ランニング

レビュー Xiaomi Smart Band 10をアームバンド式心拍センサーとして使う方法

Xiaomi Smart Band 10
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2025年6月に発売したXiaomiのスマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」は、同シリーズとして初めて外部デバイスへ心拍データを転送する「心拍数ブロードキャスト」機能を備えました。

腕に装着する心拍センサーの代替になるのではないかと思い、購入して試してみました。その様子を共有します。

==この記事のポイント==

  • Xiaomi Smart Band 10は上腕の心拍センサーとして使える?
    • びっくりするぐらい普通に使える
    • 一般的な上腕に装着する心拍センサーと同程度の精度は期待できる
    • 心拍数ブロードキャスト機能の立ち上げも非常に簡単&省エネ
  • Xiaomi Smart Band 10を上腕の心拍センサーとして使うメリットは
    • 一般的な心拍センサーは、心拍センサー以外の機能がないが、Xiaomi Smart Band 10であればスマートバンドとしてライフログも取れる
    • メーカー品の心拍センサーよりも、低コストで導入できる
  • Xiaomi Smart Band 10を心拍センサーとして使う際にもの足りないこと
    • 上腕に取り付けるバンドを見つけるのが難しい。場合によっては自作するなどの対処が必要

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Xiaomi Smart Band 10のスペック

Xiaomi Smart Band 10

項目 詳細仕様
ディスプレイ 1.72 インチ
AMOLED
解像度 212 * 520
輝度 最大 1,500 nit (HBM)
自動明るさ調整対応
サイズ 46.57 × 22.54 × 10.95 mm
重量 本体 約15.95g
(Ceramic Editionは約23.05g)
本体材質 アルミニウム合金
(Ceramic Editionはセラミック)
ボタン数 0 (タッチ・ジェスチャー操作)
ストラップ クイックリリース式専用バンド
(Xiaomi Smart Band 9、8と共通)
GPS なし
(スマートフォンのGPSを利用)
接続 Bluetooth 5.4
バッテリー容量 233 mAh
バッテリー性能
(日常使用)
最大 21 日間
常時表示 ◯
耐水性 5 ATM
MIL規格 ー
気圧計 ー
Bluetooth通話 ー
Wi-Fi ー
スピーカー ー
マイク機能 ー
モーター リニアモーター
懐中電灯 ◯ (画面発光式)
超低温モード ー
NFC ー
外部センサー
接続
ー
生理周期
トラッキング
◯
グローブモード ー
運動センサー ・加速度センサー
・ジャイロスコープ
・電子コンパス
・環境光センサー
インターバル作成 ◯
トレーニングテンプレ 10種類(テンプレ)
乳酸閾値テスト ー
ランニングサポート
・心拍数ブロードキャスト
・仮想ペーサー
・VO2MAX
スポーツモード 150 種類以上
地形図 ー
ルート作成 ー
YAMAP / YAMARECO ー
音声アシスタント ー
対応アプリ Mi Fitness (旧Mi Fitness)
税込想定小売価格 6,280円

最近はスマートウォッチばかりを見ていたので、スマートバンドの進化の著しさを感じます。

最大1,500nitなどスマートウォッチにも肩を並べるスペックから、約16g、最大21日間持つバッテリー性能など、スマートバンドの強みを活かした点も目を引きます。

Xiaomi Smart Band 10の心拍数ブロードキャスト機能

Xiaomi Smart Band 10

心拍数ブロードキャスト機能はXiaomi Smart Band 10 で測定した心拍数のデータをBluetooth接続でサイクルコンピューターやトレッドミル、他のランニングウォッチなどに転送して共有できる機能です。

「ランニングウォッチがあれば心拍数を測れるけど要る?」と思われるかもしれません。

筆者はXiaomi Smart Band 10を上腕に装着することで、腕に装着するタイプの外部心拍センサーの代わりになるのではないかと期待しました。

日頃からランニングウォッチを着用しているランナーであっても、計測精度を高めるため胸や腕に装着する外部センサーを使って、ランニングウォッチに転送して使う事は多いです。

最近はその気軽さから、胸よりも腕に装着するタイプの外部心拍センサーが一般的です。

ただ外部心拍センサーは心拍を測ることに特化しており、それ以外の機能はありません。目論見どおりXiaomi Smart Band 10が外部の心拍センサーの代わりとして使えるのであれば、ランニングをする時以外でも活用できるのではないかと考えました。

