2026年5月21日(木)、Amazfitから「Amazfit Cheetah 2 Pro(アマズフィット チーターツープロ)」が国内発表され、同日に発売されました。
Amazfit初「プログレードの本格的ランナー向けモデル」として、いよいよ競合にも肩を並べるハイエンドスペック・機能を搭載して来ました。
今回、メーカーさまより先行レビューの機会をいただきました。スマートウォッチとしての使用感をはじめ、サブ3周辺の一市民ランナー目線で実際に走ってみて感じたことを正直に共有します。
==この記事のポイント==
- Amazfit Cheetah 2 Proのメリットをまとめると?
- 7万円台で競合他社のハイエンドランニングウォッチに比肩するスペック、計測データ
- 初心者から上級者にまで対応したトレーニングメニュー
- 6衛星マルチバンド測位に対応
- ボトムケースとフレームにチタン合金(グレード5)を使用した圧倒的な堅牢性
- Amazfit Cheetah 2 Proの物足りない部分は?
- ベゼル部分が広く、サイズのわりに可視領域が狭い
- これまでのAmazfitの印象からすると1ランク上の価格帯
- Amazfit Cheetah 2 Proはどんな人におすすめ?
- 競合ハイエンドからの乗り換えを検討している
- 日常でも使いやすいサイズ感がいい
- 位置測位の精度にこだわる
- 長く大事に使えるものが欲しい
- アウトドアモデルのようなゴツめなものは苦手
- Amazfit Cheetah 2 Proがおすすめできない人は?
- 大画面のウォッチを選びたい、連続31時間以上のレースに出る可能性がある
→Amazfit Cheetah 2 Ultraがおすすめ - 性能は十分過ぎるので、もう少し手の届きやすい価格帯から選びたい
→Amazfit Active 3 Premiumがおすすめ - 本格的な登山もする
→T-Rexシリーズがおすすめ
- 大画面のウォッチを選びたい、連続31時間以上のレースに出る可能性がある
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Amazfit Cheetah 2 Proのスペック
今回レビューするAmazfit Cheetah 2 Proのスペックを、同日に発売した最上位ランナー向けモデル「Amazfit Cheetah 2 Ultra」、さらに、これまで同社のランニングウォッチ上位モデルだった「Amazfit Balance 2」の3モデルで比較します。
| Amazfit Cheetah 2 Pro |
Amazfit Cheetah 2 Ultra |
Amazfit Balance 2 |
|
|---|---|---|---|
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|
| ディスプレイ | 1.32 inch AMOLED |
1.5 inch AMOLED |
1.5 inch AMOLED |
| 解像度 | 466*466 | 480*480 | 480*480 |
| 輝度 | 3,000 nit | 3,000 nit | 2,000 nit |
| スクリーン | サファイアガラス | サファイアガラス | サファイアガラス |
| サイズ | 48.2 x 48.2 x 13.2mm | 47.4 x 47.4 x 13.3mm | 47.4 x 47.4 x 12.3mm |
| 重量 |
本体 47g ストラップ込 約60g |
本体 52g ストラップ(シリコン)込 約70g ストラップ(ナイロン)込 約58g |
本体 43g ストラップ込 約60g |
| 本体材質 | グレード5チタン合金 | グレード5チタン合金 | フレーム:アルミニウム合金 ケース:繊維強化樹脂 |
| ボタン数 | 4 | 4 | 2 (デジタルクラウン+ボタン) |
| ストラップ | 20mm シリコン |
22mm シリコン、ナイロン |
22mm シリコン |
| 心拍センサー | 5PD + 2LED (BioTrackerTM6.0 PPG 生体センサー) |
5PD + 2LED (BioTrackerTM6.0 PPG 生体センサー) |
5PD + 2LED (BioTrackerTM6.0 PPG 生体センサー) |
| GNSS | 円偏波 6衛星 デュアルバンド (GPS, GLONASS, Galileo, BDS, QZSS, NaviC) |
円偏波 6衛星 デュアルバンド (GPS, GLONASS, Galileo, BDS, QZSS, NaviC) |
円偏波 6衛星 デュアルバンド (GPS, GLONASS, Galileo, BDS, QZSS, NaviC) |
| ストレージ | 32GB | 64GB | 32GB |
| 接続 | Bluetooth / Wi-Fi | Bluetooth / Wi-Fi | Bluetooth / Wi-Fi |
