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Ultrahuman Ring Air(ウルトラヒューマン リングエアー)レビュー。健康になりたい覚悟がある人へ

Ultrahuman Ring Air
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30代後半に入った頃から、しっかり寝たつもりでも以前より疲れが取れなくなってきました。

これは何か対策が必要だ、と感じていた所、Ultrahuman Ring Airのレビュー機会をいただき、約3週間、徹底的に身体のコンディションと向き合ってみました。

Ultrahuman Ring Airでは何ができるのか、実際に使ってみて感じたこと、どんな人におすすめできるのかを正直にお伝えします。

==この記事のポイント==

  • Ultrahuman Ring Airの特徴、得られるベネフィット
    • 「睡眠」「回復」「活動」を圧倒的な種類のデータを計測し、分析するためのデバイス
    • 特に「睡眠」と「回復」はスマートウォッチでは計測できない様々な指標を計測し、分析できる
    • 睡眠、回復のためにどこがボトルネックになっているのかわかり、具体的に行動に移すためのアドバイスが得られる
  • Ultrahuman Ring Airのデメリット
    • データの見方は簡単ではない
      →データを解釈して生活を改善するには能動的に学ぶ姿勢が必要
    • 競合モデルよりもバッテリーが持たない
      →ハードに使っても4〜5日は持つので、こまめな充電(継ぎ足し充電)を習慣化できれば問題ない
  • Ultrahuman Ring Airはどんな人におすすめ
    • 自分の身体を改善させる取り組みを楽しめる人
    • アスリートや運動が習慣化されている人
    • 高度な睡眠/回復データを記録・確認したい人
    • お気に入りの時計を使いたい、もしくは時計をつけたくない人
    • 調べながら(能動的に)使える人

当レビューはメーカー様より製品提供を受けて作成しております

そもそもUltrahumanとは

Ultrahuman Ring Air

Ultrahumanは2019年にインドで創業された、世界的なヘルステック企業です。

今回紹介するスマートリング「Ultrahuman Ring AIR」をはじめ、持続血糖モニタリング「Ultrahuman M1」、血液分析プラットフォーム、住環境モニタリングデバイスなどを通じて、睡眠、活動量、血糖値、心拍変動(HRV)といった多様な生体データを統合的に可視化・分析する製品・サービスを提供しています。

かつてはトップアスリートに限られていた高度なデータ活用の考え方を、一般ユーザーに届けることで健康の最適化を支援しています。

2024年9月時点で105ヶ国以上で製品を展開しています。

Ultrahuman Ring Airは「ファッションガジェット」ではない

Ultrahuman Ring Air

Ultrahuman Ring Airを一言で表すなら「睡眠」「回復」「活動」を圧倒的な種類のデータを計測し、分析するためのデバイスです。

後ほど詳しく見ていきますが、「睡眠」一つをとっても、10を超える指標から今の自分の眠りがどれくらい有効か、また、どこがボトルネックになっているのかを明らかにして、具体的な改善のアドバイスから行動に移すことができます。

先にお伝えしておくと、Ultrahuman Ring Airはわりとガチめなデバイスです。ファッションとして楽しむガジェットではありませんし、データの見方も簡単ではありません(理解するためには最低限の学びが必要です)。