普段使っているランニングウォッチのサブ、バックアップとしての用途にもなります。

心拍数ブロードキャスト機能の使い方

Xiaomi Smart Band 10

めちゃくちゃ簡単です。「設定」→「心拍数を共有」→「オンにする」でブロードキャスト機能を有効にできます。

また同じ画面からワークアウト画面にも進めて、ブロードキャスト機能を使いながらワークアウトの記録ができます。

ブロードキャスト機能を有効にすれば、スマートウォッチやサイクルコンピューターなどの外部センサー接続画面にXiaomi Smart Band 10が表示されます。

Xiaomi Smart Band 10

心拍数ブロードキャスト機能のタイムラグ

想像していたよりも、しっかりと心拍センサーに追従できていると言う印象です。

2、3秒のタイムラグはあるものの、これくらいなら心拍センサーと腕センサーの一般的な差として許容できるのではないでしょうか?

実走:心拍センサーの精度

以下、Xiaomi Smart Band 10を上腕に装着し、胸に装着する心拍センサー「COOSPO H6」の記録と比較した結果です。

【1回目】3月上旬、外気温7℃、湿度72%

Xiaomi Smart Band 10

初回の測定は途中でXiaomi Smart Band 10とスマートウォッチの接続が切れてしまいました。切断されるまでは、割としっかり追従できています。

【2回目】3月上旬、外気温7℃、湿度64%

Xiaomi Smart Band 10

約18分のワークアウト。途中、2回ほどストンと落ちてしまった場所以外は、かなり正確に追従できています。

【3回目】3月上旬、外気温6℃、湿度62%

Xiaomi Smart Band 10

この日は逆に胸センサーの調子が悪く、スタートから停滞していましたが、12、3分頃から値が近づいてきました。目視の感覚では2、3bpmくらいXiaomi Smart Band 10の方が高い感じでしたが、意図的に心拍数を上げた場面でもしっかりと追従できています。


結論、Xiaomi Smart Band 10は普通に上腕に付ける心拍センサーとして機能しました。

初回は途中で切断が切れてしまいましたが、ブロードキャスト機能をオンにした上で、さらにXiaomi Smart Band 10でもワークアウトを記録しようとして失敗しました。

腕センサーとして使うのであれば、余計なワークアウトを記録させず、その仕事を全うしてもらう方が安定しそうな気がしました。

バッテリー性能

ブロードキャスト機能のバッテリー消費は最低限です。約1時間のワークアウトを行っても5%も消費しません。

日常的に、スマートバンドとして活用し、ワークアウト時はブロードキャスト機能を使うという運用をしても、10日から2週間程度は持つかもしれません(公称は日常使用で最大21日間)。

Xiaomi Smart Band 10上腕に付ける方法

Xiaomi Smart Band 10が腕に装着するセンサーとして、普通に使えることがわかりましたが、一番の課題は上に装着する方法かもしれません。

探したところXiaomi Smart Band 10のサードパーティー製のバンドは、長くても腕周り230mm程度までを謳うものしか販売されていないようです。筆者のような華奢な男性や女性であればこの範囲で収まるかもしれませんが、大多数の方の上腕はおそらくその数値を超えてくると思われます。

現時点で提案できる方法は2つ。

  1. ゴム製のものを選ぶ
  2. アダプターを使って自作する

ゴム製のバンドであれば230mm以上まで対応できるかもしれません。以下、一例。

もしくはAliExpressなどでXiaomi Smart Band 10を14mm幅の汎用的なバンドに変換するアダプターを使い、長めのバンドを探すか、自作する方法などが考えられます。

出典:https://s.click.aliexpress.com/e/_c4TFrVzN

※ ちなみにXiaomi Smart Band 10は9、8と同じ機構です。

Xiaomi Smart Band 10

ランナー目線でのXiaomi Smart Band 10 のレビュー

Xiaomi Smart Band 10

この記事の本題とは逸れますが、おまけとしてXiaomi Smart Band 10はどこまでランニングウォッチとして使えるのか共有します。

日中の視認性

日中の視認性は想像していたよりも、かなり良いです。

画面サイズは小さいため視認性は全く期待していませんでしたが、意外と走りながらでもしっかり視認できます。

点灯の感度や速度が素晴らしく、これまで使ってきたAMOLEDのランニングウォッチと比べても、速い方です。腕を上げて点灯しないこともほぼありません。さすがXiaomiです。

