腹痛の向こうにあった奇跡 姫路城マラソン2017に出走してきた

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あり得ない体験をしました。

2017年2月26日、兵庫県姫路市で開催された姫路城マラソン2017に参加してきました。

2015年に「平成の大修理」が完成したのを記念し始まったこの大会は、ことしで3年目の大会です。

今回初めてエントリーし、おかげ様で走ることができました。個人的には抽選申込みの大会で当選した初めてのレースとなりました。

2024年1月にプーマが発売した「SOFTRIDE EASE IN(ソフトライド イーズイン)」。マラソン後のリカバリーシューズに良さそうだったので、ランナーのみなさんに共有します^^

SOFTRIDE EASE IN

参照記事 PUMA「ソフトライド イーズイン」レビュー。「楽ふわっ×立ったまま履ける」万能モデル

受付は前日の1日のみ

受付は前日のみ。しかし、「やむを得ない理由」がある場合は代理での受付も可能です。このあたりはランナーに優しい大会です。

自分は前日の12時30分頃に「イーグレひめじ」にて受付を済ませました。あまり混雑もせず、すんなりと受付を済ませることができました。運営は好印象でした。

今回は西明石に宿をとりました。姫路までは快速で20分程度、普通でも30分強で行くことが出来ます。運賃は580円。

【前日・当日朝のカーボ・ローディングメモ】

  • 朝:コメダ珈琲 モーニング(厚切りトースト、ゆで卵)
  • 昼:持参したおにぎり3個、スタバのドリップコーヒー
  • 間食:かりんとう150g
  • 夕:トースト1枚、おにぎり1個、カップ麺、納豆2パック
  • 朝:トースト1枚、ヤマザキのケーキドーナツ4個、納豆1パック

姫路城マラソン当日

当日朝は4時50分起床。就寝中に腹痛に襲われ2度ほどトイレへ。カップ麺の湯を沸かしたホテルのポットがあまりキレイじゃなかったので、それが原因でしょうか。一抹の不安を感じつつ一路姫路へ。

7時前に姫路駅に着くと地元の子供たちが派手にファンファーレでお出迎えしてくれました。駅構内に響きわたる爆音。朝っぱらからこれ、大丈夫なんだろうかと不安を覚えました。

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地元の人にとってもマラソンは一大イベント、謂わばお祭り。一気にテンション上がりました。

子どもたち、朝早くからありがとう!

着替えは地下駐車場

会場に着いたのは7時15分頃。男子は地下駐車場が更衣室に割り当てられています。風こそ吹かないものの、駐車場ということで暖房設備はなし。コンクリートむき出しのシュールな更衣室で着替えます。荷物預かりはすぐ横のスペース(こちらも地下駐車場内。一般の人は入れないので荷物は安心して預けられます。)。

7時30分過ぎに地上に上がりぶらぶらストレッチやトイレなど。

8時15分からスタートエリアの開放。今回はBブロックだったのでテンションが上っていましたが、この大会のブロック分けはA〜Cのみ。早めに並んでBブロックでも前から5列目くらいに位置取りできました。

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コースはほぼフラット

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画像出典:http://www.himeji-marathon.jp/2017wp/wp-content/themes/marathon2017/pdf/course.pdf

この大会のコースはほぼフラットと言っても良いでしょう。比較的易しめのコースです。15kmくらいまではゆる~く登りますがきつい勾配は一箇所もありません。夢前川沿いを北上して、15km地点くらいで折り返し、あとは対岸を下ってくる河川敷がメインのコースです。福知山と似ています。

スタート直後から襲ってくる違和感、もとい腹痛

9:00号砲。入りの1kmは4分40秒くらい。

スタート直後から襲ってくる下腹部の違和感。前夜に2度も目が覚めてトイレに駆け込んだため、腹の調子が良いはずがありません。

でも、もしここで体調が万全だったら、もっとスタートの入りで突っ込んでいたかもしれません。違和感、もとい腹痛が入りのツッコミを抑止してくれたのかもしれません。

14kmでトイレ(1回目)

腹痛は出来るだけ意識しないように坦々と距離を積み重ねます。

しかし14km地点で生理的欲求に抗うことができず、トイレに駆け込みます。約1分のロス。レース再開後、すぐに折り返し地点へ。

ロスしたタイムは仕方ない。PB更新はムリかもしれないけど残りのランも楽しもう、と気持ちを新たにしたのもつかの間。腹痛はいよいよ無視できない程の本格的なものになって来ました。「アカンは、これ」。

21kmで2回目のトイレ

20kmを超えた辺りでこの日2回目のトイレに駆け込みます。約2分ロス。狭い仮設トイレの中で自分を責めました。「お前の体調管理はどうなってんねん」と。自身初の1レース複数回のトイレ。本当に情けない、惨めな気持ちになりました。

トイレから出ると間もなく中間地点に。PB更新は絶対にムリ、と諦めていたので、この時点でタイムはもう気にしていませんでしたが、意外にもサブ100を達成しているではありませんか。「これ、もしかしたらまだ可能性あるんちゃうか?」。せっかく姫路まで来て、これを捨てレースにするのは勿体無い。可能性がある限り、その一縷の望みに懸けてみることにしました。

前回同様、26kmでギア入れ替え

自分は練習・レース問わず、足の重さがはっきりと出てくる26kmという地点がひとつのポイントだと考えています。26kmまでは謂わば「アップ」で、ここからがマラソンの本番だと思っています。前回の福知山は、この26kmで一段階ギアを上げることができたのが1番の勝因でした。

