FlexiSpotは気になるけど、もっと安いメーカーのものって実際どうなの?
という方の声がたくさん届くようになったので、主要な「FlexiSpotじゃないメーカー」の電動昇降デスクをリサーチ。
今回は中でも「掘り出しもんちゃうん?」と評価が高い「MAIDESITE」を取り上げ、FlexiSpotと比較した特徴やメリットをお伝えします。
先に結論!
MAIDESITEってどんなブランド?
MAIDESITE(メイドサイト?)は「Amazon限定ブランド」として、独占販売されています。
Amazon限定ブランドとは、メーカーがAmazonのプライベートブランドのサプライヤーになる制度です。
メーカーはAmazonでしか販売できないという制限がありますが、マーケティングなどの全面的なバックアップを受けることができます。
Amazon限定ブランドになるには商標登録が必要で、Amazonによる審査も行われるので、ユーザーは比較的、安心して購入できます。
少なくとも「どこの馬の骨かもわからん」ブランドではありません。
MAIDESITEの種類と価格
自分が調べた限り、2022年12月現在、MAIDESITEには5種類のラインナップがあります。
この記事ではわかりやすいように、モーターの種類によって「コスパモデル」3機種と「スタンダードモデル」2機種に分けています。
- コスパモデル:シングルモーター
- スタンダードモデル:デュアルモーター
■ 商品名について
記載がめちゃくちゃ分かりづらいです。
「商品情報」の型番に記載されていますが、書いてない商品もあります(汗)
コスパモデル3機種の違い
まずはコスパモデル(シングルモーター搭載)の3機種を紹介します。
【コスパモデル】
JP-05 | JP-03 | JP-02 | |
---|---|---|---|
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|
モーター (昇降速度) |
おそらくシングル (30mm/s) |
おそらくシングル (27mm/s) |
シングル (30mm/s) |
耐荷重 | 50kg | 80kg | 80kg |
天板サイズ | 幅:100cm 奥行:60cm 厚さ:2.5cm |
幅:120cm 奥行:60cm 厚さ:1.8cm |
幅:120cm 奥行:60cm 厚さ:2.5cm |
天板素材 | メラミン | メラミン | メラミン |
天板カラー | ・ブラック ・ホワイト |
・木目 ・ブラック ・ホワイト |
・ブラック |
昇降範囲 | 72〜116cm | 72〜118cm | 62〜125cm |
パネル | ![]() |
![]() |
![]() |
USBポート | Type-A×1、 Type-C×1 |
Type-A×1 | Type-A×1 |
アラーム | ー | ー | ◯ |
メモリ | ◯ | ◯ | ◯ |
ロック | ◯ | ◯ | ◯ |
障害物検知 | ◯ | ◯ | ◯ |
脚段階 | ![]() 2段 |
![]() 2段 |
![]() 3段 |
備品 | – | ・収納ボックス ・配線アクセサリ ・フック×2 |
– |
価格 (参考) |
Amazon 22,999円 |
Amazon 28,999円 |
Amazon 28,380円 ![]() |
とくにFlexiSpotが高くて、その代替を探している人は、このコスパモデルの中から選ぶのが良いでしょう。
(そもそもこの記事を読んでいただいている方は、コスパ重視な方が多いと思います)
で、コスパモデル3機種の特徴、関係性はざっくり、
といった感じです。
JP-05:最安モデル・天板も1mと最短
JP-05はMAIDESITEの最安モデルで、性能も最小構成です。
Maidesiteの中では唯一、耐荷重が50kgです(他は80kgまで。FlexiSpotは最低でも 70kg〜)。
とは言え、PCディスプレイが1枚6〜8kg、天板が20kgと想定しても、通常利用では問題なさそうです。
デュアルディスプレイでガンガン昇降したいなら、大事を取って、上位機種のJP-03を選んだ方が良いかもしれません。
また天板サイズも幅1mと、シリーズ最短です。
JP-03:JP-05の上位モデル。ベストコスパ
JP-03はJP-05の上位モデルと考えてOKです。
なぜか昇降速度が「27mm/s」と、MAIDESITEの中では最遅(Amazonの記載が誤っている可能性もあり)ですが、基本的にはJP-05の上位互換です。
