2022年1月(注文したのは年末)に、4年落ちのGoogle Pixel 3 XLを購入しました。
理由はズバリ、日本語による文字起こしに対応したから。
一応、文章で飯を食べている端くれとして、いろいろと便利に使えそうだったので購入しました。
この記事では2022年の視点からGoogle Pixel 3 XLのスペックを振り返り、気になる日本語文字起こしの検証、「意外といけるところ」「やや厳しいところ」を紹介していきます。
ちな、今回はイオシスさんで購入しましたが、評判通り、品質がめちゃくちゃよかったです!
2022年にGoogle Pixel 3 XLを買った
Google Pixel 3 XLは2018年11月、Pixelのフラッグシップモデルとして発売しました。
日本では「Nexus 6P」以来、実に3年ぶりにGoogleから発売されたスマホとあり、話題になった機種です。
画面サイズが異なる3と3 XLが販売され、今回僕が購入したのは大きい方の3 XLの64GBモデル。発売時は119,000円だったこの端末は、イオシスで16,000円で購入できました(定価の87%オフ!)。
Google Pixel 3 XLのスペック
今更スペックシートをまとめる意味もないかもしれませんが、一応。
最新のGoogle Pixel 6 とでも比べておきましょう。
Google Pixel 3 XL | Google Pixel 6 | |
---|---|---|
CPU | Snapdragon845 | Google Tensor |
RAM / ROM | 4GB / 64GB・128GB | 8GB / 128GB・256GB |
サイズ | 縦:157.5mm 横:76.1mm 厚さ:7.9mm | 縦:158.6mm 横:74.8mm 厚さ:8.9mm |
重さ | 184g | 207g |
ディスプレイ | 6.3インチ | 6.4インチ |
バッテリー | 3,430mAh | 4,614mAh |
メインカメラ | 12.2MP / f1.8 | ・広角 50MP / f1.85 ・超広角 12MP / f2.2 |
インカメラ | 8MP /f2.2(広角・標準) | 8MP /f2.0(広角) |
おサイフケータイ | ◯ | ◯ |
防塵・防水 | – / IPX8 | IP68 |
生体認証 | 背面指紋 | ディスプレイ内指紋 |
イヤホンジャック | ー | ー |
SDカードスロット | ー | ー |
SIM | nano | nano・eSIM |
ネットワーク | 4Gのみ | 4G・5G |
4年前(2018年)のハイエンドは、スペック的にはちょうど2022年のミッドレンジくらいです。
ただ体感的には、直近のミッドレンジモデルよりもストレスなく動くかも!という印象でした。
Google Pixel 3 XLの「日本語文字起こし」
冒頭でもお伝えしたとおり、今回Google Pixel 3 XLを購入した目的はボイスレコーダーによる日本語文字起こしを利用するためです。
ところで、今、iPhoneで文字起こしをするなら、Microsoft社が開発した「Group Transcribe」がおすすめです。
こちらは複数人の会話を高い精度で文字起こしできるアプリで、しかも無料で使えるということで、話題です。
そこで、Pixelのボイスレコーダーの文字起こしと、iPhone 12 miniに入れた「Group Transcribe」の文字起こしを比較してみました。
文字起こしの精度を比較
▼Google Pixel 3 XL ボイスレコーダー
▼iPhone 12 mini「Group Transcribe」
Pixel 「ボイスレコーダー」 | Microsoft 「Group Transcribe」 |
---|---|
渡月橋雪化粧の年越し大晦日の 31 日 強い歓喜が流れ込んだ影響で、 京都府や滋賀県は北部や山間部を中心に 積雪が 1m (を)越す地点があった。 京都市内中心部でも一時激しき雪が舞い。 京都彦根の領地を気象台は 1 日明け方 までが雪の響くと見て交通障害や 転倒事故などの注意を呼びかけている。 | 渡月橋雪化粧の年越し。 大晦日の31日、強い換気が流れ込んだ影響で、 京都市内中心部でも一時劇式雪が舞い。 京都、彦根の両地方気象台は 交通障害や。 転倒事故などの注意を呼びかけている。 |
今回の比較ではMicrosoftの「Group Transcribe」の方が精度が高いという結果に。
どちらも完璧とは言い難いですが、十分内容は理解できるくらい実用的に書き起こしてくれました。
使い勝手を比較
文字起こしの精度については、これ以上高くなることはないんじゃないかな?と思っています。
高くならないというよりは、これ以上の精度を求める必要がないと感じています。もうこれで十分なレベル。
そうなると利用の決め手になってくるのが、記録結果の「共有方法」などの使い勝手の部分です。
PixelのボイスレコーダーはGoogleドキュメントに書き出して共有できます(テキストデータでも書き出せます)。
一方で「Group Transcribe」もテキストデータを書き出せますが、以下のように、時刻と発話者(今回は僕の名前=test)も記録されます。
Pixel 「ボイスレコーダー」 | Microsoft 「Group Transcribe」 |
---|---|
・時間、発話者が含まれる ・Googleドキュメントで共有できる ・録音した音声は、テキストから該当箇所 | ・時間、発話者が含まれる ・テキストデータで共有できる |
このような特徴から、Pixelのボイスレコーダーは、
- 自分の考えやアイデアをまとめる
(文章の構成作成) - インタビュー
- 書籍の内容を音読して記録する
- 動画の字幕を作成する
など、幅広く重宝しそうです。
一方でGroup Transcribeは、やはり議事録の作成に特化していると感じました。
