Google Pixel Watchが格安SIMなどのeSIM単体利用に対応。実際に契約してみた

gadget
景品表示法に関する記載:当記事にはアフィリエイト広告が含まれています(メディアポリシー)。
2023/04/29追記
QRコードのスキャンメニューが表示されなくなりました。

2023年3月、複数のWebメディアで「Google Pixel Watchが親機なしでの単独でのeSIM契約に対応した」と報じられました。

僕はApple製品をメインで利用しておりますが、このニュースが気になってしょうがなく、イオシスさんでGoogle Pixel WatchのLTE版を購入し、新たに格安SIMを契約して検証してみました。

一応、この記事はGoogleが公式に認めていない情報を含んでいることを申し添えます。

よろしければ、povo2.0のコードをご利用ください!

『LKQC91Q3 』

  1. SIM発行後、自動でデータ使い放題(24時間)が1回適用
  2. 初めて購入したデータトッピングに応じて、さらにデータ使い放題(24時間)1〜5回分のコードをプレゼント!

povo2.0公式サイト

動画によるまとめは以下。

Google Pixel Watchが各社のeSIM利用を解禁

Google Pixel Watch

2022年、Googleが同社初のスマートウォッチとしてリリースしたGoogle Pixel Watch。

製品には

  • Wi-Fi版
  • 4G LTE+Wi-Fi版(以下「LTE版」と記載)

があります。

LTE版は通信契約を行うことで、スマホが近くになくても、単体で通話や通信ができます。

従来の選択肢はauかソフトバンク、子機の位置づけ

「単体で通信できる」とは言うものの、これまでLTE版がその真価を発揮できる機会は、とても限定的でした。

  • 親機(スマホ)と同じキャリアの専用プランを契約しなければいけない
  • その専用プランを契約できるのは、国内ではauとソフトバンクのみ
  • あくまで親機の「子機」としてしか使えなかった

既存のauやソフトバンクユーザーならまだしも、Pixel Watchで単体通信するためだけに、大手キャリアを契約するのは非現実的でした。

またあくまで子機なので、親機と電話番号が共有されました。

親なし単独eSIM解禁のメリットと注意点

これまでの制限がなくなることで、以下のようなことが実現できる可能性があります。

  • 親機(Androidスマホ)のキャリアに縛られず、好きなSIMでWatchが使える(格安SIM×格安SIMのような使い方ができる)
  • 親機と異なる電話番号が持てる

親機の契約に縛られることがなくなるため、au、ソフトバンクユーザー以外でも、Pixel WatchのLTEモデルを単独で契約できるようになります。

また、原則※、eSIMに対応しているキャリアのプランであれば、自分の好きなものをWatchで使えるようになります(※後述の検証の通り、実際は自由ではありません。)

例えばeSIMに対応している維持費が安い格安SIM(povoなど)を契約することも、選択肢に入れられます。

また、親機と異なる電話番号を持てるため、極論、Pixel Watchを1台のスマホの代わりとして使うこともできなくはありません。

あくまで非公式な使い方

まず大前提として、今回の対応について、Google公式の情報ではありません。

Googleは以下のようにアナウンスしています。

Google Pixel Watch LTE で 4G LTE プランを有効にする場合、スマートウォッチは携帯通信会社に直接接続されます。スマートウォッチとスマートフォンは、同じ携帯通信会社を使用する必要があります。

参照 Google Pixel Watch の互換性要件とご利用いただける地域

また、上記のページでは、依然として日本国内で対応しているキャリアは「KDDI」「ソフトバンク」のみとなっています。

その他、特に知っておきたいこと、前提をまとめておきます。

  • 一部のMVNOではデータ通信ができないことがあります(Pixel Watchはユーザーが任意にAPN設定することができません)
  • 親機のMVNOの番号をPixel Watchで共有することはできませ(au・ソフトバンクの専用プランのような使い方ができません)
  • 今回の「解禁」とは、親回線が非公式なキャリアでも、スマホのGoogle Pixel Watchアプリで、eSIM登録用のQRコードをスキャンできるようになった、ということです。今後、アプリのアップデートによって、再び塞がれる可能性があります
  • Google Pixel Watchの対応バンドはBand 1、3、18、19のみです

Pixel Watche用にeSIMを契約してみた

Pixel Watch

Pixel WatchのeSIM設定の手順は以下のとおり。

  1. 親機の「Pixel Watch」アプリを最新バージョンにアップデート
  2. 設定>デバイス情報>ビルド番号を7回タップして「開発者向けオプション」をオンにする(Google Pixelの場合)
  3. 「Pixel Watch」アプリの「モバイルネットワーク」>「QRコードをスキャン」から、Pixel Watchに入れたいキャリアで発行されたeSIMのQRコードを読み込む
  4. 設定完了

開発者向けオプションをオンにすることで、アプリにQRコードのスキャンメニューが登場します。

2023/04/29追記
QRコードのスキャンメニューが表示されなくなりました。

Pixel Watch

mineo(au回線)をPixel Watchに設定した場合

画像ソース eSIM|料金・サービス|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】

以下の条件でPixel WatchにeSIMを入れて検証してみました。

  • 親機(Google Pixel 7):BIGLOBEモバイル(ドコモ回線音声)
  • Google Pixel Watch:mineo(au回線音声)