| バッテリー容量 | 540mAh | 780mAh | 658mAh |
| バッテリー性能 (日常使用) |
最大20日間 | 最大30日間 | 最大21日間 |
| 高精度GPS 連続使用 |
最大31時間 | 最大60時間 | 最大33時間 |
| 耐水性 | 5ATM | 5ATM | 10ATM |
| MIL規格 | ー | ◯ (MIL-STD-810G-2014) |
◯ (MIL-STD-810G-2014) |
| 気圧計 | ◯ | ◯ | ◯ |
| Bluetooth通話 | ◯ | ◯ | ◯ |
| Wi-Fi | ◯ | ◯ | ◯ |
| スピーカー | ◯ | ◯ | ◯ |
| マイク機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
| モーター | リニアモーター | リニアモーター | リニアモーター |
| 懐中電灯 | ◯ (白色光+赤色光) |
◯ (白色光+赤色光+ SOSモード) |
ー |
| 超低温モード | ◯ | ◯ | ー |
| NFC | 日本なし | 日本なし | 日本なし |
| 外部センサー 接続 |
◯ | ◯ | ◯ |
| 生理周期 トラッキング |
◯ | ◯ | ◯ |
| グローブモード | ◯ | ◯ | ◯ |
| レディネス | ー | ー | ー |
| BIOCHARGE | ◯ | ◯ | ◯ |
| 運動センサー | 6軸加速度センサー、 6軸ジャイロスコープ、 温度センサー、 環境光センサー、 地磁気センサー、 気圧高度センサー |
6軸加速度センサー、 6軸ジャイロスコープ、 温度センサー、 環境光センサー、 地磁気センサー、 気圧高度センサー |
加速度センサー ジャイロスコープ 温度センサー 環境光センサー 地磁気センサー 気圧高度センサー |
| インターバル作成 | ◯ ウォッチ上で作成可能 |
◯ ウォッチ上で作成可能 |
◯ ウォッチ上で作成可能 |
| トレーニングテンプレ | ◯ ・端末に17のメニューが プリインストール ・アプリで作成可 |
◯ ・端末に17のメニューが プリインストール ・アプリで作成可能 |
◯ アプリで作成可能 |
| 乳酸閾値テスト | ◯ | ◯ | ◯ OTAアップデートで対応 |
| ランニングサポート |
・Zepp コーチ™ ・運動の目標設定 ・運動中のアラート機能 ・トラックラン ・仮想ペーサー ・アチーブメント予測 ・ケイデンスアシスタント ・3Dデータモード ・ギア登録 など |
・Zepp コーチ™ ・運動の目標設定 ・運動中のアラート機能 ・トラックラン ・仮想ペーサー ・アチーブメント予測 ・ケイデンスアシスタント ・3Dデータモード ・ギア登録 など |
・Zepp コーチ™ ・運動の目標設定 ・運動中のアラート機能 ・トラックラン ・仮想ペーサー ・アチーブメント予測 ・ケイデンスアシスタント ・3Dデータモード ・ギア登録 など |
| スポーツモード | 170種類以上 | 170種類以上 | 170種類以上 |
| ボタンモード (ボタンだけで操作) |
◯ | ◯ | ◯ |
| 地形図 | オフラインマップ、 等高線、 スキー場 |
オフラインマップ、 等高線、 スキー場 |
オフラインマップ、 等高線、 スキー場 |
| ウォッチ単体での ルート作成 |
◯ | ◯ | ◯ ※OTAアップデート対応 |
| GPXインポート | ◯ | ◯ | ◯ |
| Zepp Flow | ◯ (読み上げ機能◯) |
◯ (読み上げ機能◯) |
◯ (読み上げ機能◯) |
| Zepp App Food Log |
◯ | ◯ | ◯ |
| 税込想定小売価格 | 74,800円 | 99,800円 | 43,890円 |
Amazfit Cheetah 2 Proレビュー
Amazfit Cheetah 2 Proは発売時点では「チタン」の1色展開です。
ケースは滑らかな曲線で構成されており、どこか宇宙船を連想させるような造形です。Amazfit Balance 2の系譜を引き継いだようなイメージ。
ディスプレイはベゼル部分が湾曲したタイプで立体感があります。
そのベゼルにはタキメーターが刻まれており、ディスプレイサイズは本体サイズ(48.0 × 48.0mm)を考えると少し小さめの1.32インチ。これは好みが分かれる部分ですが、ディスプレイサイズとバッテリー容量、重量などを総合的に勘案した結果だと思われます(個人的には使っていると、この大きさがどんどん可愛く感じるようになってきました)。
ちなみに、このタキメーターの使い方が気になってZepp Flowに聞いてみたところ、「これは『デザイン』なので、実際に機能として使うことはできません」とのこと。
素材にはグレード5チタン合金を採用しています。ステンレスの約2倍の強度を持つとされる素材で、チタンならではの軽さも感じられます(本体重量は47g)。