以下、JP-05→JP-03の進化ポイント。
- 耐荷重:50kg→80kg
- 天板幅:100→120cm
- 備品:収納ボックス、配線アクセサリ、フック付き
収納ボックス(見た感じ、小さそう)や、配線をまとめるアクセサリ(ケーブルトレー)が付いてくるのも特徴。
FlexiSpotでは引き出しが約9,000円、ケーブルトレーも2、3,000円するものが多いです。
総合的に判断すると、JP-03がMAIDESITEの天板付き製品の中では、最もコスパが高いと言えます。
JP-02:昇降範囲が広く、3段脚で安定
JP-02はMAIDESITEの天板セットの中で唯一、最低62cmまで下がります。
FlexiSpotの場合、 60cmまで下がるモデルはE7以上の上位モデルに限られ、価格も脚だけで5万円を超えてきます。
FlexiSpotで上位モデルを買う理由が昇降範囲だったなら、MAIDESITEのJP-02は有力な代替案になりそうですね。
あと、3万円以下で脚が3段構造になっているのもポイント。2段よりも安定性が増すと言われています。
コスパモデル3機種とFlexiSpotを比較
FlexiSpotの中から、これらのコスパモデルと最も近い「EF1(脚のみ)」と比較しておきましょう。
JP-05 | JP-03 | JP-02 | FlexiSpot EF1(脚のみ) |
|
---|---|---|---|---|
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|
モーター (昇降速度) |
おそらくシングル (30mm/s) |
おそらくシングル (27mm/s) |
シングル (30mm/s) |
シングル (25mm/s) |
耐荷重 | 50kg | 80kg | 80kg | 70kg |
天板サイズ | 幅:100cm 奥行:60cm 厚さ:2.5cm |
幅:120cm 奥行:60cm 厚さ:1.8cm |
幅:120cm 奥行:60cm 厚さ:2.5cm |
幅:100〜160cm 奥行:50〜80cm 厚さ:2cm以上 |
天板素材 | メラミン | メラミン | メラミン | ー |
天板カラー | ・ブラック ・ホワイト |
・木目 ・ブラック ・ホワイト |
・ブラック | ー |
昇降範囲 | 72〜116cm | 72〜118cm | 62〜125cm | 71〜121cm |
パネル | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
USBポート | Type-A×1、 Type-C×1 |
Type-A×1 | Type-A×1 | ー |
アラーム | ー | ー | ◯ | ー |
メモリ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ロック | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
障害物検知 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
脚段階 | ![]() 2段 |
![]() 2段 |
![]() 3段 |
![]() 2段 |
備品 | – | ・収納ボックス ・配線アクセサリ ・フック×2 |
– | – |
価格 (参考) |
Amazon 22,999円 |
Amazon 28,999円 |
Amazon 28,380円 ![]() |
Amazon 29,700円 |
執筆時点では脚だけのFlexiSpot「EF1」よりも、天板付きのMAIDESITEのコスパモデル3機種の方が安いです。
スペック面だけで判断するなら、FlexiSpotを選ぶ理由がありません……。
スタンダードモデル2機種
続いて、2つのモーターを搭載している「スタンダードモデル」2機種の紹介です。
【スタンダードモデル】
JP-04 | JP-06 | |
---|---|---|
![]() |
![]() |
|
モーター (昇降速度) |
デュアル (35mm/s) |
デュアル (35mm/s) |
耐荷重 | 100kg | 80kg |
天板 サイズ |
幅:120/140cm 奥行:60/70cm 厚さ:1.8cm |
幅:140cm 奥行:70cm 厚さ:1.8cm |
天板素材 | メラミン | 竹 |
