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個人的にはインナーイヤーの名機「Air3」などの印象が強いSOUNDPEATSから、2022年12月に発売した「Capsule3 Pro」。
ハイレゾ再生に対応しながら、実売7,000円台で買えるスティックタイプのカナル型イヤホンです。
今回、製品をご提供いただきましたので、実際に使ってみた感想を正直にシェアします。
◎この記事の結論
この価格帯の製品の中では、音質はトップ水準。
ANC、外音取り込みなどは実用レベル。マルチポイント(もしくは、ワンタップ切り替え)に対応していたら、1万円以下のTWSでは独走状態になっていたかも。
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SOUNDPEATS Capsule3 Pro のスペック
SOUNDPEATSは2022年から23年にかけて、LDACコーデック(ハイレゾ再生)に対応したモデルを積極的に投入しています。
今作のCapsule3 Proはその中の1モデルという位置づけです。
- Capsule3 Pro:カナル型(Stickタイプ)
- Air3 Deluxe HS:インナーイヤー型
- Mini Pro HS:カナル型(Budsタイプ)
※記事の後半で3モデルのスペックを比較しています。
また、2023年夏には3基のドライバーを搭載した新フラッグシップシリーズ「Opera 05/03」の発売も控えています(こちらはMakuakeで5月23日まで応援購入が募集されています)。
Capsule3 Proのスペックは以下のとおり。
タイプ | カナル型 | ANC | ◯ (最大43dB) |
---|---|---|---|
カラー | ・ブラック ・ホワイト | 外部音取込 | ◯ |
重量 | ・片耳 5g ・ケース込 48g | 装着検出 | ー |
連続再生 | ・単体:約8時間 (ANCオン、LDAC 再生の場合、4時間) ・ケース込:約52時間 | 片耳 | ◯ |
充電時間 | 1時間 (急速充電の記載なし) | ワイヤレス 充電 | ー |
充電コネクタ | USB タイプC | 専用アプリ | ◯ ・イコライザー ・ファームウェアUD など |
防水 | IPX4 | 低遅延 | 70ms(0.07秒) |
対応 コーデック | SBC / AAC / LDAC | 価格 | 8,480円 (Amazon) |
Bluetooth | 5.2 |
スペックシートを見た段階で感じた長短メリデメは以下のとおり。
- メリット
- 単体8時間、ケース併用で52時間の長時間再生
- LDACに対応
- 低遅延モード搭載
- デメリット
- Bluetoothバージョンは5.2
- 装着検出、ワイヤレス充電なし
SOUNDPEATS Capsule3 Pro 実機レビュー
今回、利用する機会を得たのはブラック。
他の多くのスティックタイプと同様な、石鹸型のケースで、表面はサラサラとした質感に仕上げられています。
ケース裏面のヒンジの部分には「SOUNDPEATS」のプレートが。
ブラックとゴールドはチート級な正義ですね。
サイズはAirPods Proよりも、一回り大きいです。
イヤホン本体はこんな感じ。外面のゴールドがアクセントになっています。先日レビューしたXiaomiのRedmi Buds 4 Pro然り、スティック部分のデザインで差別化するのがトレンドになっています。
本体の大きさはAirPods Proと非常に近いです。
スティック部分の太さは、Capsule3 Proの方が太めです。
イヤーピースはSMLの3サイズ付属。しっかりとした軸が入ったタイプです。
ノズル口はオーバル(楕円)型。ノズルは約2.5mmと少し短めです。
装着感
サッと装着できるのがスティックタイプのメリット。特にグリグリとねじ込まなくても、適当な位置がすぐに見つかります。
初めて付けときは「少し小ぶり?」という感覚でした。特にBuds(豆)タイプに慣れていると、余計にそのように感じるかもしれません。
それもあってか、僕の耳では遮音性はそこまで高いとは感じられませんでした。後述するアクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能もありますが、遮音性を高めるなら、ウレタン製のイヤーピースに変更してもよさそうです。
操作性
上部の「S」の部分がセンサーになっています。感度は良く、最初から誤タップなく操作できました。
それもそのはず。
写真で伝わりづらいかもしれませんが、タップする部分がフラットになっており、面積も広めに取られていることが、操作性を高めてくれています。ここにはいぶし銀なこだわりを感じました。
デフォルトでは以下の操作が割り当てられています。
左 | 操作 | 右 |
---|---|---|
・音量ダウン | 1タップ | ・音量アップ |
・再生/一時停止 ・受話/終話 | 2タップ | ・再生/一時停止 ・受話/終話 |
・ゲーミングモード | 3タップ | ・ボイスアシスタント |
・着信拒否 ・ANC/外音切り替え ・電源オン(オフ時) | 1.5秒長押し | ・着信拒否 ・曲送り ・電源オン(オフ時) |
・通話切り替え | 2秒長押し | ・通話切り替え |
・電源オフ | 10秒長押し | ・電源オフ |
個人的には単体で電源オン・オフができるのはうれしいポイントです(10秒と長めですが)。片側の耳を10秒長押しすれば、両耳の電源が連動して切れます。