ボタンは4つ。逆台形のシルエットで、右上のボタンのみ赤色にアクセントが入っており、残りの3つはブルーです。ワークアウト中の誤操作を防げる実用的なデザインで、ボタンのクリック感もこれまでの中価格帯モデルとは一線を画します。
シリコンバンドの幅は20mmで汎用的なバンドに交換できます(この記事の写真の一部は、汎用バンドに変更した状態で撮影しています)。
付属のシリコンバンドは、表面に細かいライン(表現するなら「和紙」みたい)が入った独特のテクスチャーです。編み込みを模したようなデザインで、見た目に品があるだけでなく、柔らかな肌触り、通気性、軽量化にも寄与しています(ストラップ込で60g)。
個人的にはこれまで使ったAmazfitの製品で最も好きなシリコンバンドでした。
Amazfit Cheetah 2 Proはメーカーより以下の7点がアピールポイントとして強調されています。以下ではこのポイントに沿って、実際のランニングの使用感も含めながら紹介していきます。
1. 計測データ・解析
Amazfit Cheetah 2 Proは他の競合ランニングウォッチと同等のランニングデータを計測できます。
以下は同社の初中級者向けランニングウォッチ「Amazfit Active 3 Premium」と併用して記録したデータ項目です。
| 項目名 | Amazfit Cheetah 2 Pro |
Amazfit Active 3 Premium |
|---|---|---|
| 距離 | 17.40km | 17.31km |
| 勾配補正距離 | 17.66km | |
| 総時間 | 1:34:26 | 1:34:26 |
| エクササイズ時間 | 1:31:42 | 1:31:41 |
| 平均ペース | 5’16” | 5’17” |
| ベストペース | 2’29” | 2’28” |
| 平均勾配補正ペース | 5’11” | |
| 最大ケイデンス | 237spm | 218spm |
| 平均ケイデンス | 178spm | 177spm |
| 平均ストライド | 106cm | 106cm |
| 最大ストライド | 152cm | 154cm |
| 平均垂直振動 | 5.8cm | 5.7cm |
| 最大垂直振動 | 7.6cm | 9.8cm |
| 平均垂直レシオ | 5.6% | 5.6% |
| 平均接地時間 | 247ms | 236ms |
| 最低接地時間 | 208ms | 198ms |
| 歩数 | 16,286 | 16,212 |
| 最大標高 | 147m | 148m |
| 最小標高 | 20m | 19m |
| 平均標高 | 58m | 59m |
| 獲得標高上り | 182m | 187m |
| 獲得標高下り | 188m | 188m |
| 平均勾配 | 1% | 1% |
| 消費 | 829kcal | 764kcal |
| 平均心拍数 | 137bpm (内蔵手首センサー) |
133bpm (外部胸センサー) |
| 最大心拍数 | 164bpm (内蔵手首センサー) |
166bpm (外部胸センサー) |
| 最小心拍数 | 66bpm (内蔵手首センサー) |
70bpm (外部胸センサー) |
| トレーニング効果 | 有酸素TE 3.2 無酸素TE 0.7 |
有酸素TE 3.1 無酸素TE 2.2 |
| ワークアウト負荷 | 119 | 106 |
| VO2 MAX (ml/kg/min) |
60 | 60 |
| 乳酸閾値 | 172bpm 4’01″/km |
161bpm 4’30″/km |
| 最大ランニングパワー | 440w | 432w |
| 平均ランニングパワー | 242w | 243w |
| 気温 | 16℃ | 16℃ |
| 湿度 | 85% | 85% |
| 風 | 東 3km/h | 東 3km/h |
| その他記録項目 | ・心拍ゾーン ・勾配分布 ・リアルタイムパフォーマンス |
・心拍ゾーン ・勾配分布 ・リアルタイムパフォーマンス |
Amazfit Active 3 Premiumでも、他のメーカーの同価格帯モデル以上の計測ができましたが、Amazfit Cheetah 2 Proではさらに「勾配補正距離」「平均勾配補正ペース」といった項目までカバーしています。
他社のランニングウォッチからの乗り換えを考えているランナーでも、現在記録している項目のほとんどは計測できるはずです。
個人的には「左右の接地バランス」がウォッチ単体では測定できないくらいかな、と感じています(StrydなどのPodと連携して測定できます)。
2. トレーニング機能
Amazfit Cheetah 2 Proではユーザーが自由にランニングメニューを作成できます。
また初心者から上級者まで、科学的にランニング能力を高めるための17のトレーニングメニューが用意されています。
一般論としてランニング能力(マラソンタイム)の向上には以下のような要素を伸ばすことが重要だと言われます。
Amazfitではこれらをレベル別で効率よく伸ばせるメニューが揃っています。
