界隈では有名なEwinの2023年バージョンの折りたたみキーボードを購入しました。
新モデルのレビューはほとんど見かけなかったため、参考になれば幸いです。
ちなみに今回、何も考えずにメルカリで安く出品されていた、日本語配列モデルを購入しています。
==この記事の結論==
新モデルは前作から2cm横幅が狭くなっており、Deleteキーなどが、もろにその影響を受けてしまっている(改悪)。
一方でUSB Type‐C充電に対応した、「T」「G」「Y」の大きさが他のキーと同じになった、折りたたみ部のヒンジの突起がなくなりフラットになった、などの改善点もある。
MacBook Airの尊師スタイルはブリッジなしで利用できる。
Ewin 折りたたみキーボード(2023Ver.)のスペック(旧モデルとの違い)
Ewinの折りたたみキーボードは2023年にモデルチェンジしています(旧モデルも継続して販売されています)。
新旧モデルのスペックを比較しておきます。
Ewin 折りたたみ 日本語配列(2023) | Ewin 折りたたみ 日本語配列(2020) | |
---|---|---|
Amazon取り扱い | 2023年〜 | 2020年〜 |
サイズ (折りたたみ時) (展開時) | ・140×97×14 ・270×97×7 | ・145×99×12 ・290×99×6 |
重量 | 163g(実測) 157g(公称) | 157g |
対応OS | Windows、Android、 iOS、Mac | Windows、Android、 iOS、Mac |
同時接続台数 | 3 | 3 |
キー種類 | パンタグラフ式 | パンタグラフ式 |
ファンクションキー | 13種類 | 13種類 |
充電ポート | USB Type-C | micro USB |
充電時間・使用時間 | ・2〜3時間でフル充電 ・60時間の連続使用、15日以上の待機 | ・2〜3時間でフル充電 ・60時間の連続使用、90日以上の待機 |
新旧モデルの特筆すべき違いは
- 旧モデルの方が20mm横幅が広い
- 新モデルはUSB Type‐C充電に対応
の2点。
またスペックシートには記載されませんが、
- アルファベットキー(主要なキー)がすべて均等な大きさに変更
- Deleteキーが小さくなった(後述)
といった重要な違いがあります。
今回は新モデルしか使用していないため、打鍵感の違いはわかりませんが、おそらく近しいものだと想像できます。
購入した理由
- MacBook Air(M1)のキーボードが絶望的に打ちづらいから
- 出張、遠征時の荷物を極力減らしたいから
筆者はMacBook Airのキーボードとの相性が最悪で、自宅では自作キーボー(7sPro)、外で作業をする際も必ず外付けキーボード(HHKB HYBRID Type-S)を持参します。
HHKBは性能においては不満はありませんが、かねてからの出張・遠征時の荷物を減らしたいという願いを叶えるために、折りたたみキーボードを購入した、という運びです。
Ewin 折りたたみキーボード(2023Ver.)レビュー
外観から見ていきます。今回購入したのはファブリック調の青緑カラー。
ちなみに前モデルは、全カラーがレザー調で展開されていました。今作もブラックのみ、レザーモデルが残っています。
キー配列
日本語版のキー配置はこんな感じ。
先述のとおり、前作からの大きな変更点として、アルファベットなど主要な文字キーの大きさが統一されました。
前モデルは「T」「G」「Y」の大きさが、他のキーと異なっており、不満点として挙げるレビューをいくつか見かけました↓↓
また前作は結合部のヒンジ部分が当たって打ちづらい……という声も見ましたが、今作ではヒンジが表面にせり出さないつくりに改良されています。
ただし、前作に続いて右端複数列のキーはギュッと縮小されてしまっています。
また、今作の最大の改悪ポイントとして、Deleteキー(WindowsでいうBackSpaceキー、画像上段左端)も小さくなってしまっています。
Macへの最適化
使用する前にFn+RでキーボードをMacOS向けに最適化しました。
またMacの設定(システム設定→キーボード→キーボードショートカット→修飾キー)から、以下の通り配列を変更しました。
本当はFnの位置にOptionを割り当てたかったのですが、キーボード固有のキーらしく、Macの設定からでは変更できなかったため、そのままにしています。
打鍵感
普段は自作キーボードの「7sPro」や「HHKB HYBRID Type-S」を使っているため、もう少し深いストロークを期待していた、というのが本音。
ただし折りたたみという性質上、これくらいが限界なのでしょうか。
少なくともMacBook Airのキーボードよりは確実に打てる感覚があります。
使ってわかった微妙な点・改善を希望するポイント
- Deleteは大きさよりも位置が絶望的だった
- 最上段のキーが小さすぎる
Deleteは大きさよりも位置が絶望的だった
先述の「Deleteキーが前作よりも小さくなってしまったこと」について。
使っているうちに、小さいこと以上に場所が絶望的に悪いことがわかりました。
MacBook AirやHHKBなどはEnterキーの直上にDeleteキーが配置されています。
しかしEwinはEnterの上に【 」 】があります。
【 」 】は本来、EnterまたはDelateの左隣にあるべきですが、キーボード全体を狭くしたが故に、ここに配置せざるを得なかったようです。
これは前作から変わらず、また、2023年英語配列版でも同じです。
MacユーザーはDeleteキーは使わず、Control+Hで対応する方が現実的です。
追記
後日調べてわかったのですが、USキーボードはMac製品を含めて、Enterの直上に「\」があるのが普通なのですね……。
最上段のキーが小さすぎる
最上段のキーは通常キーの約半分の高さです。
ただでさえ正規ポジションから遠いキーが、さらに小さいため、ブラインドタッチは困難です(長音記号とかほぼ100%打ち間違えます)。
Ewin 折りたたみキーボードはMacBook Airで尊師スタイルできるのか
結論、問題なくできました。
というか、むしろ、このEwinの折りたたみキーボードはデスク上で使うより、尊師スタイルに向いているかもしれません(おそらく、尊師スタイルの方が手元が無意識のうちに目に入るからだと思われます)。
本体が軽いため、特にキーブリッジは不要で、直起きしても誤操作することはなさそうです。自分はもともとMacBook Airにキーボードのカバーを付けています。
左に寄せてMac本体のEnter、Deleteキーを使うのが良い
尊師スタイルをする際は、写真のように本体の左に寄せて配置すると良い感じです。
これによって、MacBook Air本体のEnter、Deleteを打てるようになり、先のDeleteキー問題を解決できるかもしれません。
結論、今すぐ出張・遠征用のキーボードとして採用するのは厳しいです。
しかし仮に慣れることができれば、こいつに任せられるかもしれない、という希望は感じます。
個人的には今から買うなら、Micro USBでも良いので、Deleteキーが少しだけ大きい旧モデルを買うかな、という感じです。あ、英語配列で。
▼2023(新モデル)日本語配列
▼2023(新モデル)英語配列
▼2020(旧モデル)日本語配列
▼2020(旧モデル)英語配列
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