しかし自分の身体の課題を本気で見つけ出したいと思っているのであれば、その要望を叶えるに足るデータを提供してくれるはずです。

Ultrahuman Ring Airのスペック

項目 Ultrahuman
Ring AIR
カラー 6色
(ローズゴールド / チタン /
アスターブラック / マットグレイ /
バイオニックゴールド / スペースシルバー)
サイズ展開 5〜14
(10サイズ、ハーフサイズなし)
リング幅 8.1mm
リング厚さ 2.45〜2.8mm
(サイズにより異なる)
重量 2.4〜3.6g
(サイズにより異なる)
外側素材 航空機グレードチタン+
タングステンカーバイドコーティング
内側素材 医療グレード
非アレルギー性エポキシ樹脂
PPGセンサー 赤外線
フォトプレチスモグラフィー(PPG)
LED種別 赤色LED / 緑色LED / 赤外LED
温度センサー 非接触皮膚温度センサー
モーションセンサー 6軸モーションセンサー
振動モーター
バッテリー容量 24mAh
連続使用時間 最長6日間
充電時間(リング) 約180分
充電時間(ケース)
充電方式 専用リングチャージャー
+USB-C(1m)
通信規格 Bluetooth(BLE 5.0)
送信周波数 2.4GHz
EMF安全性
対応OS iOS 15以降 / Android 6以降
ヘルスアプリ連携
ファームウェア更新 アプリ経由で自動更新
防水性能 最大水深100m・最長12時間
心拍数(HR) 24時間モニタリング
心拍変動(HRV) 24時間・
SDNN/RMSSD指標
皮膚温度 24時間モニタリング
血中酸素(SpO2)
呼吸数
睡眠トラッキング 睡眠ステージ判別
(深睡眠・REM・浅睡眠・覚醒)・
10種類以上の指標
睡眠スコア
回復スコア
(HRV・HR・
皮膚温度・ストレスを統合)
ストレスモニタリング
歩数計
距離・カロリー
VO2 Max
MET(代謝当量)
GPS
(スマホGPS連携)
AFib検知
(地域限定)
血管ヘルス傾向
夜間血管負荷
体内時計トラッキング
排卵予測
(温度ベース)
カフェイン管理
サブスクリプション 不要
(基本機能はすべて無料)
対応言語 15言語
(日本語含む)
機内モード
デバイスを探す
パフォーマンスコーチ
(ACSM認定、追加費用なし)
国内小売希望価格 59,800円

Ultrahuman Ring Airは国内では2024年10月に発売したモデルながら、今でもなお市場で一定の評価を得ているモデルです。最近ではヨドバシカメラやコストコなどの量販店でも取り扱われるようになるなど販路を拡大しており、今後、国内でもますます認知度が高まると予想されます。

Ultrahuman Ring Airの外観・ハード

Ultrahuman Ring Air

今回使用したのはマットグレイ。実測2.9gは想像以上の軽さで、ほとんど何も付けていないに等しい重さです。

筆者は普段はリングを付けません。装着したときは2mm台とはいえ、確かな厚みを感じました。

Ultrahuman Ring Air

特に仕事中はキーボードのタイピングで邪魔になるかも、と不安でしたが、タイピングに集中していれば気にならなくなりました。

初期設定

使い始めはアプリでGoogleアカウントかApple IDでログインします。別途、新しいアカウントを作らなくてもよくスムーズです。

また最初に現在使っている他のヘルスケア・運動系アプリと連携しておくのがおすすめです。AppleヘルスケアやGoogle FitなどOSアプリをはじめ、Garmin、COROS、Zwift、Polarなど有名どころのアプリと連携できます。

バッテーリーと充電持ち

公称では最大6日間のバッテリー持ちとされています。Ultrahuman Ring Airにはよりバッテリーを消費して精密なデータを記録する「ターボモード」と、重要なデータの記録に特化した「チルモード」の2種類があります。

実際にそれぞれのモードで24時間使ってみたところ、

  • ターボモード:20%程度/日
  • チルモード:14%程度/日

充電を消費しました。個人的には充電を日課にした上でターボモードにしておいた方がより詳細なデータを計測できて良いと思います。

充電は0%からフル充電するのに180分かかるので、なくなってから充電するのではなく、毎日から2日に1回、こまめに充電を継ぎ足しながら運用するのがおすすめです。


以下ではUltrahuman Ring Airで計測できる項目を「睡眠」「回復」「活動」「その他」の順に紹介し、その項目をどう活かして生活を改善していくのかを、できるだけ噛み砕きながらお伝えしていきます(筆者の解釈を含みます)。

主要機能1:睡眠スコア

Ultrahuman Ring Airの最大の特徴ともいえる、充実した睡眠トラッキング機能について紹介します。

睡眠スコア

Ultrahuman Ring Air

睡眠データの中心を担うのが「睡眠スコア」です。

100点満点のスコアで昨晩から今朝にかけての睡眠の質を可視化します。このスコアは11種類以上の要素と、各睡眠ステージ(レム、浅い眠り、深い眠り)の時間を組み合わせて算出します。

自分の睡眠について総合的に点数を付けられることから、日々の改善を客観的に確認できます。

とりあえずはこの数字を100%に近づけるために改善行動をとっていきますが、向上させるのはめちゃくちゃ難しいです。ただ、かなり睡眠のモチベーションになります。

【参考にする主な睡眠要素】

要素 概要
睡眠効率 ベッドにいた時間のうち、実際に眠れた割合
皮膚温度 睡眠中の体温変化
安眠度 どれだけ安定して眠れたか
睡眠時間 合計の睡眠時間
心拍数の低下 睡眠中に心拍が適切に下がっているか
タイミング 体内時計に即した早い時間に就寝できたか
回復時間 身体が回復に充てられた時間

