2023年3月に発売したXiaomiのRedmi Buds 4 Proは、大ヒットした前モデルRedmi Buds 3 Proの後継モデルとして登場。
フラッグシップではありませんが、全部入りながら、手の届きやすい価格に収まっています。
発売日に購入して使ってみた印象をシェアします。
◎この記事の結論
前モデルほどの優位性はない、というのが、率直な感想。
iPhoneユーザーはわりと重要な機能に制限があります。先代を買って気に入った方が、音質の改善を求めて購入するのはアリです。ただ、当時ほどのコスパはありません。
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Redmi Buds 4 Pro のスペック
タイプ | カナル型 | ANC | ◯ |
---|---|---|---|
カラー | ・ミッドナイトブラック ・ムーンホワイト | 外部音取込 | ◯ |
重量 | ・片耳 5.3g(実測) ・ケース込 46.9g(実測) | 装着検出 | ◯ |
連続再生 | ・単体:9時間(ANCオフ) ・ケース込:36時間 | 片耳 | ◯ |
充電時間 | ・記載なし (5分で2時間の再生) | ワイヤレス 充電 | ー |
充電コネクタ | USB タイプC | 専用アプリ | ◯ |
防水 | IP54 | 低遅延 | ー |
対応 コーデック | SBC / AAC / LDAC | 価格 | 11,801円 (Amazon) |
Bluetooth | 5.3 | その他機能 | ・イマーシブサウンド |
スペックで特筆すべきは1万円そこそこながら、ほぼ全部入りであること。主要機能だとワイヤレス充電に対応していないくらいです。
Redmi Buds 4 Pro 実機レビュー
今回購入したのはミッドナイトブラック。
この価格帯でありながら、外観はさすがのXiaomiという印象。ブラックというよりはガンメタリックでかっこいい。
AirPods Proと並べると、ほとんど大きさは同じ。
イヤホン本体。
カナル型で個人的に好きなスティックタイプ。センサー部分のデザインが特徴的で、シュッとしています。
スティック部分は約2.7cm(実測)で、わりと短い方です。
AirPods Proよりも、気持ち短いくらいです。
イヤホン口は楕円形。
イヤーピースはいたって普通。
少し気になったのが、イヤホン筐体がつや消しでサラサラしているのでケースから絶望的に取り出しづらいこと。
装着感
スティックタイプで装着がしやすいのは◯。
スティック部が短いため、装着すれば、スッと存在感が消えさります。
遮音性は普通。そこまで高くはありません。
操作性
センサーは外側の真ん中くらいです。
デザイン的に外側全体がセンサーになっていると思われるかもですが、先端は反応しません。
デフォルトでは以下の操作が割り当てられています。
左 | 操作 | 右 |
---|---|---|
・再生/一時停止 ・(曲送り・曲戻し) ・受話 | 2タップ | ・再生/一時停止 ・(曲送り・曲戻し) ・受話 |
・曲戻し ・(音量アップ・ダウン) ・着信拒否、終話 | 3タップ | ・曲送り ・(音量アップ・ダウン) ・着信拒否、終話 |
・アンビエント↔オフ↔ANC ・(音声アシスタント) | 長押し | ・アンビエント↔オフ↔ANC ・(音声アシスタント) |
誤操作防止への配慮か、1タップは無効です。
また専用アプリによってカッコ内の操作にカスタマイズできます。
バッテリー
スペックシートにはANCオフ時の記載しかありません。
実測した結果、ANC(レベル強・ディープ)にした状態だと、1時間で100%→83%程度でした。
連続使用はざっくり、5時間強といったところでしょうか。
アプリ
Android専用アプリ「Xiaomi Earbuds」が用意されています。
2023年3月現在、iOS用のアプリはありません。
- ANCの強度設定
- 外部音取り込み↔オフ↔ANC の「オフ」の削除
- イコライザ設定
といった機能をiPhoneユーザーが利用できないのは残念。今後、対応する可能性は低いと思います。
アクティブ・ノイズキャンセリング
アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)はライト(弱)、バランス(中)、ディープ(強)の3段階から選べます(要Androidアプリ)。
