FlexiSpotを調べていると、「SANODESK」という、いかにも怪しげな商品が見つかります。
「FlexiSpotなの?佐野なの?そうじゃないの?」
この記事では「SANODESK」の概要と、FlexiSpot/MAIDESITEとの違い、個人的にどんな人におすすめなのか提案します。
==この記事の結論==
SANODESKはFlexiSpotのサブブランド。エントリーモデルのE150、さらに2023年夏には超エントリーモデルQS1の販売もスタート。
FlexiSpotのEF1の価格かそれ以下で、天板まで一気に揃えられます。
また2024年10月現在、脚単体モデル「EC5」の在庫が約1年ぶりに復活しています。
SANODESKとは
SANODESK(サノデスク)は、昇降デスクでおなじみ「FlexiSpot」が販売するサブブランドです。FlexiSpotいわく「通販専売ブランド」とのこと(FlexiSpot自体、ほぼ通販専売じゃないのか……?)。
執筆時点ではAmazon、楽天市場、ヤフー店で購入でき、公式サイトでは取り扱いがありません。
2024年10月現在、SANODESKブランドの昇降デスクは
- 天板・脚セット:「E150」と「QS1」の2種類
- 脚単体:EC5の1種類
が展開されています。
SANODESKの天板・脚セット
まずはSANODESKの天板・脚セットの2製品を見ていきましょう。
E150、QS1の違い
SANODESK E150 | SANODESK QS1 | |
---|---|---|
モーター (昇降速度) | シングル (25mm/s) | シングル (25mm/s) |
耐荷重 | 50kg | 60kg |
天板 サイズ | 幅:120/140 cm 奥行:60/70 cm | 幅:110/140/160 奥行:60/60/75 厚み:1.5cm |
天板素材 | メラミン | 不明 (おそらくメラミン) |
天板カラー | ・メイプル ・ホワイト ・ブラック | ・メイプル ・ブラック |
昇降範囲 | 73〜121cm | 72〜117cm |
パネル | 物理ボタン | 物理ボタン |
機能 | USBポート メモリ ロック | メモリ |
障害物検知 | ◯ | ◯ |
脚段階 | 2段 逆ピラミッド | 2段 逆ピラミッド |
備品 | ・収納ボックス ・ヘッドホンフック | ・ケーブルクリップ (天板備付) |
価格 (参考) | Amazon 32,200円〜 | Amazon 19,800円〜 |
備考 | ・メーカー5年保証 | ・メーカー3年保証 ・140cm、160cmの天板は 2枚の板で構成 |
モーターの数、昇降範囲といった基本的なスペックは同じです。
QS1は2023年夏頃に販売開始された新しいモデルで、最低限の機能に絞り価格を抑え、1万円台から購入できます。
一応のFlexiSpotブランドの昇降デスクが、脚、天板セットでこの価格で買えるのはアツいです。
【天板・脚セット】SANODESK、FlexiSpot、MAIDESITEを比較
SANODESKの天板セット2製品とスペック、価格帯が近い商品として、本家FlexiSpotの「EF1」、価格のわりに性能が高いMAIDESITE(メイドサイト)の「S1 Basic-120」とも比較しておきます。
SANODESK E150 | SANODESK QS1 | FlexiSpot EF1 (脚のみ) | MAIDESITE S1 Basic-120 | |
---|---|---|---|---|
モーター (昇降速度) | シングル (25mm/s) | シングル (25mm/s) | シングル (25mm/s) | シングル (28mm/s) |
耐荷重 | 50kg | 60kg | 70kg | 80kg |
天板 サイズ | 幅:120/140 cm 奥行:60/70 cm | 幅:110/140/160 奥行:60/60/75 厚み:1.5cm | 幅:100-160cm 奥行:50-80cm 厚さ:2cm以上 | 幅:120cm 奥行:60cm 厚さ:1.8cm |
天板素材 | メラミン | 不明 (おそらく メラミン) | 別売り | メラミン |
天板仕様 | 1枚板 | ・110cm:1枚板 ・それ以外:2枚組 | 別売り | 1枚板 |
天板カラー | ・メイプル ・ホワイト ・ブラック | ・メイプル ・ブラック | ー | ・木目 ・ブラック ・ホワイト |
昇降範囲 | 73〜121cm | 72〜117cm | 71〜121cm | 72〜118cm |
パネル | 物理ボタン | 物理ボタン | 物理ボタン | センサーボタン |
機能 | USBポート メモリ ロック | メモリ | メモリ | USBポート メモリ ロック |
障害物検知 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
脚段階 | 2段 逆ピラミッド | 2段 逆ピラミッド | 2段 逆ピラミッド | 2段 逆ピラミッド |
備品 | ・収納ボックス ・ヘッドホンフック | ・ケーブルクリップ (天板備付) | – | ・収納ボックス ・配線アクセサリ ・ヘッドホンフック |
メーカー保証 | 5年 | 3年 | 5年 | 5年 |
価格 (参考) | Amazon 32,200円 | Amazon 19,800円〜 | 公式サイト 30,800円 | Amazon 24,900円 ※欠品中 |
「FlexiSpot EF1」との比較
「FlexiSpot EF1」は脚単体の商品です。
SANODESKと同等のメラミン化粧板の天板を購入すると、約13,000円〜追加でかかり、合計で4万円を超えます。