それぞれの要素ごとに詳細を確認でき、上の画像のように「注意が必要です」などと表示されることで、何が自分の安眠を阻害しているのかがわかりやすいです。

睡眠ステージ

Ultrahuman Ring Air

これは一般的なスマートウォッチなどでもよくあるもので、4段階の睡眠ステージを自動で識別して記録します。

  • 覚醒:睡眠中に目覚めた時間帯
  • レム(REM)睡眠:身体は休んでいるが、脳が活発に動いている状態。記憶の定着・感情処理に関わる
  • 浅い睡眠(ノンレム睡眠):深い睡眠への移行段階として身体を休めている段階
  • 深い睡眠(ノンレム睡眠):身体の成長・修復・回復が集中して行われる段階

一般的に眠りにつくと「浅い睡眠」に入り脳と心臓の活動が遅くなり、約20分後に「深い睡眠」に入ります。その後、約70分後にはREM睡眠に移行します。

レム睡眠とノンレム睡眠は1サイクル約90分続き、一晩で4〜5回繰り返されます。

この手のデータを初めて見たときは、よく「自分の深い睡眠、短すぎない?」と思われがちですが、通常は「浅い睡眠」が睡眠の大部分を占めるので、問題ありません。

また入眠初期ほど深い睡眠の時間が長く、明け方になるほど浅い睡眠やレム睡眠が増えます。指標を見る際は睡眠の序盤にしっかりと深い睡眠が取れているかをチェックしてみてください。

高度な指標(3つの追加機能)

その他にも以下のような睡眠にかかわる項目を確認できます。

  • 睡眠負債
    必要な睡眠時間の基準を設定し、実際の睡眠時間との差から「睡眠の借金額」を算出します。どのくらい「借金」を取り戻す必要があるかが一目でわかります
  • 目覚めのすっきり度
    起床時の覚醒度とリラックス/緊張感を数値化します。睡眠習慣・環境・モチベーションレベルが起床時のコンディションにどう影響しているかを把握できます
  • 寝返り(睡眠中の動き)
    就寝中の身体の動きを記録します。寝返りの多さは睡眠の不規則性やストレス状態と相関するため、全体的な睡眠の質を評価する補助指標になります

個人的には「睡眠負債」がとても直感的でわかりやすいと感じました。いま必要な睡眠時間が直感的にわかるので「今日は早くベッドに入ろう」という行動のきっかけになります。

Ultrahuman Ring Air

スマートウォッチとの計測項目比較例

Ultrahuman Ring Airとスマートウォッチ(Amazfit Active 3 Premium)とで計測できる睡眠関連の項目を比較してみました。

項目
(カッコ内はAmazfitの項目)
Ultrahuman
Ring AIR
Amazfit
Active 3 Premium
睡眠スコア 83(最適) 61
総睡眠時間 6時間38分(良い) 6時間24分(一般)
睡眠効率 91%(良い)
ベッドにいる時間 7時間13分(最適)
睡眠のタイミング
(睡眠の規則性)
最適 76%(一般)
心拍数が最低値に
達した時間
午前1時48分
(注意が必要です)
午前2時25分
平均心拍数 53bpm 47bpm
最低心拍数 47bpm 37bpm
HRVゾーン
(心拍数の変動)
86-109ms 30-189ms
(ベースライン107ms)
平均血中酸素濃度 93%
覚醒時間 43分(9%) 16分(8回)(注意)
REM睡眠 1時間42分(最適) 41分(軽度)
深睡眠 1時間17分(良い) 1時間34分(軽度)
浅睡眠 3時間29分(最適)
回復的な睡眠 33%(良い)
安眠度 70(良い)
完全な睡眠サイクル 2(注意が必要です)
睡眠中の皮膚温度スコア 70(良い)
温度偏差
(皮膚温度)
+0.64℃(良い) -0.2℃(オプティマル)
※睡眠時以外を含む
平均体温 35.92℃(良い)
睡眠中の動作 21(中程度)
寝返り 9(高)
朝の覚醒度 ――(この日はデータなし)
(呼吸低下) 平均4.3回/時間(正常)
(睡眠呼吸速度) 平均14BRPM

Ultrahuman Ring Airの方が多様な項目を計測していることがわかります。

睡眠改善の実践

今回、自分はUltrahuman Ring Airで計測した睡眠項目を参考にしながら、具体的に以下のような実践を行いました。複数の指標と改善アドバイスがあることで、楽しみながら行動に移せました。

