iClever IC-BK20 SE レビュー。いま、9年前の折りたたみキーボードを推せる理由

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2025年5月、2021年頃から市場で流通している折りたたみキーボード「iClever IC-BK20 SE」を購入しました。

なぜ今、このキーボードを購入したのか、また、実際に使用してわかった「推せる理由」を共有します。

==この記事の結論==

▼メリット

  • キーピッチ19mm(実測)で、慣れるまでに時間がかからない
  • 「一般的なノートパソコン」の打鍵感
  • 有線接続でも利用できる

▼デメリット

  • 左Command(Winの場合はAlt)の位置が左により過ぎ
  • 接続端子がMicro USB
  • 少し入力に遅延を感じることも

個人的には限りなく理想に近い持ち運び用のキーボード。一軍入り決定。

iClever IC-BK20 SEのスペック

iClever IC-BK20 SE
iClever IC-BK20 SE
発売日
(Amazon取り扱い開始)
2021年頃?
サイズ
(縦×横×厚み mm)
折りたたみ時:166*120*14.8mm
展開時:291*117*8.25mm
重量280g(実測)
対応OS
(メーカーが保証)
Windows / macOS / Android / iOS 他
同時接続台数最大4台(BT×3、有線×1)
キー種類パンタグラフ(シザー)
ホットスワップ
接続Bluetooth × 3、Micro USB
キー配列 / キー数78キー
バッテリー約80時間の連続使用
4時間でフル充電
充電ポートMicro USB
その他
参考価格
(Amazon)
5,990円

iClever IC-BK20 SEには前身の「iClever IC-BK20」というモデルがあったようです。2021年頃からSEに切り替わったみたいです。

説明書

クリックで拡大できます。

iCleverIC-BK20SE_説明書_005

iCleverIC-BK20SE_説明書_005

iCleverIC-BK20SE_説明書_005

iCleverIC-BK20SE_説明書_005

iCleverIC-BK20SE_説明書_005

当方の環境と購入した理由

  • MacBook Airで使用
  • 自宅では分割キーボードの7s Proを使用
  • 外出用の持ち運びがしやすいものを探していた
  • 英語配列にも関わらず、英キー、かなキーがあった
  • 知名度が高いメーカーだった

iClever IC-BK 20SEを使って感じたメリット・デメリット・特徴

キーピッチ19mmで初日から即戦力

キーピッチが19mmと広く、慣れるまでにほとんど時間を要しませんでした。

iClever IC-BK20 SE

MacBook Air(M4)のと並べても、ほぼ同じサイズです。初日からガシガシ使えました。

打鍵感

一般的なノートパソコンの打鍵感と言われます。

キーストロークは実測で1,5mm程度です。少なくともMacBook Air(M1/M4)よりは深く、MacBook Airのキーボードが無理マンの自分は快適に使えるレベルです。

打鍵音もそこまでうるさくなく、静かなオフィスでもギリギリ許してもらえるかな、という感じです。

有線に対応 & Micro USBでも問題ない

iClever IC-BK 20SEは3台のBluetooth接続に加えて、有線接続にも対応しています。

この手の折りたたみキーボードで有線接続できるものは貴重です。少しBluetooth接続の調子が悪いな……というときでも、有線で接続できる安心感がありますし、普段、自宅で使うとき(そんなに使うことはなさそうだけれど)に有線で使っていれば、勝手に充電されるので、バッテリーの心配もなくなります。

iClever IC-BK20 SE

あと重要なこととして、この製品の接続端子はMicro USBです。

たまにMicro USBに対して、とてつもない形相で怒っている人を見かけますが、僕はそこまでこだわりません。もし、本当に使いたいと思う製品の端子がMicro USBだったとしたら、余裕で受け入れます。

⌘ Command の位置が惜しい

この製品を使っていて、最もタイプミスが多いのが、左Commandキー(WinのAltキー)です。ここがこのキーボードでもっともストレスを感じる部分です。

iClever IC-BK20 SE

iClever IC-BK20 SE

MacBook Air(M4)

直上のZ、Xキーとの位置関係を見ていただくと、わかりやすいです。一般的なキーボードよりも、少し左寄りに配置されています。

つまり、iClever IC-BK20 SEでいつもの感覚で左Commandキーを押下しようとすると、そこには「英数」キーがあり、よく誤打します。

もう少しスペースキーを狭くして、右方向に寄せてくれたら、完璧でした。

あと、iClever IC-BK 20SEは右Commandキーがないことも、人によっては注意点です。


(追記)

このCommandキーの位置は、前身のiClever IC-BK20のキー配置と関係がありそうです。

こちらの画像によれば、「英」「かな」 それぞれのキーは、前身の無印時代は両方とも「Alt」キーだったみたいです。「Alt」キーを潰して「英」「かな」 にしたことで、「Alt(MacのCommand)」キーが、一つ左にズレてしまったということのようです。