ランニングを始めた頃は何も考えなくても、「ただ走っているだけ」でタイムが伸びますが、一定の所まで来ると、精神論だけでは超えられない壁にぶち当たります。
そんなときに科学的に裏付けされたメニューに取り組んでみることで、身体の状態や記録に変化をもたらしてくれるかもしれません。
今回は「乳酸閾値トレーニング」に取り組んでみました。各セクションの始まる前に「この心拍数の範囲内で走って」と指示されるので、その通りに走るだけです。
トレーニングの詳しい内容はウォッチやアプリで確認できます。
- ランニング系メニュー
- 筋トレ系メニュー
一点、ランニング系のメニューは詳しい説明がなくても内容を理解できるのですが、筋トレ系のメニューは現時点では説明が文章のみで、正直、何をどのようにしたら良いのかわかりませんでした。今後はアプリ内(もしくはブラウザ)で画像や動画で解説してもらえると、より実用的なものになるかなと思います。
「Zeppコーチ」機能
さらにAmazfit Cheetah 2 Proでは目標のレースから逆算して練習メニューをAIが考えてくれる「Zeppコーチ」機能も使えます。
最初に身長や年齢、週間の走行距離、平均ペース、目標レースの日程などの会話形式の質問に回答することで、まるで専属コーチのように目標を達成するためのプランを提案してくれます。
- AIによるヒアリング
- 自分だけの練習メニュー
- トレーニングが習慣化できていて、自分の好きな内容を選びたい人は先に紹介したトレーニングメニューから
- 具体的にレース日が決まっていて(最長で4ヶ月先)、まずはコーチの指示を受けながら練習したいランナーは「Zeppコーチ機能」
を使うのがおすすめです。
3. 位置測位
Amazfit Cheetah 2 Proはマルチバンド(デュアルバンド)の6衛星測位に対応しています。
シングルバンド5衛星測位のAmazfit Active 3 Premiumと併用したときの計測結果は以下のとおりです。
| ①Amazfit Cheetah 2 Pro (マルチバンド) |
②Amazfit Active 3 Premium (シングルバンド) |
① – ② ( (① – ②)/ ② ) |
|
|---|---|---|---|
| 1回目 | 7.31km | 7.25km | 0.06km (0.8%) |
| 2回目 | 17.4km | 17.31km | 0.09km (0.5%) |
| 3回目 | 0.98km | 0.95km | 0.03km (3.1%) |
| 4回目 | 14.49km | 14.41km | 0.08km (0.5%) |
いずれもAmazfit Cheetah 2 Proの方が多く記録されています。
過去に使用した同社のスマートウォッチでも、記録される走行距離は「マルチバンドモデル>シングルバンドモデル」になることがほとんどでしたので、今回も順当な結果と言えます。
軌跡を重ね合わせて見ると、シングルバンドモデルはカーブをショートカットしたり、道を外れて蛇行することがあり、こうした細かな積み重ねが計測距離の差に現れていると思われます。
ちなみに上位モデル「Amazfit Cheetah 2 Ultra」との測位比較は以下のとおり。いずれもマルチバンドモデルで「どちらか一方が多くなる」というような傾向はありませんでした。
| ①Amazfit Cheetah 2 Pro (マルチバンド) |
②Amazfit Cheetah 2 Ultra (マルチバンド) |
① – ② ( (① – ②)/ ② ) |
|
|---|---|---|---|
| 1回目 | 2.08km | 2.07km | 0.01km (0.4%) |
| 2回目 | 3.71km | 3.73km | -0.02km (-0.5%) |
4. バッテリー
| Amazfit Cheetah 2 Pro |
Amazfit Cheetah 2 Ultra |
Amazfit Balance 2 |
|
|---|---|---|---|
| バッテリー容量 | 540mAh | 780mAh | 658mAh |
| バッテリー性能 (日常使用) |
最大20日間 | 最大30日間 | 最大21日間 |
| 高精度GPS 連続使用 |
最大31時間 | 最大60時間 | 最大33時間 |
Amazfit Cheetah 2 Proは540mAhのバッテリーを搭載。日常使用で20日間、高精度GPS(マルチバンド)で最大31時間連続使用できるとされており、ウルトラマラソンなどの長時間なレースにも対応できます。
実際に1.5時間走ったときのバッテリー消費は5%程度でした。単純計算で30時間持続することになりますので、スペックに違わない性能が期待できます。
5. 耐久性
Amazfit Cheetah 2 Proはボトムケースからミドルフレームまでグレード5のチタンが使用されています。グレード5チタンは「軽くて傷に強い」のがメリット。ステンレスの約60%の重量で、純チタン(グレード2)の2倍以上の強度を誇ります。