天板カラー | ・クリームイエロー | ・カーブウッド(足白) ・カーブウッド(足黒) |
昇降範囲 | 72〜120cm | 72〜125cm |
パネル | ![]() |
![]() |
USBポート | Type-A×1 | Type-A×1 |
アラーム | ー | ー |
メモリ | ◯ | ◯ |
ロック | ◯ | ◯ |
障害物検知 | ◯ | ◯ |
脚段階 | ![]() 2段 |
![]() 2段 |
備品 | ・収納ボックス ・配線アクセサリ ・収納ポケット ・机上台 ・キャスター付 |
– |
価格 (参考) |
Amazon 35,880円〜 |
Amazon 51,999円〜 |
執筆時点でスタンダードモデルは2機種。
デュアルモーターである点が唯一のメリット。
■ デュアルモーターのメリット
- 昇降速度が少し速い
- 1モーターと比べて静音
- 安定感がある
昇降範囲や足の段階数など、コスパモデルで紹介したJP-02の方が上回っている部分もあります。
冒頭でも紹介した「価格」「性能」の2軸で見ると、スタンダードモデルはぶっちゃけ微妙と言わざるを得ません。
JP-04:デュアルモーターで天板はメラミン
JP-04はデュアルモーターを搭載しています。
メラミン素材の天板が「クリームイエロー」1種類のみで、アーチ型となっています。
サイズは「120×60cm」と「140×70cm」の2種類から選べます。
また、
- 収納ボックス
- 配線アクセサリ
- 収納ポケット
- 机上台
- キャスター
といった、謎に豪華なオプション品もついてきます。
正直、天板はちゃっちそうですね……。
JP-06:脚のスペックは同じで天板が竹
JP-06は基本的な脚のスペックはJP-04と同じで、天板がメラミンから竹に変わっています。
またJP-04に付いてくる各種備品がありません。
JP-06とJP-04の価格差は約1.5万円。シンプルに竹天板になる分だけ、価格が高くなると考えればOK。
スタンダードモデル2機種とFlexiSpotを比較
MAIDESITEのスタンダードモデルとFlexiSpotを比較するなら、「EJ2(脚のみ)」になるでしょうか。
JP-04 | JP-06 | FlexiSpot EJ2(脚のみ) |
|
---|---|---|---|
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|
モーター (昇降速度) |
デュアル (35mm/s) |
デュアル (35mm/s) |
デュアル (38mm/s) |
耐荷重 | 100kg | 80kg | 100kg |
天板 サイズ |
幅:120/140cm 奥行:60/70cm 厚さ:1.8cm |
幅:140cm 奥行:70cm 厚さ:1.8cm |
幅:120-200cm 奥行:60-80cm 厚さ:2cm以上 |
天板素材 | メラミン | 竹 | ー |
天板カラー | ・クリームイエロー | ・カーブウッド(足白) ・カーブウッド(足黒) |
ー |
昇降範囲 | 72〜120cm | 72〜125cm | 69〜118cm |
パネル | ![]() |
![]() |
![]() |
USBポート | Type-A×1 | Type-A×1 | ー |
アラーム | ー | ー | ー |
メモリ | ◯ | ◯ | ◯ |
ロック | ◯ | ◯ | ◯ |
障害物検知 | ◯ | ◯ | ◯ |
脚段階 | ![]() 2段 |
![]() 2段 |
![]() 2段 |
備品 | ・収納ボックス ・配線アクセサリ ・収納ポケット ・机上台 ・キャスター付 |
– | – |
価格 (参考) |
Amazon 35,880円〜 |
Amazon 51,999円〜 |
公式 53,900円 ![]() |
スペックは大差なし。EJ2には天板が付いていませんが、MAIDESITEの2機種と価格感は変わりません。
個人的にはコストとのバランスを考えると、MAIDESITEのスタンダードモデルは選ばないかな……という感じです。
MAIDESITEの「脚単体(JP-002)」は一番狙い目かも
MAIDESITEでは脚のみの販売もあります。
執筆時点では「JP-002」「JP-003」の2種類があります。
MAIDESITE JP-002 |
MAIDESITE JP-003 |
FlexiSpot E7 |
|
---|---|---|---|
