2021年春のスマホプラン大改正のなかでも、一際インパクトが大きかったのが「IIJmio(アイアイジェイミオ)」の新プラン「ギガプラン」。
今回は、ふつうの人よりは格安SIMに多少詳しいことを自負している筆者(格安SIM歴8年)が、IIJmioの新プランの特徴やメリットを解説していきます。
IIJmioの特徴やメリットを3行でまとめると、
- ふつうに安い。eSIMの20GB1,650円は新しい世界に突入した感ある
- データ容量超過後は300Kbpsは貴重
- 同一ID内でのデータシェアの融通が利く
って感じです。
逆に微妙なとこや、その他、おトクな情報もシェアするので、サクッと確認してもらえればうれしいです!
IIJmioの新料金プラン「ギガプラン」
さっそく、IIJmioの新しい料金プラン「ギガプラン」の内容は以下のとおり。どーん。
音声 | SMS付 | データ | eSIM (データ) |
|
---|---|---|---|---|
回線種類 | ドコモ/au | ドコモ | ||
2GB | 858円 | 825円 | 748円 | 440円 |
4GB | 1,078円 | 1,045円 | 968円 | 660円 |
8GB | 1,518円 | 1,485円 | 1,408円 | 1,100円 |
15GB | 1,848円 | 1,815円 | 1,738円 | 1,430円 |
20GB | 2,068円 | 2,035円 | 1,958円 | 1,650円 |
料金を眺めてパッと感じたことは、
- 音声SIMとSMSデータSIM、ほとんど差がないゾ
- 音声SIMが安いからデータSIMが割高に感じるなぁ
- ちょ、eSIM安すぎるやろ。20GBで1,650円とか、完全にネクスト・ステージ感ある
て感じでしょうか。
以下では、このプランの特徴を、もうすこし詳しく見ていきますね。
IIJmio「ギガプラン」の特徴・メリット
今回のIIJmioの「ギガプラン」の特徴的な部分、メリットは以下だと考えます。
- eSIMが使える唯一のMVNO。20GB1,650円はさすがにやりすぎ
- データ容量超過後は300Kbps
- 契約期間・違約金・MNP転出手数料なし
- 同一ID内で最大10回線までデータ容量をシェアできる
eSIMが使える唯一のMVNO。20GB1,650円はさすがにやりすぎ
2021年3月現在、IIJmioは日本のMVNOの中で、唯一eSIMが契約できるサービスです。
MVNO以外だと、
- 楽天モバイル
- ワイモバイル
- LINEMO
- povo
あたりが対応しています。
また、iPhone などではeSIM+物理SIMで、2つのサービスをいっしょに運用することもできます。
僕は、今年1月にIIJmioのeSIMを初めて試してみましたが、ほんまにサクッと契約できてびっくりしました。速度も物理SIMと変わりません。
IIJmioのeSIMはデータ専用ではありますが、物理データSIMよりも300円ほど安く設定されています。20GBがなんと1,650円で使えます。
▼20GBのサービス比較
- 楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT Ⅵ)…2,178円
- ahamo…2,970円
- povo・LINEMO…2,728円
例えばですが、楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT Ⅵで〜1GB)とIIJmioを組み合わせれば、1,650円で20GB+かけ放題のスマホが爆誕します。
ふつうに楽天モバイルで20GB使うよりも500円安く使えます。
データ容量超過後は300Kbps
これ、控えめにアッピールされてるんですが、けっこう重要だったりするのでは?と思いました。
スマホのデータ超過後の速度はいくつかのパターンがあって、最もよくあるのが128Kbpsまで制限されるもの。
- 128Kbps…多くの格安SIM
- 200Kbps…
OCNモバイルONE、mineo
など
- 300Kbps…UQモバイル、
ワイモバイル(ともにSプラン)など
- 1Mbps…ahamoなどのオンライン専用プラン など
128Kbpsはハッキリ言って使いものにならないですが、最大300Kbpsであれば、多少ストレスは溜まるけどTwitterくらいならOKって感じかと。
契約期間/違約金/MNP転出手数料なし
音声通話SIMの「しばり」はありません。
- 契約期間(ただ、最低でも契約翌月末日までの契約は必要)
- 違約金(他社だと最大1万円くらい)
- MNP転出手数料(他社だと3,000円くらい)
がすべてなくなりました。
違約金くらいまではゼロにしているところもありますが、MNP転出手数料までなくしてしまったのは、けっこうインパクトありますね。
