日々の練習の中で、「今日はちょっと体が重いな」と感じる日がありますし、一方で羽が生えたように足取りが軽い日もあります。
体のコンディションは「感覚」や「タイム」を頼りにする人が多いと思いますがが、これを客観的に教えてくれる機能がGarminの「パフォーマンスコンディション」です。
パフォーマンスコンディションの見方と計測方法、ランにどのように活かすことができるのか解説します。
2024年1月にプーマが発売した「SOFTRIDE EASE IN(ソフトライド イーズイン)」。マラソン後のリカバリーシューズに良さそうだったので、ランナーのみなさんに共有します^^
Garminの「パフォーマンスコンディション」とは
ランナー向けの「Fore Athlete」モデルの中で、パフォーマンスコンディションを測定できる端末は以下のとおり。
- Forerunner 955(トライアルもできる最上位モデル):◯
- ForeAthlete 945(955の前モデル):◯
- ForeAthlete 745(決済・音楽保存機能があるランナー最上位):◯
- ForeAthlete 245(上級者まで対応できるスタンダードモデル):◯
- ForeAthlete 45(VO2 Max測れる超コスパモデル):✕
- ForeAthlete 935(945の前モデル):◯
- ForeAthlete 235J(245の前モデル。僕も3年半使った):✕
エントリーモデルの45や少し古めの235Jでは利用できません。
パフォーマンスコンディションはその日の調子を教えてくれる
ランナーは調子がいい日もあれば、体が重いと感じる日もあります。
それを客観的に教えてくれるのが「パフォーマンスコンディション」機能です。
ランを始めて6〜20分すると、その日の調子をポップアップで通知してくれます。
対応機種ではランニング開始数分間で、ペースや心拍数、心拍数の変化(急に上がったなど)をリアルタイムで分析します。
そして、普段のトレーニングと比較して、その日のパフォーマンスの良い・悪いを、トレーニングの初期の段階で教えてくれるのです。
パフォーマンスコンディションは−20から+20の間で表示されます。
数値 | 状態 |
---|---|
+11〜+20 | 非常に良い |
+2〜+10 | 良い |
−1〜+1 | ベースライン |
−10〜−2 | ふつう |
−20〜−11 | 悪い |
自分のVO2 MAXをベースライン(平均)として、40段階で良い・悪いを判定します。
トレーニングページに設定することもできる
パフォーマンスコンディションはデフォではトレーニングページに表示されませんが、設定で追加できます。
【「パフォーマンストレーニング」のトレーニングページへの追加方法】
- 設定>アクティビティ&アプリ>ラン>ラン設定>トレーニングページで「追加」
- カスタムデータ>1項目に「その他」から「パフォーマンスコンディション」を選択
トレーニングページに追加すれば、刻々と変わるコンディションを、走りながらリアルタイムで確認できます。
パフォーマンスコンディションの活かし方
パフォーマンスコンディションが測定できても、それを活用できなくては意味がありません。
僕もまだ探り探りなのですが、以下2つの活用が有効かなと思います。
客観的な疲労度・調子を知り「休む」指標にする
調子がいい・悪いは自分の感覚がいちばん正直で正確です。
なので、ちょっと体が重いな〜ってときに「今日はパフォーマンスコンディションが悪いです!」とポップアップされたら、わかっとるわい!と思っちゃいますよね、きっと。
パフォーマンスコンディションはスタートから6〜20分の間にポップアップされますが、10分以内に分析されることがほとんどです。
なので、例えば「パフォーマンスが−◯◯以下だったら、その場で引き返す」と決めておくといいかもしれません。
パフォーマンスが悪い=疲労が溜まっている、つまり、それ以上トレーニングを続けても効果は小さいと言えます。
調子が悪いときに頑張ってしまう人こそ、このような客観的な指標をうまく活用してみてはいかがでしょう。
あとから振り返ってコンディションの「壁」を知る
パフォーマンスコンディションは、トレーニング後にGarmin Connectで確認することもできます。
これは僕のとある日のパフォーマンスコンディションです。
この日は8分50秒の時点で「+4」の判定がされました。12,3kmそこそこのランだったので、大きな「壁」もなく、最後までいいコンディションで走り切れました。
これがロングランになれば、どこかでコンディションがマイナスに落ちる「壁」が可視化できます。
その壁を知ることで、具体的な対策を考えることができます。
===
コンディションの良し悪しって、「感覚」もしくは「タイム」でなんとなくは分かりますが、客観的に教えてくれることにこそ価値があります。
ほとんどの市民ランナーには「少し疲れているようだから休んだ方がいいよ」とアドバイスをくれる人はいません。
好不調の波を減らして、一定のパフォーマンスを発揮するために「パフォーマンスコンディション」は参考になります。
合わせて参考にして欲しい記事
それぞれの目標に向けて、一緒にがんばりましょう!
僕はラン歴10年、PBは2時間56分16秒の市民ランナーです。
コロナ禍を乗り越え、遂にレースが帰ってきました!それぞれの目標を達成できるように、いっしょにがんばりましょう^^
\VO2 Maxが測れるランナー向けGarmin/
出典:https://www.garmin.co.jp/- Forerunner 965(2023年4月発売)
有機ELに対応した最上位モデル - Forerunner 955(2022年6月発売)
Forerunner 965の前モデル - ForeAthlete 745
決済・音楽保存機能があるランナー最上位モデル - Forerunner 265(2023年3月発売)
上級者まで対応できるスタンダードモデル。有機EL対応! - Forerunner 255(2022年6月発売)
Forerunner 265の前モデル - Forerunner 165
有機EL・タッチスクリーンに対応したエントリーモデル - ForeAthlete 55
Forerunner 165の前モデル
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