このことから、個人的にはランニングウォッチの視認性を左右するのは画面サイズよりも点灯速度や点灯の確実性が重要なんだと感じました。

GPS精度

Xiaomi Smart Band 10自身にはGNSSが搭載されておらず、ワークアウトを記録する際は接続されているスマートフォンのGPSを使って距離を測ります。

① Xiaomi
Smart Band 10
② Amazfit
Active 3 Premium
① – ②
( (① – ②)/ ② )
1回目 2.5km 2.54km -0.04km
(-1.5%)

やはりスマートフォンの衛星測位精度はスマートウォッチには及びません。

上記の記録は40mの誤差に収まっていますが、距離が長くなればなるほど、その誤差が広がる印象を受けました。記録された奇跡を見ても、道路の車道の真ん中を走っているようなこともあり、参考程度に考えるのが良さそうです。

Xiaomi Smart Band 10

 

ワークアウト(ランニング)中の表示項目

ワークアウト中の表示項目は予め決められており、変更はできません

  • ワークアウト時間
  • 距離
  • 現在の心拍数
  • 現在のペース
  • 消費カロリー
  • ケイデンス
  • 平均ペース
  • 歩数

心拍数の確認など使い方を絞るのであれば、スマートウォッチと併用するのも悪くは無いかもしれません。

ランニングウォッチとしての機能

  • 目標設定(距離/時間/消費カロリー)
  • インターバルトレーニングの作成(スマートバンド上で作成可能)
  • リマインダー(距離/ペース/心拍ゾーン/指定の心拍数/水分補給)
  • 自動一時停止
  • AIペーサー(仮想ペーサー)

スマートバンドながら、仮想ペーサー機能が使えるのは驚きました。

記録できる内容(AmazfitActive 3 Premiumと比較)

Xiaomi Smart Band 10

以下はランニングで計測できる項目をAmazfitActive 3 Premiumと比較した結果です。

空白のセルはそのウォッチでは測定できない項目です。

項目名 Xiaomi
Smart Band 10
Amazfit
Active 3 Premium
距離 2.5 km 2.54 km
総時間 12:41 12:53
エクササイズ時間 12:41 12:41
一時停止時間 – 00:11
平均ペース 5’04” 4’58”
ベストペース 3’53” 3’00”
平均心拍数 147 bpm 124 bpm
最大心拍数 159 bpm 137 bpm
最小心拍数 – 76 bpm
最大ピッチ 231 spm 232 spm
平均ピッチ 178 spm 183 spm
平均ストライド 99 cm 109 cm
最大ランニングパワー – 313 w
平均ランニングパワー – 201 w
平均接地時間 – 226 ms
平均垂直振動
(平均上下動)
– 5.6 cm
平均垂直レシオ
(平均上下動比)
– 5.3%
歩数 2217 歩 2321 歩
獲得標高上り
(累積上昇)
– 1 m
獲得標高下り
(累積下降)
– 17 m
最高標高 – 31 m
最低標高 – 12 m
平均標高 – 16 m
トレーニング効果 有酸素 2.6
無酸素 0.2
有酸素 1.5
無酸素 0.1
カロリー消費 合計 106 kcal
(活動 93 kcal)
94 kcal
ワークアウト負荷
(トレーニング負荷)
26 21
VO2 MAX 64 ml/kg/min 60 ml/kg/min
気温 – 7℃
湿度 – 54%
風 – 北 19km/h
その他記録項目 ・心拍ゾーン
・トレーニングの体感強度
を入力
・活力スコア
・心拍ゾーン
・勾配分布
・リアルタイムパフォーマンス
・ボイスメモ
・乳酸閾値(テスト時)

Xiaomi Smart Band 10は優秀な上腕心拍センサーだった

Xiaomi Smart Band 10

ほんの興味本位からXiaomi Smart Band 10を上腕に装着するアームバンド式心拍センサーとして使ってみました。

予想より普通に心拍センサーとして使えたことに驚きを禁じえません。アームバンド式の心拍センサーは、心拍センサー以外の使い道はありません。そう考えれば日ごろのライフログを正確に記録できるXiaomi Smart Band 10を心拍センサーとして使うのはありではないでしょうか。

スマートウォッチを持っている人であれば、Xiaomi Smart Band 10を心拍センサーとして選ぶ理由は少ないかもしれません。例えば普段はウォッチを使わずサイクルコンピューターに外部心拍センサーを接続して使っているサイクリストなど、ウォッチの代わりとしてXiaomi Smart Band 10を選ぶのはありではないでしょうか。

 

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