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![]() |
![]() |
|
モーター (昇降速度) |
デュアル (34mm/s) |
デュアル (40mm/s) |
デュアル (38mm/s) |
耐荷重 | 120kg | 100kg | 125kg |
天板 サイズ |
幅:110〜180cm 奥行:60〜100cm 厚さ:2cm以上 |
幅:120〜200cm 奥行:60〜100cm 厚さ:2cm以上 |
幅:120〜210cm 奥行:60〜80cm 厚さ:2cm以上 |
昇降範囲 | 62〜125cm | 70〜120cm | 58〜123cm |
カラー | ブラック ホワイト |
ブラック ホワイト |
ブラック ホワイト |
パネル | ![]() |
![]() |
![]() |
機能 | USBポート メモリ アラーム ロック |
USBポート メモリ アラーム ロック |
メモリ ロック |
障害物検知 | ◯ | ◯ | ◯ |
脚段階 | ![]() 3段 |
![]() 2段 |
![]() 3段 |
価格 (参考) |
Amazon 38,999円 |
Amazon 33,999円 |
公式 51,700円 ![]() |
「JP-002」が「JP-003」の上位モデルという位置づけ。耐荷重、昇降範囲、足段階数が異なります。
また、JP-002とFlexiSpotの同等製品「E7」と比べたときの特筆すべきポイントは以下のとおり。
【JP-002のメリット】
- 約1.3万円安い
- パネルにUSBポート、アラームがある
【FlexiSpot E7のメリット】
- 昇降範囲がわずかに広い
FlexiSpotブランドにこだわらないなら、MAIDESITEの「脚単体」を買って、天板に投資をした方が幸せになれるかもしれません。
【上位モデル JP-002】
【下位モデル JP-003】
MAIDESITEの口コミ、評判
まず、Amazonのサクラチェッカー。
コスパモデルのJP-03
続いてツイッターの口コミを探してみました。
電動昇降机、組み立てた!
低くてでかい机最高…!
MAIDeSITeの黒い脚にFlexispotの天板(120×60・マホガニー色)を組んだよ〜
天板に予め空いてるネジ穴を、かなり使いまわせる。 pic.twitter.com/iDwHvoQ9yn— 柊えん@藤川研究室 (@hiragien) September 4, 2021
FlexiSpotの天板の穴を応用できるとのことです。
AmazonでMAIDeSITeのスタンディングデスクを買って左右で高さが異なる不具合があったので問い合わせましたが返答がなく。
仕方なく出品者を評価したら数分と経たずレビューが消されました。 pic.twitter.com/3dXWYXApIF— うたこ (@digi_loli) January 14, 2022
少なからずこのようなトラブルもあるようです。
最後にAmazonのレビューから低評価の意見を探してみました。
肝心の駆動部リモコン部品が入ってなかったなので星一つにします。
問題はST3 0.5 20のネジ。こちらの長さが短めで机の裏にバッテリーがどう足掻いてもくっつかない。
くっつかないままだと安全機能が作動して、昇降できません。
私は532-112 タッピング なべ3✖︎25のネジを自分で購入しとりつけました。
微妙な口コミのほとんどは欠品に関するものでした。
MAIDESITEはどんな人におすすめ?
電動昇降デスクは、決して安い買い物ではないので失敗ができません。
MAIDESITEはそんな中でも、比較的信頼できるメーカーだと判断して、今回紹介させていただきました。
もし予算があるなら、まずはFlexiSpotを検討したいところです。一方で
- とにかくコストを抑えて電動昇降デスクを導入したい
- 天板はお試し程度に考えており、ゆくゆくは別注したい
- FlexiSpotのブランドにこだわりがない
このような方にはMAIDESITEは一考の余地はあるでしょう。
MAIDESITEは定期的にセールで安くなり、セール時以外でも、常時クーポンが発行されているため、今回紹介した金額よりも、安く買えることの方が多いです。
【脚のみ/上位モデル JP-002】
【脚のみ/下位モデル JP-003】
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