結果、以下のような挙動になりました。

  • Pixel Watchはmineoのau回線をつかむし、着信を取れる
  • Bluetooth接続した親機の着信も取れる
  • しかし、一定時間が経過すると、mineoのau回線が圏外になってしまう
  • 親機とのBluetooth接続を解除すると、mineoのau回線が復帰する
  • Pixel Watchのmineoのau回線は、データ通信ができない

Pixel Watch

おそらくですが、親機と子機で2種類の音声回線を検知したタイミングで、子機の回線が圏外になってしまうんじゃないか、と考えられます。

(そもそも、親機とWatchで同一回線同一番号で使うことが想定されているので、当たり前といえば、当たり前かもしれませんね)。

ただし、Pixel WatchにIIJmioのデータ通信専用eSIMを入れられた、という報告が複数寄せられていることから、Watchに親機とは異なる音声SIMを入れることがアウトなのかもしれません。

povo2.0をPixel Watchに設定した場合

画像ソース もっと便利なpovoの使い方~サブ回線を追加してスマホライフを快適に~|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0

後日、以下の条件で、再度、検証してみました。

  • 親機(Google Pixel 7):楽天モバイル(音声)
  • Google Pixel Watch:povo2.0(音声)

このとき、mineoを設定したときには見られなかった「eSIMプロファイルの不一致」という(本来出るべき)表示が出て、eSIMをインストールできませんでした。

そこで親機をmineoのときと同じBIGLOBEモバイルに変更し、さらに、SIM(モバイルインターネット通信)を無効の状態にして、再度試みると、インストールに成功しました。

  • 親機(Google Pixel 7):BIGLOBEモバイル(ドコモ回線)
  • Google Pixel Watch:povo2.0

挙動は以下のとおり。

  • Pixel Watchはpovo2.0回線をつかむし、着信を取れる
  • 親機の着信も取れる
  • しかし、一定時間が経過すると、povo2.0回線が圏外になる
  • 親機とのBluetooth接続を解除すると、povo2.0回線が復帰する
  • Pixel Watchのpovo2.0回線は、単体でもデータ通信ができる

mineoとの違いは単体でデータ通信できるかどうか。

Pixel Watchの「アクセスポイント名」に「povo」と表示されており、Pixel WatchにAPN情報がプリインストールされていることで、データ通信ができたのだと思われます。

ちなみに一応、Watchには複数のeSIMプロファイルが保存できて、随時、切り替えながら使うことができるみたいです。

Pixel Watch

検証まとめ:使いみちが思いつかない

2種類の音声eSIMをPixel Watchに入れて検証して、わかったことをまとめておきます。

あくまで自分の検証の範囲であり、どこまでも推奨されない使い方です。

  • 親機とWatchで複数の音声回線を入れると、Watch側が圏外になる
  • 親機とWatchを切断すると、Watchの音声回線が復帰する
  • Pixel WatchにAPN情報がプリインストールされている回線は、データ通信ができる。プリインストールされている回線は、おそらくGoogle Pixel(スマホ)に準じている

このことから、親機と接続して着信や通知を受けつつ、子機単体で別の番号で発着信したりデータ通信をすることはできないことがわかりました。

ってか、冷静になったら、ふつうにスマホをデュアルSIM体制にして、Watchはデータ通信専用SIMを入れれば良いですね。

なんで、現状、単独eSIM契約をしたいなら、

  • povo2.0などを入れて、音声回線が使えない前提で使う
  • IIJmio(ドコモ回線)などのデータ専用SIMを入れる

というのが、良さそうです。

親機とPixel WatchをBluetooth接続することなく、Watchを完全に独立した機器として利用するのであれば、併存・併用できますが、僕にはそこまでしてPixel Watchを単独で使う理由が見つかりませんでした。

例えばWatchを子どもやお年寄りの見守り端末として利用するという使い方もありますが、それはApple Watchとauの「ウォッチナンバープラン(auユーザー以外でも契約できる)」で、すでに実現できます。

以上、Googleが想定していない使い方なんで、この記事の情報には何の保証もありませんが、少しでも誰かの参考になれば幸いです。

こういう検証、楽しいっすね!

よろしければ、povo2.0のコードをご利用ください!

『LKQC91Q3 』

  1. SIM発行後、自動でデータ使い放題(24時間)が1回適用
  2. 初めて購入したデータトッピングに応じて、さらにデータ使い放題(24時間)1〜5回分のコードをプレゼント!

povo2.0公式サイト

他のMVNOのプランも解説してます!

僕が特に気になったサービスのプラン・オプションを解説してます。よろしければ一緒に!

シンプルに料金だけを比較したい人はこちらもおすすめ!

【2024.3】主要格安SIM(MVNO)の料金一覧・比較
最新の主要格安SIMの料金を音声通話、データ通信、それぞれのSIMに分けて紹介しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました