マルチポイント対応イヤホンの先駆けである「Jabra(ジャブラ)」。
2022年2月下旬頃から、前年11月に発売したばかりの「Jabra Elite 7 Active」がAmazonで約1.5万円まで大幅に値下がりしていたので購入しました。
個人的には初のJabraイヤホンの使用感をお届けします。
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「Jabra Elite 7 Active」実機レビュー
主に使用して感じたことを中心にお伝えしていきます。
くわしいスペックは記事最後の「他モデルとの比較」も参考にしてください。
外観と取り回し|デバイス感少なめ
今回購入したのはブラックモデルです。
本体のメイン部分はマットなシリコン素材で覆われています。このやさしい素材がソフトなフィット感をもたらしてくれます。
個人的には好みなデザインですが、Elite 85tのような「ガジェット感」を求める人は、少し物足りない印象を受けるかもしれません。
サイズはケース、本体ともに想像していたよりも、かなり小ぶりに感じました。
マルチポイント(接続性)|期待通り
僕がもっとも気になっていたのが、「マルチポイント接続」についてです。
両耳を3秒長押しするとペアリングモードに移行し、機器の追加登録ができます(最大8台)。
ケースに戻さなくても、端末単体だけでペアリングモードに移行できるのはグッドポイントです。
1台目に接続した上で、2台目を接続すると「2 device is connected(2台目が接続されました)」と教えてくれます。
試しにパソコン(Mac)でYouTubeを視聴している状態で、同時接続中のiPhoneに着信させ、受電しました。
まったく問題なく電話を受けることができました。
■ メモ
スマホの使い方の話になりますが、かかってきた電話をBluetoothで受けたい場合は、スマホの画面ではなくイヤホンのボタンで電話を受ける必要があります(知りませんでした)。
音質|忠実で聴きやすい
音質については他のレビュワーさんの意見を参考にしてください。
個人的には非常に好印象で、1万円以下の機器とは明確な差を感じました。
- 変に味付けされていない、自然な感じ
- 打楽器など細かい繊細な音が聴こえやすい
- ボーカルも聴きやすい
- 低音はそこまで強いとは感じない
専用アプリでイコライザー調整もできるので、ある程度は好みの音質に調整できます。
以下の音質に関する口コミも参考になります。
音質は、WF-1000XM3の音のクリアさを再認識した。ただElite 7 Activeの方が、曲の臨場感がある感じがする。低音が強めだけど、他の音域との一体感は保っていると思う。個人的には後者の音質の方が良いと思った。
しっかり曲を聴きたければスピーカーを使うし、外ではこれでいいな。— 青木氏@趣味アカ (@i_love_hobby) December 9, 2021
外部音取り込み|医療機品質
今回、最も驚いたことの一つが外部音取り込みの自然さです。
不自然な音量の増幅がなく、さすがは補聴器を製造するメーカーだけあります。
これまで使ってきたイヤホン中では、史上最高にナチュラルな体験ができました。
【悲報】自分の耳に合わない……
Jabra公式はElite 7 Activeを「6万2,000人以上の耳形状データを参考にして設計した」としています。
「装着性最高」「運動しても落ちない」という称賛の声も多く、上の動画のような超アクティブな運動にも対応できるようです。
しかし見出しの通り、装着してもなかなかしっくり来ません。
「6万2,000人に選ばれなかったのか……」リアルに落ち込みました。
Jabra Elite 7 Activeを装着するコツ
改善の兆しが見えたのは使用3日目でした。
鏡を見ながら装着を試みたところ、ようやくフィットするスポットを見つけることができました。
装着のコツは
- 装着後、右耳は反時計回りに、左耳は時計回りにねじりながら押し込む
- マイクをガッツリ顔の方に向くように装着する
- 入りにくければ下の耳たぶを引っ張りながら装着する
- Jabra Sound+アプリでもフィット感を確認する
説明書には以下のようなイラストがありますが、これは罠。もっとマイクは顔の方に向けなければ、フィットしません。
説明書ではなく、公式サイトのモデルさんをイメージしてください。
僕が合わないと感じていた購入初日に撮影した写真が以下のとおり。
今見てみると、たしかにマイクが顔ではなく下の方を向いており、隙間(赤で囲んだ部分)ができてしまっていることがわかります。
この隙間を埋めるように内側に向けることを意識してみてください。
これで劇的に装着感が変わり、評判が間違いではなかったことを実感できるはずです。
とくにJabraのイヤホンが初めての人は、装着が難しいと思うので、しばらくは鏡を見ながら付けると良いかと思います。
【注意】遮音性は高くない|ノイキャンの効果的な使い方
ばっちり装着できるようになって改めて感じたことは、それでも遮音性はほどほどだということ。