独特な深みのあるダークグレーで美しい質感が長持ちします。とにかく劣化が少ない素材なので、数年使ったあとのリセールバリューも期待できそうです。
今回の価格要素の大部分はこのグレード5チタンによるものだと推察されます。それくらいにメーカーがこだわった部分だと言えるでしょう。
6. ディスプレイ
| Amazfit Cheetah 2 Pro |
Amazfit Cheetah 2 Ultra |
Amazfit Balance 2 |
|
|---|---|---|---|
| ディスプレイ | 1.32 inch AMOLED |
1.5 inch AMOLED |
1.5 inch AMOLED |
| 解像度 | 466*466 | 480*480 | 480*480 |
| 輝度 | 3,000 nit | 3,000 nit | 2,000 nit |
| スクリーン | サファイアガラス | サファイアガラス | サファイアガラス |
Amazfit Cheetah 2 Proは1.32インチのAMOLEDディスプレイを搭載しています。最大輝度はスマートウォッチとしては最大水準の3,000nitです。
個人的には真夏の直射日光下の屋外であっても2,000nitもあれば十分だと思っています。日常使いにおいて視認に不便を感じることは少ないでしょう。
また運動中の視認性について。
Amazfit Cheetah 2 Proは他のAmazfit製品と同様に、ワークアウト画面を自由にカスタマイズできます(配置するデータ、1ページに配置する数)。
日中のランニング時は、他のスマートウォッチと同様に、最大輝度かつ「トレーニング中も常にディスプレイ表示」をオンにしておいても、自動で最低照度まで下がるため、ディスプレイを視認するためには腕を返して点灯させる必要があります。
筆者がこれまでAmazfit製品を始め、多くのメーカーのランニングウォッチを使ってきた経験から、運動中のディスプレイの点灯速度や感度は「キビキビ系」と「ぬらっと系」に大別できます(個人の主観)。
Amazfit Cheetah 2 Proは「ぬらっと明るくなるタイプ」で、高速で巡航しているときは、ワンテンポ視認が遅いと感じることがあるかもしれません。その際は「設定」→「運動」→「トレーニング中も常にディスプレイ表示」をオフにすることで、よりキビキビと点灯するようになると感じています。
一方で夕方〜夜間のランニング時は最低照度に下がったとしても十分視認できるため、上記の「トレーニング中も常にディスプレイ表示」はオンにしておくことをおすすめします。
7. LEDフラッシュライト
Amazfit Cheetah 2 ProにはこれまでT-Rex系のアウトドアウォッチにあったLEDフラッシュライトが搭載されました。夜間のランニング時において足元を照らすのはもちろん、周囲の人や車に自分の存在をアピールできます。
上ボタン長押しで白色のライトがつき、クリックするごとに「照度1→照度2→照度3→照度4→赤色ライト」と切り替えられます。
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その他の機能&レビュー
心拍センサーの精度
Amazfit Cheetah 2 ProのヘルスモニタリングセンサーはBioTracker™ 6.0(5Photo Diode+2LED)で、同社の最新センサーです。
今回、5月上旬、気温16℃、湿度85%という条件でAmazfit Cheetah 2 Proの内蔵センサーと、胸に装着するセンサー(Coospo H6)とで比較してみました。
筆者の腕(約14cm、医療機関ではよく「血管、細いですね」と言われる)ではどのメーカーのスマートウォッチでも、少なくとも気温が20℃程度まで上がって来ないと正しく計測できません。今回も意識的に強度を上げた部分(20分や50分頃)で心拍数が上がりきってない部分などが見られます。
そこでAmazfit Cheetah 2 Proを上腕に装着して計測してみた結果が以下のとおり(5月上旬、気温17℃、湿度61%)。
見事にグラフが一致しました。10分、14分頃に意図的に心拍数を上げたところでも、しっかり追従できています。
参考までに同じセンサーを使用していると思われるAmazfit Balance 2で初夏に測定した記録は以下のとおりです。気温が上がってこれば、自分のような「相性最悪な手首」でもこれくらいの精度は期待できます。
▼参考:Amazfit Balance 2(6月、気温23℃、湿度67%)
参照記事:Amazfit Balance 2 レビュー。ハードが大進化したフラッグシップをランナー目線でレビュー
標高の精度
Amazfit Cheetah 2 Proで記録した標高データです。
| 最大標高 | 最低標高 | |
|---|---|---|
| 1回目 | 147m | 20m |
| 2回目 | 146m | 20m |
| 参考: 電子国土Web |
135m | 12m |