ただし、手動で電源をオンにするときは、左右それぞれのイヤホンで1.5秒長押しする必要があります。
接続性
マルチポイントには対応していません。
また、登録済みの端末側のBluetooth設定からワンタップでの接続切り替え(オーバーライド接続)もできません。
イヤホン単体でのペアリングモードへの移行もできず、両方をケースに戻して、蓋を開けた状態でケース底面のボタンを3秒間長押しする必要があります。
※電源をオンにしてから数秒間はペアリングモードに移行します(数秒したら、前回、接続していた端末に自動接続されます)。
なので、電源をオンにしたその数秒間で他の端末のBluetooth設定から接続すれば、上書き接続することもできなくはありません。
バッテリー持続時間
公称値は単体で8時間(ANCオン時は4時間)、ケース込みで52時間です。
実際にANCをオフにして1時間音楽を再生したところ、ちょうど10%程度の減りでした。公称の時間どおり、しっかり使えると思われます。
アプリ
アプリでできることは以下のとおり。
- 聴力テストによる聴こえ方の最適化(アダプティブイコライザー)
- イコライザーの設定(プリセット/カスタム)
- ANC/オフ/外音取り込みモード 切り替え操作
- ゲームモードオン・オフ
- ワンクリック操作の無効化
- ファームウェアアップデート
とくにこの価格ながら「聴力テストによる最適化」と「ファームウェアアップデート」に対応しているのは純粋にすごいです。
完全ワイヤレスイヤホンも、スマホと同じ様にアプデを繰り返しながら使うのが当たり前になりましたね。
一点、センサー操作のカスタマイズができないことには注意です。
ノイズキャンセリング(ANC)
普段、AirPods Pro(第1世代)を使ってるので、それと比べてしまうと性能は劣ります。
「静寂をつくる」というよりは、「不快な低音をかき消す」タイプのANCです。ごく僅かなサーッという音が聞こえます。
屋内でチェックしているときに、外で走っていた選挙カーのエンジン音は小さくなるけど、ウグイスの声はしっかりと聞こえて来る、といった感じ。
個人的には屋外や電車などで音楽を聴くときにはANCをオンにして、ただ遮音したいだけのときは、ANCも外音取り込みも両方オフにするのが良いと感じました(バッテリーの節約にもなります)。
外音取り込み
実用的です。とても自然に聞こえるというわけではありませんが、その役割はしっかりと果たしてくれます。
音の段階
- iPhone:16段階(端末操作では0〜16)
- Android:16段階(端末操作では0〜26)
※Google Pixel 7
遅延
SOUNDPEATS Capsule3 Proには70ms(0.07秒)の低遅延モードが搭載されています。
動画視聴においても、低遅延モードの効果は体感できました。
また動画編集もストレスなく行えるレベルでした。期せずして、最近ハマりかけている「低遅延」のイヤホンがまた1つ増えました。
音質
一番最初に感じたのは空間の広さでした。あらゆる方向から繊細な音が飛び込んで来る感覚を得ました。
その他、個人的な感想は以下のとおり。
- ドンシャリ傾向
- 低音は強いというよりは、きめ細かい(多い)感じ?
- 高音はシャリシャリした感じがあり、けっこう硬い雰囲気
- 繊細さ、迫力さを兼ね備えている
ドンシャリで硬めな印象があるので、ロックや爽快なテンポの曲と相性が良いかもしれません。
正直なところ、その繊細さや音場の広さがハイレゾ(LDAC)によるものなのか、確信はありませんが、密度のある音楽を楽しめたというのは事実です。
※SOUNDPEATS Capsule3 Proのハイレゾは40KHzの高音にまで対応していますが、ヒトが耳から聴けるのは20Hz〜20KHzです。
参照 Capsule3 Pro – SOUNDPEATS JAPAN
マイクの音質は以下のとおりです。
2022-23「ハイレゾ3モデル」の比較
冒頭でもお伝えしたとおり、2022年から23年にかけて発売されたハイレゾシリーズ3作のスペックをサクッと見ておきましょう。
一応スペックシートで比較しましたが、それぞれタイプ(形状)が異なるイヤホンなので、自分の好みや用途で選ぶのが良いでしょう。
正直なところ、スペックについては、どれかが飛び抜けて良いというところはありません。
スティックタイプの前モデル「SOUNDPEATS Air3 Pro」との違い
長らくSOUNDPEATSのカナル型(スティックタイプ)の代表的なモデルだった「Air3 Pro」からの主な進化点は以下のとおり。
- aptX-Adaptive→LDAC対応
- ANCは最大35dB→43dB低減
- 最大6時間→8時間再生、ケース込み24時間→52時間
約2年で確実な進化を遂げています。
「1万円以下」「スティックタイプ」「LDAC」に刺さるなら
7,000円台で買えるイヤホンとして、音質がトップレベルであることは間違いないです。情報量の多い音楽を楽しめます。少なくとも、手元にあるAirPods Pro(第1世代)よりは、音楽を聴きたい!という気持ちにさせてくれます。
ただし、音質は好みな部分が大きく、個人的にはマルチポイント接続に対応していたら、この価格帯の圧倒的な勝者になったかもしれない……と感じました。
市場のTWSはBudsタイプの方が多く、スティックタイプは意外と選択肢がありません。「1万円以下」「スティックタイプ」「LDAC」対応が条件なら、有力な選択肢になります。
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