  • 肩(背中)を寝違えたことで「寝返り回数」が増えていた
    マットレスを交換することで寝返り回数は大きく減少した
  • 夜になると体内時計に沿った理想の就寝時間が表示される
    ベッドに入る時間が早くなった
  • 就寝後の心拍数の低下が深夜に記録されていた
    夕食から就寝までの時間を3時間空けるように、早めに夕食を摂るようにした

特に夜間にアプリを開くと、一番目立つ位置に就寝すべき時間が表示されるため、就寝時間を意識せざるを得ません(ただ指示どおりに体内時計に合わせて行動していくと、1週間ほどで投資家・田中渓さん並みの起床時間(午前4時前)になってしまいました笑)。

Ultrahuman Ring Air

主要機能2:回復スコア

Ultrahuman Ring Air

Ultrahuman Ring Airの睡眠と並ぶ二大重要指標が「回復スコア」です。

睡眠・ストレスリズム・皮膚温度・安静時心拍数・HRVといった指標をリアルタイムで分析して、「今の自分の体がどれくらい回復できているか」を数値で示します。

他社のスマートウォッチの「ボディバッテリー」などに相当する機能で「回復度」に主眼が置かれているのが特徴です。

【回復モニタリングで参考にする指標】

  • 安静時心拍数
  • 皮膚温度
  • 心拍変動(7日間)
  • 心拍変動(昨夜)
  • 睡眠スコア
  • ストレスリズムスコア

例えば以下の日は睡眠中の皮膚温度が通常よりも高く記録されており、その影響から回復スコアが前日から大きく低下しています。

Ultrahuman Ring Air

この夜はシーズンでもっとも気温が高かった(就寝時で26°C)ことが影響したと推測できます。

ストレス・リズム・スコア

回復スコアを決定する重要な要素に「ストレス・リズム・スコア」があります。

この機能はざっくり「自分の体内時計とストレスがどれだけ同期できているか」を数値で示すもので、数字が高いほど、体内時計と同期しながら、うまくストレスを調整できていることを表します。

Ultrahuman Ring Air

アプリでは自分の体内時計を4つのフェーズに分けて、それぞれのフェーズでどれくらいのストレスを受けているのか確認できます。

  • フェーズ・ミニマム(最小期):
    生理学的プロセスが最小の時期。通常は午前3時〜7時の深い睡眠
  • フェーズ・アドバンス(前進フェーズ):
    起床して活動を開始する時期
  • 概日デッドゾーン(ゼロフェーズ):
    体内時計が太陽光などの外部刺激に対して反応しにくくなる時期
  • フェーズ・ディレイ(後退フェーズ):
    身体機能が徐々に低下し、睡眠と休息の準備を始める時期

自分の体内時計に合わせてストレス(行動)をコントロールするのに役立ちます。

主要機能3:運動指数(ムーブメントインデックス)

Ultrahuman Ring Air

その日どれだけ活動的だったかを「運動指数(ムーブメントインデックス)」として示します。運動指数は以下の要素によってスコア化されます。

  • 歩数
  • アクティブ時間(1時間に1回、体を動かした回数)
  • アクティブ分(Active Minutes:一定以上の運動強度(4METs)がかかった活動を合計何分間おこなったか)

個人的には日頃からスマートウォッチ(ランニングウォッチ)を使っているので、この指標はセカンドオピニオン的に参考にしていました。

ワークアウトの測定も可

Ultrahuman Ring Airでは屋外ランニングをはじめ、ハイキング、エアバイク、HIIT、各種球技など100を超えるワークアウトを記録できます。

屋外ランニングも一応記録できますが(位置測位はスマホを使用)、あくまで簡易的なものです。

Ultrahuman
Ring Air
Amazfit
Cheetah 2 Pro
距離 8.7km 8.70km
平均心拍数 155 137
(胸センサー)
最大心拍数 189 157
(胸センサー)
消費カロリー 1115 kcal 385 kcal
平均ペース 5’03″/km 5’02″/km

心拍数についてはスマートウォッチや胸センサーのようにリアルタイムで計測している感じではなく、かなり大雑把な感じで、また最大心拍数や平均心拍数もかなり高く計測されてしまっています。

Ultrahuman Ring Air

その他のデータ、指標、機能

その他、Ultrahuman Ring Airで確認できる、個人的に面白いと感じたデータや指標、機能を紹介します

ウルトラエイジ(Ultra Age)

