4年遅れ。 FRESH FOAM BEACON(2018)レビュー。前厚底時代のデイリートレーナー

FRESH FOAM BEACON running
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2023年春、メルカリで走行距離数十キロ程度の FRESH FOAM BEACON(2018、V1)をお安く譲っていただきました。

現行のニューバランスのランナップでは希少となってしまった「非厚底モデル」を探していた自分にとって、まさに渡りに船。

今さらレビューする価値があるのかわかりませんが、同じ様にフリマやクリアランスで見つけた方の参考になれば幸いです。

2024年1月にプーマが発売した「SOFTRIDE EASE IN(ソフトライド イーズイン)」。マラソン後のリカバリーシューズに良さそうだったので、ランナーのみなさんに共有します^^

SOFTRIDE EASE IN

参照記事 PUMA「ソフトライド イーズイン」レビュー。「楽ふわっ×立ったまま履ける」万能モデル

FRESH FOAM BEACON(2018、V1)のスペック

FRESH FOAM BEACON

FRESH FOAM BEACONが発売したのは2018年。

V3(第3世代)まで販売され、厚底の波に飲まれるようにして、ひっそりと一線から退きました。

FRESH FOAM
BEACON(V1)
国内発売2018年夏頃
メーカー価格11,000円程度
重量(26.0cm)実測約180g
Width2E
ドロップ実測約5、6mm
アッパーエンジニアードメッシュ
ミッドソールFresh Foam
アウトソールGROUND CONTACT FRESH FOAM

当時のニューバランスのレーシングシューズは、薄底の「HANZO」シリーズが主力でした。

そのHANZOと比べるとクッション性があり、当時は今でいう「デイリートレーナー」的な存在だったと思います。

神野大地選手が練習に使っていて、「フワッとした乗り心地」とおっしゃっていたことが印象に残っていました。

FRESH FOAM BEACONの特徴

FRESH FOAM BEACON

  • 表面に凹凸のあるFresh Foam
  • Fresh Foamをフルグランドコンタクトで搭載
  • 足全体での着地を促す低ドロップ

表面に凹凸のあるFresh Foam

FRESH FOAM BEACON

凹凸のデザインが特徴的なミッドソール「Fresh Foam」は、現行のFresh Foam 1080880などでもおなじみです。

ミッドソールからアウトソールまで単一素材でシームレスにつながっていて、高い耐衝撃性、安定性、サポート性に寄与しています。

FRESH FOAM BEACON

アウトソールはとくに摩耗が心配される部分にのみラバー素材を使うことで、ソールにボリュームを持たせつつも軽量化に成功。実測で約180gという軽さを実現しています。

Fresh Foamをフルグランドコンタクトで搭載

FRESH FOAM BEACONは初めて「フルグランドコンタクト」でFresh Foam素材を採用しました。

フルグランドコンタクトとは、ニューバランス社の中で受け継がれるこだわりです。

一般的なランニングシューズには、ミッドソールとアウトソールの間に「シャンク」と呼ばれる、プラスチックなどの芯材が埋め込まれていることが多いです。

FRESH FOAM BEACON

シャンクには靴の捻じれ、靴底の曲がりを防いで、足を守る役割があります。

一方のFRESH FOAM BEACONには、このシャンクがなく、足裏全体で地面に接地できる(フルグランドコンタクト)ように、FRESH FOAMが全面に施されています。

FRESH FOAM BEACON

足全体での着地を促す低ドロップ

メーカー公式の資料は見つけられませんでしたが、ドロップは実測で約5、6mm程度です。

最近の「デイリートレーナー」シューズは、ハイドロップで体重移動をサポートしてくれるものが主流です。

Fresh Foamは低いドロップによって、足全体で接地し、自分の足で前に進む感覚を養えます。

見た目も最近のニューバランスのランニングシューズらしくない形状ですね。

FRESH FOAM BEACON

FRESH FOAM BEACONで走ってみた

ニューバランスらしく、かかとをがっちりホールド。この安心感が、やっぱりニューバランスを履きたくなる理由かもしれません。

今回は普段と同じサイズの2E。少しつま先に遊びがあるかな、という感覚ですが、これくらいがちょうどよいです。

FRESH FOAM BEACON

アッパーの素材は少し厚めで(併用しているリベレイトニトロと比べてしまうから余計に)真夏は暑そうです。

デザインですが……。やはり時の流れを感じずにはいられませんね。前時代感が漂っています。

「フワリ」とはしていない

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FRESH FOAM BEACONは当初、「フワリと進む、乗りごこち」というキャッチコピーで訴求されていました。

薄底時代からすれば、FRESH FOAM BEACONには「フワリ」という表現が合っていたのかもしれません。

しかし、未来の厚底時代から来た人間が履いてみると、これは「フワリではないな」というのがすぐにわかります。

地面からの衝撃がダイレクトに伝わるようなことはありませんが、沈み込むようなクッション感はほとんど得られません。

逆にどちらかというと「硬め」で、とくにTペース(自分の場合は3分台に乗るかどうかくらい)くらいになると、大きな反発を得てスピードが出せるような印象です。

HANZOほど薄くなく、でも、しっかりと地面からパワーをスピードに変えられると感じました。

まとめ:これくらいのお手頃ラインナップが復活してほしい

FRESH FOAM BEACON

2023年の視点で見ると、ロング走には少し心もとない感じはしますが、20kmくらいまでのトレーニングだったり、スピード練習にも十分対応できるシューズです。

ほぼ同時期に購入したリベレイトニトロ(2021)ほどクッション感はありませんが、その分、安定感はFRESH FOAM BEACONの方が上です。

このオフシーズンはスピードの底上げをしたいと思っていたので、その目的に合致した頼もしいシューズをゲットできました。

個人的にはニューバランスには、これくらいの「非厚底」でガシガシ履けるラインナップが欲しいなぁと思います。

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\VO2 Maxが測れるランナー向けGarmin/

  『Forerunner 265』『Forerunner 965』 出典:https://www.garmin.co.jp/
  • Forerunner 965(2023年4月発売)
    有機ELに対応した最上位モデル
  • Forerunner 955(2022年6月発売)
    Forerunner 965の前モデル
  • ForeAthlete 745
    決済・音楽保存機能があるランナー最上位モデル
  • Forerunner 265(2023年3月発売)
    上級者まで対応できるスタンダードモデル。有機EL対応!
  • Forerunner 255(2022年6月発売)
    Forerunner 265の前モデル
  • Forerunner 165
    有機EL・タッチスクリーンに対応したエントリーモデル
  • ForeAthlete 55
    Forerunner 165の前モデル

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