内蔵の高度気圧計で測定できるデータは天候などに大きく左右されがちですが、実際の標高とも誤差10m程度に収まっています。
オフラインマップ&ルートナビ
最近のAmazfitのスマートウォッチのオフラインマップは劇的に使いやすくなっています。
Amazfit Cheetah 2 ProはWi-Fi接続にも対応しているので、オフラインマップのインストールもサクサクです。約25km×16kmの最小単位、容量50MB程度のマップが3分程度でウォッチにインストールできました(Bluetooth接続モデルは20分くらいかかることもある)。
「スマートウォッチの地図っておまけ程度でしょ。スマホの地図を見た方が画面大きいし、早いよ」と思っていた時期が筆者にもありました。確かに「地図を見る」のであればスマホを使った方が良いと思いますが、ランニングや自転車などで「ナビ」を使うのであれば、圧倒的にスマートウォッチに軍配が上がります。
まずAmazfit Cheetah 2 Proはウォッチ単体でのルート作成に対応しています。
- マップの任意の位置へのルートを作成(ポイントtoポイントナビゲーション)
- 現在地周辺のコンビニ、トイレ、カフェなどの施設を検索してルート作成(POI検索)
- 現在地から距離を指定して周回コースを作成
特に一番上の「任意の位置へのルート作成」が便利で、地図アプリから好きな場所を選ぶだけで、現在地からのルートを作成し、そのままナビゲーションを利用できます。
ナビは右左折ポイントの少し前に差し掛かると「あと◯mで←」のように表示され、またコースを逸脱(20m/50m/100mから選択可)すると「◯m前でコースを逸脱しています」のようなアラートが表示されます。
さらにコースを逸脱したときはその場所から目的地までのルートを再作成する機能もあります(ポイントtoポイントナビゲーションでコースを作成したときのみ)。
YAMAPやYamarecoなどからGPXデータをインポートすると、ワークアウト画面に「上昇距離の概要」などの高度データを表示させることもできます。トレランや登山で重宝する機能です。
操作感
Amazfit Cheetah 2 Proの基本操作は以下のとおりです。
- ウォッチフェイスから左スワイプ:アプリ一覧
- ウォッチフェイスから右スワイプ:運動メニュー
- ウォッチフェイスから上スワイプ:ショートカット・カード(カード型のウィジェット)
- ウォッチフェイスから下スワイプ:通知
- さらに下スワイプ:コントロールセンター(主にシステム機能へのショートカット)
従来の同社モデルとは挙動が変わっており、より運動にアクセスしやすくなっています。
また以下のショートカットキーを割り当てることができます。
- 右上ボタン短押し
- 右上ボタン長押し
- 右下ボタン短押し
- 右下ボタン2回押し
- 左下ボタン長押し
実際にランニングをする中で感じたのがボタンの質の高さです。明らかにこれまでのミドルレンジモデルよりもしっかりとしたつくりで、クリック感もあり、さらに耐久性も高そうです。
またボタンは大きく押しやすく、冬に手袋を付けた状態でもしっかりクリックできそうです(ディスプレイも手袋をつけたまま操作できる「グローブモード」に対応しています)。
AI機能(GPT-4o搭載Zepp Flow、AI画像認識栄養管理)
Amazfit Cheetah 2 Proには同社ではおなじみのGPT-4oを搭載した「Zepp Flow」と、アプリ内で利用できる「画像認識栄養管理」が搭載されています。
Zepp Flowは対話型の「音声アシスタント」で、音声でAmazfit Cheetah 2 Proを操作したり、簡単な質問(例えば「明日の日の出の時間」など)や、ウォッチで測定したデータの分析(「ここ1週間の睡眠データから改善アドバイスをください」など)などができます。
画像認識栄養管理はアプリ内で利用できる機能で、食事の写真をアップするとAIが解析し「カロリー」「炭水化物」「たんぱく質」「脂肪」の目安を自動で表示する有料級の機能です。
これがあるために「他のランニングウォッチに乗り換えられない」という声も聞くくらい、他社のランニングウォッチとは大きく差別化されている部分です。
Runtripとの連携
AmazfitのデバイスおよびZeppアプリはさまざまな外部サービスとの連携に対応しています。
直近では日本のランナーにはおなじみの総合メディア・ブランド「Runtrip」のアプリと提携したことを発表しました。
Amazfitで記録したデータが自動的にRuntripに転送され、手間なくマイルを貯めたり、オンラインイベントに参加しやすくなりました。
Amazfit(Zeppアプリ)と連携できる主なサービス
- adidas Running (旧Runtastic)
- Appleヘルスケア
- Googleフィット / Googleヘルスコネクト
- Intervals.icu
- komoot
- Nolio
- Relive
- Runalyze
- Runna
- Runtrip
- SisRUN
- STH
