モバイル用のキーボードとして以前から気になっていた「Perixx PERIBOARD-422」を購入しました。
数日間、使用してみて感じたことを共有します。比較的、レビューが少なかったので少しでも参考になる部分があれば幸いです。
==この記事の結論==
持ち運びが現実的な薄型ながら、メンブレン式を採用した貴重なキーボード。ストロークの深さがあり(実測3.5〜4mm)、普段、メカニカルキーボードを使っているユーザーの外出時のキーボードとして候補になる。
ただしスペースキーの打鍵音が異常に大きいため、何らかの対策が必要(自分はまだ見つかっていない)。
Perixx PERIBOARD-422のスペック
購入したのは2006年にドイツで設立されたPC周辺機器メーカ「Perixx(ペリックス)」が販売する有線のミニキーボード「PERIBOARD-422」の日本語配列です。
2020年に発売していたようです。
直近でレビューしたKeychron B1 Pro のスペックと比較しておきます。
Perixx PERIBOARD-422 | Keychron B1 Pro | |
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![]() | ![]() | |
発売日 | 2020年 | 2024年9月 |
サイズ (縦×横×厚み mm) | 138×291×19(フロント) | 130×296×5.2(フロント)14.5(リア) |
重量 | 307g(実測) | 425g |
対応OS (メーカーが保証) | Windows | Windows macOS Linux |
同時接続台数 | 1台 | ー |
キー種類 | メンブレン | シザースイッチ |
接続 | ・USB TYPE-C | ・Bluetooth ・USB TYPE-C ・2.4GHz |
バッテリー | ー | 1日5時間の使用で最大8ヶ月 |
充電ポート | ー | USB Type-C |
その他 | ・ケーブル埋め込み式 | ・ZMKリマップ対応 |
参考価格 (Amazon) | 1,999円 | 6,930円 |
当方の環境と購入した動機
筆者の使用環境は以下の通り。
- 自宅では分割キーボードの7s Proを使用
- Macに外付け
- 非エンジニア。記事執筆、事務作業がメイン
- 購入したのは日本語配列モデル
Perixx PERIBOARD-422の特徴・使ってわかったメリット
このキーボードの特徴、実際に使ってみて良かったことを、インパクトが大きかった順にお伝えします。
めちゃくちゃ静か(但しスペースキー以外)
PERIBOARD-422のキーボード構造はメンブレン式です(公式サイトに記載はありません)。
キートップを外してみると、こんな形状になっています。
そして特筆すべきはその静音性。
めちゃくちゃ静かです。
但し、スペースキーだけはカチャカチャとしたおもちゃのような音がします。右手でキーの右の方を押下すれば、打鍵音を抑えられます。
しっかり深いストローク
筆者が外出時に外付けキーボードを使う理由が、MacBook Air(M1、2020)備え付けのキーボードのストロークが浅すぎるからです。
PERIBOARD-422の打鍵感は、20年くらい前のノートパソコンに搭載されていたもの、という印象です(記憶が曖昧なので「雰囲気」です。)。キーストロークは実測3.5mm〜4mmで、しっかり打ち込めます。
ただしこの打鍵感は好みが分かれるかも。普段、パンタグラフ式のキーボードに慣れていると、この「ギュニュッ」とした打鍵感に慣れないかもしれません。
めちゃくちゃ軽い
重量は実測で307g。
本体はプラスチックで高級感は皆無、おもちゃみたいですが、その分、軽いです。
軽いからと言って打鍵したときにガタガタしたりすることもありません。
尊師スタイルOK
MacBook Air(M1)では、直置きで尊師スタイル運用できました。
傾斜をつけて利用するにはキーボード奥のスタンドを立ててMacBook Airのディスプレイと筐体の間に設置すると安定します。
右Ctrlで英かな変換できた
Macに接続すると、右Ctrlが英かなのトグルスイッチとして機能します。
通常、この手の外付けキーボードは「Cmd+スペース」で英かな変換します。ワンタップで切り替えられるのは便利です(「←」キーの左隣にあるので、誤打することがあります)。
微妙だと感じたこと・デメリット
以下はPERIBOARD-422を使う中でここはちょっと……と思うことを、深刻な順にまとめます。
スペースキーがカチャカチャうるさい
先述のとおり、他のキーが静かすぎるが故に、スペースキーの打鍵音がめちゃくちゃ気になります。キーを外して緩衝できるものを詰めたりもしましたが、今のところ良い改善策が見つかっていません。
Mac非対応
Macで使えなくはないです。ただWin専用キーボードなので、レイアウトが最適化されていません。
- メディアコントロールキー(Fnキー)で使えないキーがある
- 「無変換」「変換」「カタカナ ひらがな ローマ字」の3つのキーが無効(反応しない)
外付けキーボードをMacで使う際には、よくあることです。
本体からケーブルを外せない・ケーブルの耐久性が心もとない
Type-Cケーブルは本体に埋め込まれており、外せません。ケーブルが細めなので、断線したら即引退です。
またケーブルの位置が右上固定で、MacBook Airで使う場合は少し不便です。
モバイル×しっかりしたストロークの両立
自分がモバイル用のキーボードに求める基準をクリアしてくれています。
- ある程度ストロークが深いこと
- メカニカルキーボードより軽く、コンパクト
モバイル用途のキーボードというと、パンタグラフがほとんどで、メンブレンは貴重です。パンタグラフはどうしてもストロークが浅くなるため、もっとしっかりストロークしたい、というニーズに応えてくれるキーボードです。
しかも2024年10月現在、日本語配列なら2,000円以下という破格で購入できます。
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