個人的に面白いと感じた機能。計測した生体データをもとにユーザーの現在の「生物学的年齢(体内年齢)」を算出する機能です。

実際の年齢(実年齢)に対して、自分の身体や脳がどれくらい若く保たれているか、あるいは老化が進んでしまっているかをリアルタイムで可視化してくれます。

主に以下の3つの体内年齢(エイジ)を組み合わせて総合的に算出されます。

  • ブレインエイジ(Brain Age / 脳年齢)
    深い睡眠(ノンレム睡眠)のクオリティや、脳の老廃物を排出するシステム(グリンパティック系)の働きを推定
  • パルスエイジ(Pulse Age / 血管・心臓年齢)
    血管の柔軟性(弾力性)や心拍の安定性、血流の速度などを分析
  • ブラッドエイジ(Blood Age / 血液年齢)
    ※ 「Blood Vision」のデータを連携させている場合のみ

脳内老廃物の除去(グリンパティッククリアランス)

Ultrahuman Ring Air

睡眠中に脳が自分自身を洗浄し、蓄積したゴミをどれだけ効率よく洗い流せたかを推定・数値化する指標です。

脳は思考やストレスなどによって、代謝のゴミである「アミロイドβ」や「タウタンパク質」などの有害な老廃物を生み出しています。これらが脳に蓄積すると、将来的な認知機能の低下やアルツハイマー病などのリスクにつながるとされています。

そこで脳は深い睡眠に入ると「グリンパティックシステム」と呼ばれる洗浄システムを起動して、睡眠中に脳の細胞が少し縮んだ隙間に「脳脊髄液」という液体を勢いよく流して、老廃物をきれいに洗い流しています。

Ultrahuman Ring Airでは深い睡眠の質、心拍変動、皮膚温度の安定性といった指標を使って除去効率を推定します。

各種パワープラグ

Ultrahumanのアプリではパワープラグという拡張機能を使って、測定したデータをさらに有効活用できます。

以下は個人的に使ってみて良かったものです。

  • スクリーンタイム:朝、就寝3時間前、就寝1時間前にスマホの使用を分析する
  • 概日リズムの調整:自分の体内時計を見える化して、自然光を浴びたり運動をする最適な時間を提案してくれる
  • スマートアラーム:睡眠負債の解消や睡眠スコア・睡眠サイクル・睡眠時間の目標達成時にスマホのアラームを鳴らしてくれる

Ultrahuman Ring Airを使ってわかったこと・運用のコツ

実際に3週間ほど使用する中で感じた、Ultrahuman Ring Airを使いこなすためのコツなどをお伝えします。

能動的に学ばないとデータは活かせない

冒頭でもお伝えしましたが計測できるデータが豊富ですが、それを使いこなすにはそのデータの意味を理解する必要があります。最初はとっつきにくいと感じるかもしれませんし、簡易的にスコアを確認したいだけであれば、もっと簡易的でわかりやすい製品を選んだほうが良いでしょう(それこそ、スマートウォッチでも良い)。

ガジェットを楽しむというよりは、「生活改善プロジェクト」としてどれだけ能動的に取り組めるかによって、Ultrahuman Ring Airの満足度は大きく左右すると思います。

「タグ付け」で行動とデータを紐づけ

Ultrahuman Ring Airをさらに使いこなすための機能として「タグ付け機能(Smart Tags / スマートタグ)」があります。

Ultrahuman Ring Air

例えばリングは心拍数や体温の「結果」を測ることはできますが、「なぜ心拍数が上がったのか(お酒のせいか、遅い夕食のせいか)」までは分かりません。それを補うのがタグ付け機能です。

タグは手動で付けるものと、アプリが提案してくれるものがあります。

手動は「飲酒」「遅い時間の夕食」「カフェイン」「サプリメント摂取」「激しい運動」「ストレス」「体調不良」などを、カレンダーにスタンプを押すような感覚で登録できます。

一方、例えばいつもよりも体温が高いと検知されたとき、アプリ側から「もしかして遅い夕食を摂りましたか?」「熱がありますか?」といったように、タグ付けを提案してくれることがあります。

タグ付けを積み重ねていくことで自分の身体に悪い習慣が完全に可視化され、またアプリからのアドバイスの精度も上がります。

今回の検証期間はサッカーW杯が行われており、早朝から試合を観戦するためにいつもよりも早く起きたときに、「もしかして、試合のために早く起きた?」のような質問をしてくることがありました。これにはめちゃくちゃ驚きました!