- Strava
- TrainingPeaks
- Treinus など
競合モデルとの比較
| Amazfit Cheetah 2 Pro |
Garmin Forerunner 970 |
COROS APEX 4(46mm) |
|
|---|---|---|---|
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|
| 税込想定 小売価格 |
74,800円 | 11万円前後 | 69,960円 |
| 発売日 | 2026年5月 | 2025年6月 | 2025年10月 |
| ディスプレイ サイズ |
1.32 inch | 1.4 inch | 1.3 inch |
| ディスプレイ | AMOLED サファイアガラス |
AMOLED サファイアガラス |
MIPタッチディスプレイ サファイアガラス |
| 解像度 | 466×466 | 454×454 | 260×260 |
| 明るさ | 3,000 nit | 非公開 | 非公開 |
| 寸法 | 48.2×48.2×13.2 | 47×47×12.9 | 46.2×46.2×13.7 |
| 重量 | 45.6g (ストラップ除く) |
39g (ストラップ除く) |
64g (シリコンストラップ込) |
| 本体材質 | チタン合金 | チタン合金 (ベゼルのみ) |
チタン合金 (ベゼルのみ) |
| ストラップ | 20mm シリコン | 22mm シリコン | 24mm シリコン / ナイロン |
| GPS | 6衛星デュアルバンド L1 + L5 |
5衛星デュアルバンド L1 + L5 |
5衛星デュアルバンド L1 + L5 |
| WiFi接続 | ◯ | ◯ | ◯ |
| Bluetooth通話 | ◯ | ◯ | ◯ |
| スピーカー機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
| マイク機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
| ストレージ | 32GB | 32GB | 32GB |
| ボタン | 4ボタン | 4ボタン | 2ボタン |
| バッテリー容量 | 540mAh | 非公開 | 非公開 |
| バッテリー 日常使用 |
20日間 | 15日間 | 24日間 |
| バッテリー GPS フルモード |
31時間 | 26時間 | 41時間 |
| 耐水性 | 5ATM | 5ATM | 5ATM |
| オフラインマップナビ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 等高線 | ◯ | ◯ | ◯ |
| LED懐中電灯 | ◯ | ◯ | ー |
| 食事管理機能 | ◯ | ー | ー |
Amazfit Cheetah 2 ProはGarmin のフラッグシップモデル「Forerunner 970」よりも実売で3〜4万円程度安いですが、匹敵する(もしくは凌駕する)基本スペックを有しています。
また COROS APEX 4(46mm)も上位ランニングウォッチとしては非常にコスパの良いモデルですが、MIP液晶であるためAMOLEDのAmazfit Cheetah 2 Proとは純粋な比較ができません。
Amazfitのランニングウォッチとしての選び方
Amazfitにも本格的にランニングウォッチとして使えるモデルが増えてきたため、結局、どれを選べばよいのかわかりづらいと感じている方も多いことでしょう。
まずはAmazfit製品のカテゴリを理解することが重要です。
- ランニング専門ハイエンド:Cheetahシリーズ
- アウトドアハイエンド:T-Rexシリーズ
- ハイエンド:Balanceシリーズ
- エントリー〜ミッドレンジ:Activeシリーズ
また以下は筆者がこれまでレビューした経験などから、ランニングウォッチとして十分使えると判断したモデルです(2024年以前のモデルは対象としていません)。
| 画面サイズ 最大輝度 |
本体重量 | ボタン数 | 衛星 | 単体 ルート 作成 |
バッテリー容量 高GPS連続 |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| Amazfit Cheetah 2 Ultra |
1.5inch 最大3,000nit |
52g | 4 | デュアル 6衛星 |
◯ | 780mAh 最大60時間 |
| Amazfit Cheetah 2 Pro |
1.32inch 最大3,000nit |
47g | 4 | デュアル 6衛星 |
◯ | 540mAh 最大31時間 |
| Amazfit T-Rex Ultra2 |
1.5inch 最大3,000nit |
67.5g | 4 | デュアル 6衛星 |
◯ | 870mAh 最大50時間 |
| Amazfit T-Rex 3 Pro (48mm) |