少し入力遅延を感じることがある

文字変換をするときなど、たまに動作がワンテンポ遅いと感じることがあります。

ユーザーのタイピングを処理しきれていない感じ(すごく感覚的な話)を受けます。

遅延が起こるのは気まぐれで、30秒に1回くらい遅延を感じることもあります。Bluetooth接続でも、有線接続でも同様です。

これはOSとの相性なのか、キーボードのスペック的な問題なのか。元は2016年?頃の発売の製品で、古さが仇になっている可能性はあります。

Ctrl + Shift + Aが効かない

Macでカーソル位置よりも前の文章を選択する「Ctrl + Shift + A」が効きません。「Ctrl + Shift + 左矢印」で代替できます。

iClever IC-BK 20SEと似たキーボード

競合するモデルには「MOBO Keyboard 2」があり、同社の「IC-BK03」も似たコンセプトの製品です。

MOBO Keyboard 2

折りたたみキーボードの代表格として、取り上げられることが多い製品です。

MOBO Keyboard 2

出典:MOBO Keyboard 2 | MOBO

MOBO Keyboard 2iClever IC-BK20 SE
MOBO Keyboard 2iClever IC-BK20 SE
発売日
(Amazon
取り扱い開始)
2021年2021年頃?
サイズ
(縦×横×厚み mm)
折りたたみ時:166*120*15mm
展開時:291*120*13mm
折りたたみ時:166*120*14.8mm
展開時:291*117*8.25mm
重量286g280g(実測)
対応OS
(メーカーが保証)
Windows / macOS / iOS / iPadOSWindows / macOS / Android / iOS 他
同時接続台数最大3台(BT×2、有線×1)最大4台(BT×3、有線×1)
キー種類パンタグラフパンタグラフ
ホットスワップ
接続Bluetooth × 2、USB Type-CBluetooth × 3、Micro USB
キー配列 / キー数83キー78キー
バッテリー最大約84時間
最大約4時間
約80時間の連続使用
4時間でフル充電
充電ポートUSB Type-CMicro USB
その他日本語配列英語配列
参考価格
(Amazon)
8,150円5,990円

 

  • 純粋な日本語配列、エンターキーが大きい
  • エンター付近のキーがギュッと圧縮されている
  • 接続端子はUSB Type-C

スペック的にはかなり近似しており、iClever IC-BK 20SEは「ジェネリックMOBO Keyboard 2」と言っても良いかもしれません。

個人的なiClever IC-BK 20SEの最大のデメリットである左Commandの位置が正常なのは、魅力的に映ります。

ただ折りたたみキーボードに8,000円も出せるかと言われると……。iClever IC-BK 20SEはメルカリなら2,000円以下で買えることもあります。

IC-BK03

iCleverの類似製品です。

IC-BK03

出典:Amazon

iClever IC-BK03iClever IC-BK20 SE
IC-BK03iClever IC-BK20 SE
発売日
(Amazon
取り扱い開始)
2016年?2021年頃?
サイズ
(縦×横×厚み mm)
折りたたみ時:145* 92.8*?? mm
展開時:255*92.8*13.3mm
折りたたみ時:166*120*14.8mm
展開時:291*117*8.25mm
重量185g280g(実測)
対応OS
(メーカーが保証)
Windows / macOS / iOS / iPadOSWindows / macOS / Android / iOS 他
同時接続台数最大3台(BT×3)最大4台(BT×3、有線×1)
キー種類パンタグラフパンタグラフ
ホットスワップ
接続Bluetooth × 3Bluetooth × 3、Micro USB
キー配列 / キー数64キー78キー
バッテリー最大約80時間
最大約2時間
約80時間の連続使用
4時間でフル充電
充電ポートUSB Type-CMicro USB
その他英語配列英語配列
参考価格
(Amazon)
5,090円5,990円

 

  • サイズは一回り小さい
  • 最上段にFn行がない&最上段の高さが約1/2
  • 左Command位置が正常
  • 端子はUSB Type-Cだが、有線接続では使用できない

キーレイアウトが似た製品として、以前、Ewinの折りたたみキーボードを使用したことがあります。

Ewin 折りたたみキーボード 2023

 

  • 最上段の数字キーの高さが1/2しかないので、打ちにくい
  • バックスペースキーが小さい&遠すぎる

という感じで、使いづらい部分もあったと記憶しています。

個人的にはiClever IC-BK 20SEを選んでおいた方が、後悔はしないような気がします。

完璧ではないが限りなく理想に近い

iClever IC-BK 20SEのメリット

  • キーピッチ19mm(実測)で、慣れるまでに時間がかからない
  • 「一般的なノートパソコン」の打鍵感
  • 有線接続でも利用できる

iClever IC-BK 20SEのデメリット

  • 左Command(Winの場合はAlt)の位置が左により過ぎ
  • 接続端子がMicro USB
  • 少し入力に遅延を感じることも

折りたたみキーボードを利用するなら、何かを犠牲にしなければいけません。

iClever IC-BK 20SEの不満点は、個人的には左Commandの位置くらいでした。外出先にHHKBや自作キーボードの7sProを持ち運んでいたことを考えれば、他のデメリットは余裕で割り切れます。

外出用キーボードの暫定一軍に決まりました。

6,000円はさすがに高いと感じるなら、まずはメルカリで探してみるのがおすすめです。もしかしたら2,000円台で購入できるかもしれません。

 

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