Ultrahuman Ring Air

エクスポートしたデータを生成AIに読ませる

Ultrahuman Ring Airで測定したデータは「プロフィール」→「左上歯車マーク」→「データをエクスポートする」からエクスポートできます。

エクスポートできるデータ

raw_hr(心拍)、raw_hrv_2(心拍変動)、raw_motion(動き)、spo2(血中酸素)、steps(歩数)、temp(皮膚温度)、respiratory_rate(呼吸数)の7種類

など、過去3週間分の生のデータがcsvで手に入るため、例えばこのデータをそのまま生成AIに投げて、分析してもらうなど、いろんな活用方法が考えられます。

Ultrahuman Ring Air

生データをClaudeに投げてダッシュボードを作成した例

Ultrahuman Ring Airはどんな人におすすめなのか(まとめ)

自分だったらUltrahuman Ring Airをこんな人におすすめしたいです。

  • アスリートや運動が習慣化されている人
    もともとUltrahumanは、アスリート向けに行っていた情報の取得・分析を、一般ユーザでも扱えるようにしたという経緯があります。日頃から徹底的に自分の身体と向き合っており「できる事は全部したいが、どこから改善すればいいのかわからない」と思っている人にこそ、使って欲しいです。
  • 高度な睡眠/回復データを記録・確認したい
    記録分析できる項目の種類は、スマートウォッチで計測できるものよりも1、2段階上です。長期的なスパンで本気で自分の睡眠や健康状態を改善したいのであれば、投資する価値はあります。
  • お気に入りの時計を使いたい、もしくは時計をつけたくない
    スマートウォッチで計測できるデータに興味はあるが、それ以上に自分のお気に入りの時計を使いたい人、または時計をつけたくない人でも、これだけ装着しておけば、継続的に自分の身体の状態を記録できます。
  • 調べながら(能動的に)使える人
    正直、初見だと計測されるデータは難しいと感じます。その一つ一つのデータの見方・解釈の方法を、こういったレビュー記事・動画や公式サイト、アプリ内の解説を通して自分で能動的に調べられる人にお勧めしたいです。

補足:使用前に抱いた疑問・心配への回答

スマートウォッチでも十分なのでは?

どこまでデータを測定したいかによります。

ざっくりとした傾向を知りたいだけであれば、スマートウォッチでも十分です。 自分の健康や身体に課題を感じており、この記事で紹介したような詳細なデータを測定して、主体的に生活を改善したいのなら、自分が知る限り、ここまで細かいデータを計測できるスマートウォッチはありません。

スマートリングはどの指につけるのが良い?

一般的にもっとも推奨されるのが利き手ではない方の人差し指とされています。

手の指の中では人差し指が最も高い精度で測定できるとされています。ただ人差し指に付けると、生活の中でモノに当たることが多いため、個人的には中指でもいいのかなと感じています。

充電が面倒では?

結論、習慣になってしまえば面倒ではありません。

セオリーとされているお風呂に入るときに加えて、自分は夕ご飯を食べる時(食べ終わった後、そのまま皿を洗うため)に充電することを心がけていました。

充電器を洗面台やキッチンなど生活導線に置くことが、充電が面倒にならないコツです。

手を洗うときに外すのが面倒では?

面倒です。

最初は手を洗う度に外していましたが、すぐに面倒になったので、石鹸や洗剤を使うときのみ外すようになりました。

キーボードタイピングで邪魔にならない?

最初は少し違和感を感じ、邪魔だと感じました。ただすぐにタイピングに集中していれば気にならなくなりました。

データはすべて使いこなせる?

すべてのデータを使いこなすのは難しいと思いますし、その必要はないと思っています。 使っているうちに、自分の生活のどこに課題があるのかわかってくるので、その後はその項目を重点的に改善していくのが良いと思います。

また先述のとおり、データを生成AIに解釈させるのも面白いです。

さすがに高くない?

高いかどうかはどれだけ本気で自分の生活を改善したいか、その思いの強さ次第だと思います。

2026年6月現在、399ドル(約6万円)です。例えば少なくとも3年使うと想定すると、1年当たりの価格は約2万円。1ヶ月あたり2,000円弱のサブスクに3年間入ると考えれば納得できる価格かもしれません。

さらに将来、下取りに出せば新しいモデルが安く購入できる制度もあります。

またUltrahumanはエコシステムが充実しているので、リングで一定の満足を得られたとき、その他の製品やサービスに横展開できるのもUltrahuman Ring Airを選ぶ理由と言えます。

 

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