あとから音声も聞き返したいのであれば、Pixelのボイスレコーダーによる文字起こしの方が便利です。
Google Pixel 3 XLのあんま期待してなかったけど良かったところ
1.6万円だったので割り切っていたのですが、思いの外良かったな、というところがたくさんありました。
これ、2021年中に買っていたら、年間ベストバイに入っていてかも、と思うくらいに、満足度が高い買いものでした。
- 3XLなら最近の大画面とも遜色ない
- カメラは普通に良い
- Google Photoの無料バックアップが使える
- CPUはスコア以上に快適に使える
3 XLなら最近の大画面とも遜色ない
当時の「XL」サイズは、今となっては「レギュラー」サイズとなりました。
ここ1、2年で、急激にスマホの大型化が進んだことがよくわかります。
Google Pixel 3 XLは6.3インチと絶妙なサイズ感。
それに加えて184gと、こちらは近年のスマホと比べると軽量なので、読書やブラウジングなど、テキストコンテンツの消費がはかどります。
もちろん動画も楽しめますが、バッテリーがネックで、あまり積極的に使いたいとは思いません。
カメラは普通に良い
もともとGoogle Pixelのカメラは、ハードでゴリゴリ攻めるというよりは、ソフトウェアで「良さそうに魅せる」ことが得意でした。
Google Pixel 3 XLも1,220万画素のシングルカメラですが、自然でキレイな写真を残せます。背景ボケも自然な感じ。
2022年に販売されているミッドレンジスマホと比べて、遜色ない、いや、余裕で上回ってしまっているくらいではないでしょうか。
超広角カメラがついていないことに4年という時の流れを感じますが、撮れない写真はメイン機(iPhone 12 mini)があるのでOK。
いや、これは本当に驚きました。
Google Photoの無料バックアップが、これから先も使える
Google Photoは2021年5月に無料のバックアップを終了し、制限が設けられました。
個人的にもそのタイミングで、すべてのスマホで撮影した画像のバックアップ先を、Amazon Photos に移行しました。
Google Pixel 3 XLで撮影した写真・動画は
- 2022年1月末までは非圧縮の元データでアップロード可
- それ以降も高画質(圧縮済)でアップロード可
という「Pixel特権」が付いています。
特にAmazon Photosは動画のアップロードに制限があるので、Pixel特権は地味にありがたいです。
CPUはスコア以上に快適に使える
Pixel 3 XLのCPUは当時25万点ほどでした。
今となっては「ミッドレンジ以下」のスコアなのですが、これが以外とストレスを感じません。
30万点程度のミッドレンジにあるような「たま〜にひっかかる」みたないことがありません。
Android 12が理由なのかもしれませんが、さすがはPixel、安定感が違う。
こうなると、1年くらい使うミッドレンジに3、4万出すくらいなら、Google Pixel 3 XLを2万円以下で買って絞り尽くす、という選択は大いにアリじゃないでしょうか。
Google Pixel 3 XLの少し厳しいところ
2022年現在、Pixel 3 XLを購入するときに注意したいのは、以下の3点。
- 中古なので、やはりバッテリー持ちは厳しい
- SIMが1枚しか入れられない
- 21年10月でセキュリティアップデートはすでに終了
バッテリーは基本は待ち受けで、3日程度は持っています。今から買うならほぼ確実に中古になると思うので、ここは割り切りが必要。
本当に厳しくなってきたら、修理店に持ち込んでもいいですし(だいたい1万円くらい)、この価格なんで、自分で交換しちゃってもいいかな、と思ってます。
SIMが1枚しか入れられないことも、マイナス要素。
ただ、自宅で使うサブ機なら、複数枚のSIMが入れられる恩恵はそんなになさそうです。僕は楽天モバイル用の端末として使います。
Band3(楽天回線)、Band18(パートナー回線)ばっちり対応してます。
ちなみに楽天モバイルは動作保証外
Google Pixel 3 XLは楽天モバイルの対応端末一覧に入っていないばかりか、「利用できません」とされています。
しかし以下の設定で通話もデータ通信もできるようになりました。
あくまで自己責任でお願いします。
- 電話アプリで「*#*#4636#*#*」
- 「携帯電話情報」>「優先ネットワークの種類」
- 「LET Only」に変更
結論、僕はこう使う
僕はメイン機のiPhone 12 mini(128GB)との2台体制で使っていこうかな、と考えています。
- iPhone 12 mini
外出時は常に携帯、ランニング、カメラ、Podcast、YouTube視聴など - Google Pixel 3 XL
文字起こし(仕事)、SNS、Kindleで読書、ブラウジング
2台持ちの相方がiPhone 12 miniという、比較的小ぶりなスマホということもあり、うまいこと棲み分けができて、良いコンビかもしれません。
- 少しでも安くGoogleの日本語文字起こしを試してみたい、テキスト系のクリエイター
- Androidのミッドレンジのサブ機が欲しいと思っていた人
には、4年落ちのGoogle Pixel 3 XL、そんなに悪い選択肢ではないと思います!
あ、あと、もし中古で買うなら、イオシスはほんまにおすすめです。
今回「ランクC」の中古品の購入でしたが、上部に擦れ傷が1箇所あるくらいで、他はめちゃくちゃキレイでした。
今後メルカリなどで個人から購入することは、もうなくなるかも……。
噂に違わず質の高い中古品を揃えられており、自信を持っておすすめできます!
▼合わせて参考にして欲しい記事
他のMVNOのプランも解説してます!
僕が特に気になったサービスのプラン・オプションを解説してます。よろしければ一緒に!
シンプルに料金だけを比較したい人はこちらもおすすめ!
コメント