「MAIDESITE S1 Basic-120」との比較
「ジェネリックFlexiSpot」こと「MAIDESITE」は、とにかく価格が安いのが魅力。
SANODESKの2モデルと「MAIDESITE S1 Basic-120」のスペック上の大きな違いは耐荷重。S1 Basic-120はハイスペックモデルにも迫る80kgに耐えられます。
ただこの辺はメーカーによって基準がマチマチだと思われ、そこまで神経質になってもしょうがない部分かと。
ボタンや備品の好みで選んでしまって良いレベルだと思います。
ここまでの「天板・脚セット」の内容をまとめると、以下のとおり。
- FlexiSpot EF1
最も高価で機能は少ないが「FlexiSpot」ブランド - SANODESK E150
一応FlexiSpotのサブブランド、機能はEF1よりも充実 - SANODESK QS1
一応FlexiSpotのサブブランドでセール時は1万円台から買える - MAIDESITE S1 Basic-120
比較した製品の中ではスペックは最も充実しているが、FlexiSpotではない
SANODESKの脚単体
「SANODESK EC5」はミドル〜ハイエンドスペックの脚のみの商品です。
天板・脚セットの「E150」がエントリーモデルなら、「EC5」は「上位スペックで、天板も自分で選びたい」という人向けです。
EC5のスペックは以下のとおり。
こちらもスペック、価格帯が近い商品として、本家FlexiSpotの「EJ2」「E7」、MAIDESITEの「T2 Pro Plus」とも比較しておきます。
SANODESK EC5 | FlexiSpot EJ2(2.0) | FlexiSpot E7 | MAIDESITE T2 Pro Plus | |
---|---|---|---|---|
モーター (昇降速度) | デュアル (35mm/s) | デュアル (38mm/s) | デュアル (38mm/s) | デュアル (40mm/s) |
耐荷重 | 100kg | 100kg | 125kg | 125kg |
天板 サイズ | 幅:120〜180cm 奥行:60〜80cm 厚さ:2cm以上 | 幅:120〜200cm 奥行:60〜80cm 厚さ:2cm以上 | 幅:120〜210cm 奥行:60〜80cm 厚さ:2cm以上 | 幅:100〜220cm 奥行:60〜100cm 厚さ:2cm以上 |
昇降範囲 | 62〜127cm | 69〜118cm | 58〜123cm | 62〜125cm |
カラー | ブラック ホワイト | ブラック ホワイト | ブラック ホワイト | ブラック ホワイト |
パネル | センサー | センサー | センサー | センサー |
機能 | USBポート A メモリ | メモリ ロック | メモリ ロック | USBポート メモリ アラーム ロック |
障害物検知 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
脚段階 | 3段 | 2段 ピラミッド | 3段 | 3段 |
メーカー保証 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 |
価格 (参考) | Amazon 43,800円 | 公式サイト 43,120円 | 公式サイト 57,200円 | Amazon 46,900円 |
「FlexiSpot EJ2 / E7」との比較
この3商品の価格は「SANODESK EC5 ≦ FlexiSpot EJ2 < FlexiSpot E7」の順で上がっていきます。
- SANODESK EC5
チャイルドロックが付いていない - FlexiSpot EJ2
他2機種よりも下限が高い(下げられない) - FlexiSpot E7
58cmまで下がり、耐荷重は125kgと最高だが、最も高い
EJ2はなんとも中途半端なポジションで、選ぶならEC5かE7の二択。
より安定した125kgの耐荷重を約1.5万円の価格差で購入するか……という判断になります。
「MAIDESITE T2 Pro Plus」との比較
別メーカーの比較になるので、単純に比べることはできませんが、両者には約3,000円の価格差があります。
スペック・性能面ではMAIDESITEが上回っている部分はありますが、「どうしてもMAIDESITEじゃないといけない!」という決め手には欠きます。
単純にFlexiSpot(のサブブランド)の安心感を取るかで判断すると良いでしょう。
「脚のみ」商品の個人的な見解をまとめると、以下のとおり。
- SANODESK EC5
ブランド力(安心感)、 スペック・機能面でコスパは高い - FlexiSpot EJ2
中途半端で選ぶメリットが少ない - FlexiSpot E7
最下端58cm、耐荷重125kgとハイスペック。予算が許せば - MAIDESITE T2 Pro Plus
ブランドにこだわらないならコスパは良い
SANODESKはスペックと価格のバランスが良い
SANODESKはスマホで言うところの「UQモバイル」「ワイモバイル」みたいな立ち位置。
FlexiSpot(大手キャリア)の傘下にあるため、安心して購入できますが、他のジェネリックFlexiSpot(格安SIM)ほど安くはありません。
そういう意味ではブランド力と価格のバランスが取れた商品と言えます。
「昇降デスクが欲しいけど、高い……。でも、よくわからないメーカーのものは嫌だ。」というユーザーは検討の価値があります。
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