最大43dbの低減とのことですが、個人的にはディープ(強)でも効果はそこまでかな、という感想。
僕の環境では自宅内にいても普通に屋外の車のエンジン音や飛行機の音が聞こえてくるくらいのレベル感。過度な期待は禁物です。
あと強にすると、少し「ツーン」としますし、少しホワイトノイズが気になります。
外部音取り込み
精度は高く実用的だと思います。少し自分の声が強調されし過ぎかな?とも感じます。
外部音取り込みは「通常モード」「音声増幅」の2種類から選べます。
音質
前作のRedmi Buds 3 Proは、お世辞にも音楽を楽しめる、というものではありませんでした。
今作は音楽も聴き込めるレベルにスペックアップしていると感じました。前作で音質が物足りなかった方は、変化を体感できると思います。
- ボーカルが聴きやすい。特に女性ボーカルが楽しい
- 繊細さよりも迫力に寄った感じ
- 空間の広さを感じられる
マイク音質は以下のとおり。
独自空間オーディオ「イマーシブサウンド」機能
またRedmi Buds 4 Pro には「イマーシブサウンド」という独自の没入型のサウンドシステムが搭載されています。
公式サイトでは
イマーシブサウンドは、この機能をサポートするアプリの音楽とビデオで利用できます。デフォルトでは、イマーシブサウンドはオフになっています。設定は Xiaomi イヤホンアプリでのみ行えます。LDAC オーディオコーデックとイマーシブサウンドは同時には使用できません。
とのことで、対応アプリでしか利用できないとのこと。調べた限り、対応アプリが何なのか、明らかになっていないようでした。
個人的にはその効果はよくわかりませんでしたが、他のレビュワーさんたちからは「Dolby Atmosの音源ではっきりと効果を感じられた」といったレビューがなされていました。
ちなみに同時発売の上位モデル Xiaomi Buds 4 Proには、AirPods Proのようなヘッドトラッキング機能も搭載されているとのこと。
音量の段階
- iPhone:16段階(端末操作では0〜16)
- Android:15段階(端末操作では0〜26)
※Google Pixel 7
遅延
動画を視聴すると僅かな遅延を感じましたが、気になるようなものではありません。
また低遅延モードはありません。
接続・マルチポイントの挙動
操作 | 挙動 |
---|---|
端末側からペアリングモードへ移行 | できない ケースに入れ、蓋を開けた状態で蓋のボタンを長押し |
電源オン時の挙動 | 前回、電源をオフにしたときに接続されていた 端末(最大2台)に自動で接続 |
A再生中に停止 →続けざまにBを再生 | たまに左側イヤホンからの出力が遅れることがある |
A再生時にBを再生 | Aの再生は止まり、Bの再生が始まる 非常にスムーズ |
A再生時にBが着信 | Aの再生が停止してBが鳴動 →着信を取らなければ、Aの再生が復帰 →着信を取ると、通話終了後にAの再生には復帰しない |
A再生時にBが通知 | Aの再生は止まらず、Bの通知音が鳴る ※アプリ、サービス、環境によって異なる |
A・B接続時に、登録済み端末C のBluetooth設定から選択 | 上書き接続(オーバーライド接続)できない |
マルチポイント接続時のコーデック | LDAC接続可能 |
端末単体でのペアリングモードへの移行、オーバーライド接続には対応していません。
また、端末と接続、解除したときに効果音が鳴らないことがあります。ちゃんと接続されたのか、解除されたのかがわからず、不便に感じることがありました。
結論:前モデルほどの優位性はない
特に音質の面で前モデル「Redmi Buds 3 Pro」から大きな進化を遂げています。
前モデルでXiaomiのイヤホンが気に入った方は、乗り換え先として検討しても良いですね。
ただ、前作がヒットしたのは、
- 当時は今ほどマルチポイント対応の製品に種類がなかった
- それでいて、5,000円そこそこ(当時)で買えた
という要因があったと思われます。
あれから約1年半が経ち、1万円以下でも選択肢が増えた今、前モデルほどの優位性はないかな……、というのが、正直な感想。
iPhoneで性能を十分発揮できないのも辛いところです。
おそらくセール時には9,000円台、8,000円台にも落ちて来ると思うので、Androidユーザーがタイミングを狙ってかうにはアリな製品だと思います。
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