同一ID内のギガプランは10回線までデータ容量をシェアできる
IIJmioではこれまでにも「シェアプラン」という制度があって、SIMを追加してデータをシェアすることができました。
- データSIM…440円/枚
- SMS付きデータSIM…594円/枚
- 音声通話SIM…1,210円/枚
ただ、正直、シェアというわりには、あんまりお得感がありませんでした。
今回のギガプランでは、同じ契約者名義(mioID)内であれば、SIMの種類に関わらず、自由にデータをシェアしたり、プレゼントできるようになります。
6月以降の開始予定ですが、家族でも、1人で複数枚使う場合でも、柔軟な使い方ができるようになりそう。
引用元:https://www.iijmio.jp/gigaplan/
IIJmio「ギガプラン」の微妙なところ
逆に、IIJmio「ギガプラン」の微妙なところを探してみました。
- eSIM、SMS付データSIMでは5Gは使えない
- 既存ユーザーは4月1日に変更手続きをしても、新プラン適用は5月1日から
かなり厳しめに探してみましたが、IIJmio、めっちゃ優秀です。ほとんどデメリットらしいところが見当たりません。
上記の2つについても、人によっては「こんなのデメリットでも何でもないよ〜」という人の方が多いかもですね。
eSIM×5Gは今後に期待
eSIMは法律的な側面で、音声SIMや5Gへの対応が少しムズカシイ、という話を聞いたことがあります。ただ、
- 楽天モバイル
- LINEMO
- ワイモバイル
あたりは、すでにeSIM×5Gに対応しています。
eSIMを使いたい人は5Gスマホユーザーが多いと思うので、早めの対応を期待したいですね。
IIJmioひかりとのセット割アリ。これふつうにオススメ
IIJmioは光回線サービス「IIJmioひかり」もやってます。
NTTフレッツ光の回線を利用した、いわゆる「光コラボ」です。
IIJmioのスマホを使うとmio割として、毎月660円の割引を受けられます。
- 戸建て5,456円→4,796円
- マンション4,356円→3,696円
料金が安いと言われている「@スマート光(戸建4,730円、マンション3,630円)」とほぼ同じ、業界最安水準で使えます。
しかも、契約するIIJmioのSIMは、種類(音声/データなど)や容量の指定がありません。
今回調べるまでまったく知らなかったんですが、IIJmioとIIJmio光をセットで使うのは、ふつうにアリなんじゃないかな〜と思いました。
(IIJmioひかりがあんまり比較サイトとかで取り上げられないのは、おそらくアフィリエイトの案件がないからだと思います。)
ギガプランの申し込み・変更方法
ギガプランは2021年4月1日から受付けが始まります。
新規・他社からの乗り換えの場合は、4月1日からIIJmio公式サイトでエントリーできます。
既存ユーザーは最短でも5月から。でも先行エントリーで2,000円もらえる
おそらくシステムとかスケジュールの関係だと思うんですが、既存ユーザーは
- 4月1日からプラン変更受付
- 最短5月1日から新プラン適用
となります。
プラン変更はIIJmioの会員専用ページから行なえます。
ちなみに、音声SIMの契約者が先行エントリーをした上でプラン変更すると2,000円分のギフト券がもらえます。
とりあえず、既存のIIJmio音声SIMユーザーは先行エントリーを行っておきましょう。
IIJmio+楽天モバイル+IIJmioひかりは考えてもいい
IIJmioの「ギガプラン」はかなり攻めてます。
- ふつうに安い。eSIMの20GB1,650円はインパクト大
- データ容量超過後は300Kbpsは貴重
- 同一ID内でのデータシェアの融通が利く
さらに光とのセットで660円割引があり、固定回線が最安水準で使えることも大きな魅力です。
自宅の光回線を検討しているなら、
- 楽天モバイル(〜1GB):0円
- IIJmio(eSIM/2GB〜20GB):440円〜1,650円
- IIJmioひかり:戸建4,796円/マンション3,696円
の組み合わせは、けっこう最強なんじゃないかと思いました。僕もわりと、真剣に検討してます。
他のMVNOのプランも解説してます!
僕が特に気になったサービスのプラン・オプションを解説してます。よろしければ一緒に!
▼IIJmio:eSIM安すぎぃ!
▼LIBMO:20GB/30GB最強
▼mineo(パケット放題 Plus):
最大1.5Mbps使い放題
▼エキサイトモバイル:従量プランなら
▼nuroモバイル:最安of最安
▼OCNモバイルONE:速度含めるとコスパ最強
▼ジェイコムモバイル:最大1Mbps使える
▼LinksMate:追加SIMで最強感ある
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