今回もそれに倣って26kmを目安に気持ちストライドを広げます。

30kmで初の試み メイタン・サイクルチャージ・カフェインプラス200を投入

姫路城マラソンのコースはちょうど30kmからサイクリングロードに入ります。

以前、知人に「良かったらお試しに」といただいたメイタン・サイクルチャージ・カフェインプラス200を30km地点で補給しました。

その人は曰く「マジで復活するから」とのこと。これまでレースでは安いゼリー状のものしか補給したことがなかったので、この手のガチなやつは初めて試してみました。

かなり濃厚でドロっとした苦甘な補給食。ゼリーというよりかは「水飴」といった感じ。「復活する」という事前の刷り込みがあったからかもしれませんが、本当に身体の底からみなぎってくるものがありました。今回のレースの立役者はコイツだったのかもしれません。

メイタンパワー炸裂 自分を待っていたあり得ない体験

30kmのメイタンの投入と近すぎる沿道の応援を味方にした自分は、ここからゴールまでの間、ありえない体験をすることになります。

30kmを超えると1km毎に足が重くなっていくのはどうしても避けられないことですが、この日はなぜか、30kmを超えると1km毎にどんどんスピードに乗っていく自分がいました。「なんでこんなに足が動くの?」と自分の身体なのに半ば他人事にように感じながらどんどん前に進んでいきます。「焦るな」と冷静さを保とうとする自分を振る払うかの如く、最早「他人の足となった自分の足」はスピードを緩めることをしません。39kmくらいでようやくスピードが落ち着いてくると同時にどっと足に重さが襲ってきましたが、残りは気持ちでなんとかなる距離です。

ゴールの姫路城三の丸広場に向かうための大手門の橋を渡り、最後は真砂土のようなふわふわした土を蹴りながらスパートをかけます。

思わず出たガッツポーズ。ゴールの瞬間、力尽きるのがこれまでのレースでした。笑顔でゴールテープを切ったのは初めてです。

3時間15分19秒。

「もうしばらくはコレ以上はムリ」と確信した前回福知山で出した3時間21分15秒という記録を5分以上更新するというありえない記録が出てしまいました。

距離 姫路城17 福知山16
5km 23’20 23’48
10km 45’21 47’57
15km 1:08’02 1:11’26
20km 1:32’12 1:35’08
25km 1:56’53 1:58’41
30km 2:20’07 2:22’44
35km 2:42’29 2:46’45
40km 3:05’02 3:10’34
Finish 3:15’19 3:21’15

ゴール後

フィニッシャーズタオル、完走メダルを受け取り、めちゃくちゃ美味しい玉ねぎスープとチーズドッグ(これはレース後には少し油が重たかったが)をいただきます。

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ゴール地点から更衣室、荷物置き場まで戻るのに少し距離があるのがしんどかったです。

その途中で記録証を発行します。そこで初めて自分のタイムを知りました。

ゴールの瞬間は時間表示を見れていなかったので、なんとなくPBを更新していたことは分かっていたのですが、正確な記録はこのときまで把握していませんでした

記録証に並ぶ数字の羅列が信じられない。信じられない、という言葉も出てこない。

よく五輪のメダリストが翌日朝の報道番組で「一晩明けて」インタビューを受けるときに「徐々に『本当にメダルをとったんだな』という気持ちになってきました」という言葉を残すことがあります。たかが市民ランナーですが、自分はレースから数日経った今でもそんな気持ちは湧いてきていません。自分ではない誰かの記録、という感覚です。でも、記録証には間違いなく自分の名前が記入されているのです。

反省と今後の方針

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記録は更新しても課題は多いです。

  • カーボローディングは意識しないことにする。もともと少食。直前だけ量を増やすと腹痛の原因になる。
  • トイレは仕方ない。「あのトイレがなければ」という思考は捨てること。
  • 来シーズンは「難コース」に挑みたい。16-17シーズンは「福知山」「姫路城」と比較的簡単なコースだった。初レースの「香住」とまでは言わないまでも、そろそろしんどいコースを走って、壁に跳ね返される経験をしたほうが良い。
  • 2016年秋に始めた平日夜の10kmビルドアップ走がかなり成果を出してくれている。その反面、2週間に1回のロングは絶対に続けていくこと。昨年まではほぼ毎週末ロングを走っていたのだから、そこまで難しいことではない。

何度もこのブログでも言っていますが、自分のランニングの目的「続ける」こと。自分を追い込むようなトレーニングはしないと決めています。楽しくないランニングはハッキリ言って時間の無駄です。

16-17シーズンは最高のかたちで幕を閉じました。これからまた来年秋までレースの予定はありません。また毎日、少しでも気付きを感じながらこつこつと距離を積み重ねていければと思っています。

最後に今回の姫路城マラソンの運営を支えていただいたスタッフ、ボランティア、地元も皆さまに感謝します。実際に走ることで多くのランナーから支持される理由がわかりました。本当にありがとうございました。

サブ3を狙ってます!いっしょにがんばりましょう!

僕はラン歴8年、PBは3時間4分16秒で、サブ3を目指してゆる〜く走ってます!

コロナ禍を乗り越え、遂にレースが帰ってきました!それぞれの目標を達成できるように、いっしょにがんばりましょう^^

\VO2 Maxが測れるランナー向けGarmin/

  『Forerunner 265』『Forerunner 965』 出典:https://www.garmin.co.jp/
  • Forerunner 965(2023年4月発売)
    有機ELに対応した最上位モデル
  • Forerunner 955(2022年6月発売)
    Forerunner 965の前モデル
  • ForeAthlete 745
    決済・音楽保存機能があるランナー最上位モデル
  • Forerunner 265(2023年3月発売)
    上級者まで対応できるスタンダードモデル。有機EL対応!
  • Forerunner 255(2022年6月発売)
    Forerunner 265の前モデル
  • Forerunner 165
    有機EL・タッチスクリーンに対応したエントリーモデル
  • ForeAthlete 55
    Forerunner 165の前モデル

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