1.5inch 最大3,000nit |
49g | 4 | デュアル 6衛星 |
◯ | 700mAh 最大38時間 |
| Amazfit T-Rex 3 Pro (44mm) |
1.32inch 最大3,000nit |
46.8g | 4 | デュアル 6衛星 |
◯ | 500mAh 最大26時間 |
| Amazfit T-Rex 3 (48mm) |
1.5inch 最大2,000nit |
49g | 4 | デュアル 6衛星 |
◯ | 700mAh 最大42時間 |
| Amazfit Balance 2 |
1.5inch 最大2,000nit |
42g | 2 (リューズ) |
デュアル 6衛星 |
◯ | 658mAh 最大33時間 |
| Amazfit Active 3 Premium |
1.32inch 最大3,000nit |
38g | 4 | シングル 5衛星 |
◯ | 365mAh 最大24時間 |
| Amazfit Active Max |
1.5inch 最大3,000nit |
39.5g | 2 | シングル 5衛星 |
ー | 658mAh ー |
T-Rexシリーズは特別にランナー向けを謳っているわけではありませんが、トレランや登山などにも対応したアウトドアモデルで、筐体サイズの割には軽量で、十分、ランニングウォッチとしても使えます。最終的には見た目などの好みで選んでも、現時点ではCheetahの2モデルとできることに大きな違いはありません(価格もより手頃です)。
その上でAmazfit Cheetah 2 Proを選ぶ理由は以下のように考えます。
- 1.32インチのディスプレイで日常でも取り回しやすい
- マルチバンド(デュアルバンド)に対応しており、シングルバンドモデルより明らかに精度が高い
- ランナー向けを謳っており、今後数年間、真っ先にランニング機能のアップデートが期待できる
- 24時間を超える長距離レースにも十分対応できる
満を持して上級者ランニングウォッチカテゴリへ参入
==この記事のポイント==
- Amazfit Cheetah 2 Proのメリットをまとめると?
- 7万円台で競合他社のハイエンドランニングウォッチに比肩するスペック、計測データ
- 初心者から上級者にまで対応したトレーニングメニュー
- 6衛星マルチバンド測位に対応
- ボトムケースとフレームにチタン合金(グレード5)を使用した圧倒的な堅牢性
- Amazfit Cheetah 2 Proの物足りない部分は?
- ベゼル部分が広く、サイズのわりに可視領域が狭い
- これまでのAmazfitの印象からすると1ランク上の価格帯
- Amazfit Cheetah 2 Proはどんな人におすすめ?
- 競合ハイエンドからの乗り換えを検討している
- 日常でも使いやすいサイズ感がいい
- 位置測位の精度にこだわる
- 長く大事に使えるものが欲しい
- アウトドアモデルのようなゴツめなものは苦手
- Amazfit Cheetah 2 Proがおすすめできない人は?
- 大画面のウォッチを選びたい、連続31時間以上のレースに出る可能性がある
→Amazfit Cheetah 2 Ultraがおすすめ - 性能は十分過ぎるので、もう少し手の届きやすい価格帯から選びたい
→Amazfit Active 3 Premiumがおすすめ - 本格的な登山もする
→T-Rexシリーズがおすすめ
- 大画面のウォッチを選びたい、連続31時間以上のレースに出る可能性がある
Amazfit Cheetah 2 Proは同社としては初めてエリートランナー向けを謳うモデルとして、満を持して登場しました。
7万円台というランニングウォッチとしては高額なレンジでの挑戦になりますが、グレード5のチタン合金といった外装と、競合の10万円を超えるハイエンドモデルにも引けを取らないスペックで、現状のハイエンドランニングウォッチに求められるものは網羅されています。
Amazfitにはこれまでにも初代Cheetah ProやAmazfit Balance 2など、ランナーを意識したモデルはありましたし、T-Rexシリーズなども十分、ランニングウォッチとして使えるものでした。そうした過去のモデルでの積み重ねを経て、今回、いよいよ競合がひしめく「エリートランナー向け」に参入します。
Amazfit Cheetah 2 Proはこれまでで最も「競合からの乗り換え」を意識しているモデルだと感じています。ランニングウォッチはデータの蓄積などの関係で、仮に不満があってもメーカーを超えての乗り換えには一定のハードルがありますが、少しでも興味があるランナーさんは、まずは併用でも良いので、Amazfitの製品を使ってみて欲しいです(最初はAmazfit Active 3 Premiumなどの安価モデルもおすすめ)。
きっと「え、Amazfitってここまでできるの!」という新しい発見を得られるはずです。
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