner 165の前モデル
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