ランニングにハマっていくと、ランニングウォッチの心拍センサーの精度では満足できず、専用の計測機を購入したくなります。
そこで迷うのが、胸バンドと腕バンド、どちらを選べば良いのかということ。
今回は筆者がそれぞれ使ってわかった違いと、どちらがどんな人におすすめなのか、個人的な結論をお伝えします。
==この記事の結論==
胸バンドは安くより高精度でリアルタイムに反映されるのがメリット。
腕バンドはランニングウォッチの延長で気軽に装着できるが、胸バンドに慣れてしまった自分が、あえて腕バンドを選ぶ理由はない。
ただし初心者には腕バンドをおすすめしたい。
2024年1月にプーマが発売した「SOFTRIDE EASE IN(ソフトライド イーズイン)」。マラソン後のリカバリーシューズに良さそうだったので、ランナーのみなさんに共有します^^
心拍センサーの胸バンドと腕バンドの違い
かつては胸バンドが主流でしたが、近年は各社からお手頃な価格で、腕に装着するタイプの心拍センサーも販売されています。
胸バンド | 腕バンド | |
---|---|---|
価格 | 安め | 高め |
装着か所 | 胸(みぞおち) | 上腕二頭筋 |
測定方法 | 心臓の電気活動を測定 | 光を当て血流の速さ (血液量の変化)を測定 |
一般的なメリ・デメ | ・より正確、リアルタイム ・装着に慣れが必要、苦しい | ・気軽に装着可能、不快感が少ない ・精度は劣る |
電源 | 電池 | 充電式 |
胸バンドはざっくり、心電図のように、直接、心臓の電気活動を測定します。精度が高く、リアルタイム性にも秀でていいます。
しかし胸バンドが窮屈で苦しいと感じる人も多く、その代替として腕に装着するタイプが浸透してきました。
正確な精度と気軽さ、両取りを狙ったのが腕バンドの心拍センサーと言えます。
心拍センサー 胸バンドと腕バンドを比較
一般的なメリデメは先に説明したとおりです。
以下では日頃から両タイプのセンサーを利用して感じている違いをお伝えします。
僕はいずれもコスパの良いCoospo社のセンサーを利用しています。
心拍精度
以下は約13分間、負荷に強弱をつけたトレーニング時の、胸(薄いピンク)と腕(濃いカラフル)で測定したグラフを、ざっくり重ね合わせたものです。
- スタート時は腕の上昇が若干遅れている(目視でもそんな感じだった)
- 腕は一度安定してしまえば、胸と遜色ない
- 急激な心拍の上昇時は、腕が少しだけ遅れるものの、最大心拍数はほぼ同じ
個人的には「腕バンドはウォッチに付帯したセンサーよりは正確で、胸よりは少しだけリアルタイム性に欠ける」と感じています。
装着のしやすさ
結論、装着のしやすさに大差を感じません。どちらも慣れの範囲です。
僕は冬の装着時の寒さを軽減したく腕バンドを購入しましたが、その目的は果たせませんでした。
イメージしていただきたいのですが、冬は長袖シャツを着ることが多く、半袖のように腕をまくり上げて腕バンドを装着できません。
結局は胸バンドと同様に、半裸になるか、服の下でモゾモゾと装着しなければなりません。
ただし胸バンドは読み取り部分を水で濡らす必要があり、冬はかなり冷えっとします。その点は、何もせず直接付けられる腕バンドが優位と言えます。
装着のコツ
胸バンドをずれないように装着するコツは以下の2つ。
- 正面より背中側を高めに上げる意識で装着すると、安定しやすい
- 長さを調整する金具の部分にクリップを挿入すると、緩みづらくなる
また腕バンドは上腕の外側に付けます。
僕は初めて使う際に内側につけてしまい、めちゃくちゃな数値が測定されてしまいました(笑)。
ランニング時の使用感
これも慣れの範疇かなと思います。
確かにランニング中に気にならないのは腕バンドですが、胸バンドも適切なポジションや長さを見つけることができれば、不快感をほとんど感じません。
個人的には胸バンドは適度な圧迫感で背筋が伸び、シャキッとランニングモードになれることが良きだと感じています。
ウォッチとの接続性
僕の環境では胸バンドの方がウォッチ(Garmin)にサクッと接続できます。
Garmin Forerunner 255sの場合、左中ボタン長押し→「センサー」の項目で、心拍センサーを接続できます。
胸バンドは「自動検出」をオンにしておくと、比較的すぐに検出されますが、腕バンドは「追加」の項目から手動で検出しないと接続できません。
これは製品との相性もあると思うので、あくまで参考までに。
バッテリー持ち
ぶっちゃけ気にする必要はありません。
自分は胸バンドを購入して約半年はメインで、その後、腕バンドと1ヶ月半程度併用していますが、まだ一度も電池を交換していません。
また腕バンドも1ヶ月半使用して、こちらもまだ一度も充電をしたことがありません。
心拍センサーのBluetoothは、ワイヤレスイヤホンなどよりも圧倒的に電池が持つようです。バッテリー持ちは胸/腕を選ぶ際の理由にはなりません。
価格
一般的に胸バンドの方が、腕バンドのセンサーよりも安いです。
僕が使っているCOOSPO社のH6は、セール時には2,000円台で購入できます。
胸バンド、腕バンドのメリット/デメリットまとめ
胸バンド | 腕バンド | |
---|---|---|
✅ メリット | ・価格が安め ・比較的ウォッチから検出されやすい ・よりリアルタイム、より高精度 | ・装着時に水を付けなくて良い ・深く考えずに装着できる ・充電タイプは電池を交換しなくて良い |
🤔 デメリット | ・ベストなバンドの長さ、装着か所を 見つけるまでに時間がかかる ・人によっては苦しい | ・価格が高め ・胸のリアルタイム性には及ばない |
🙂 気にしなくてOK | ・電池、バッテリー持ち ・装着の手数 |
これらのメリット、デメリットを考慮すると、すでに胸バンドに慣れている自分が腕バンドを選ぶ理由はないが、初めて心拍センサーを購入される人には腕バンドの方がおすすめしやすいかな、という結論です。
腕バンドはウォッチの延長で簡単に装着できますし、胸との精度の差もそこまで大きくありません。
できるだけ安く試したい、将来的にもっと精度を求めたくなるかもしれない、という人は胸バンドを選ぶのも良いかと思います。
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それぞれの目標に向けて、一緒にがんばりましょう!
僕はラン歴10年、PBは2時間56分16秒の市民ランナーです。
コロナ禍を乗り越え、遂にレースが帰ってきました!それぞれの目標を達成できるように、いっしょにがんばりましょう^^
\VO2 Maxが測れるランナー向けGarmin/
- Forerunner 965(2023年4月発売)
有機ELに対応した最上位モデル - Forerunner 955(2022年6月発売)
Forerunner 965の前モデル - ForeAthlete 745
決済・音楽保存機能があるランナー最上位モデル - Forerunner 265(2023年3月発売)
上級者まで対応できるスタンダードモデル。有機EL対応! - Forerunner 255(2022年6月発売)
Forerunner 265の前モデル - Forerunner 165
有機EL・タッチスクリーンに対応したエントリーモデル - ForeAthlete 55
Forerunner 165の前モデル
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