JabraのEliteシリーズはその構造上、遮音性を極限まで高めた「カナル型(密閉型)」ほどの遮音性はありません。
そのためアクティブノイズキャンセリング(ANC)をオンにしても、完全な静寂はつくれません。
これがこの機種の最大のデメリットと言えるかもしれません。
ANCは騒がしいところで音楽を聴く用途
Elite 7 Activeのノイキャンを数日試しましたが、個人的にはそこまで大きな効果を感じられませんでした。
むしろ、ANC音↔オフの違いがわからない、と感じるときもありました(イヤーピースが合っていなかったのかも……)。
分かったことはElite 7 ActiveがもっともANCを活かせるのは「騒音や風が強い場所で音楽を聴く」というシチュエーションです。
雑音をかき消しながら、最低限の心地よい音量で音楽を楽しめます。
静かな場所で音楽を聴くなら、ANCはオフで良いでしょう。
他モデルとの違い
最後にElite 7 Activeを購入する際に迷うであろう以下の3機種との比較を行っておきます。
- Elite 4 Active(下位モデル)
- Elite 7Pro(フラッグシップ)
- Elite 85t(売れ筋ミドルレンジ)
結論、Elite 7 Activeが今の価格(1.5万円)で販売されている限りは、圧倒的な優位性があります。
Jabra「Elite 7 Active」と「Elite 4 Active」の違い
Elite 7 Active | Elite 4 Active | |
---|---|---|
発売 | 2021年11月 | 2022年1月 |
カラー | ・ブラック ・ネイビー ・ミント | ・ブラック ・ネイビー ・ライトミント |
重量 | ・片耳 5.5g ・ケース 44g | ・片耳 5g ・ケース 37.5g |
連続再生時間 | ・イヤホン:8時間 ・ケース込 30時間 | ・イヤホン:7時間 ・ケース込 28時間 |
充電時間 | ・150分でフル充電 ・5分で1時間再生可 | ・180分でフル充電 ・10分で1時間再生可 |
充電コネクタ | ・USB Type-C | ・USB Type-C |
防水防塵 | ・IP57 | ・IP57 |
対応コーデック | ・AAC、SBC | ・aptX™、SBC |
ANC | ・5段階 | ・1種のみ |
イコライザー | ◯ | ◯ |
外部音取り込み | ・5段階 | ・5段階 |
マルチポイント | ◯ | ー |
装着検出 | ◯ | ー |
片耳モード | ◯ | ◯ |
ワイヤレス充電 | ◯ | ー |
その他 | ・Spotify Tap再生 (Androidのみ) | |
価格 | 15,273円 (Amazon) | 13,500円 (Amazon) |
「Elite 4 Active」はElite 7 Activeの廉価版的な位置づけ。発売はElite 7 Active発売の2ヶ月後という、微妙なタイミングでした。
22年3月現在、Elite 7 Activeの価格が1.5万円に下がっている状況で判断するなら、Elite 4 Activeを選ぶ理由はほとんどないと言えるでしょう。
(これが1万円程度にまで下がるなら、Elite 4 Activeを選ぶ理由はでてきます。)
あ、Elite 4 Activeはマルチポイントに対応していません。
また聴き比べたわけではないので断言できませんが、音質も上位モデルのElite 7 Activeの方が期待できます。
以下の方の口コミもとても参考になります。
Jabra Elite 4 Active 14k弱
Jabra Elite 7 Active 20kくらい
eイヤホンに聴き比べしに行ったけど予想以上に音質差あってびっくりしたのだ
4 Activeは各所でコスパ最強とか言われてるけど言われてるほどか?って音質だったのだ
ビットレート低い感じで高音域がモコモコしててう~んって感じだったのだ— 📛木綿イ📛 (@MOMEN_I_SAN) February 23, 2022
Jabra「Elite 7 Active」と「Elite 7Pro」の違い
Elite 7 Active | Elite 7 Pro | |
---|---|---|
発売 | 2021年11月 | 2021年10月 |
カラー | ・ブラック ・ネイビー ・ミント | ・ブラック ・ゴールドベージュ ・チタニウムブラック |
重量 | ・片耳 5.5g ・ケース 44g | ・片耳 5.4g ・ケース 44g |
連続再生時間 | ・イヤホン:8時間 ・ケース込 30時間 | ・イヤホン:8時間 ・ケース込 30時間 |
充電時間 | ・150分でフル充電 ・5分で1時間再生可 | ・150分でフル充電 ・5分で1時間再生可 |
充電コネクタ | ・USB Type-C | ・USB Type-C |
防水防塵 | ・IP57 | ・IP57 |
対応コーデック | ・AAC、SBC | ・AAC、SBC |
ANC | ・5段階 | ・5段階 |
イコライザー | ◯ | ◯ |
外部音取り込み | ・5段階 | ・5段階 |
マルチポイント | ◯ | ◯ |
装着検出 | ◯ | ◯ |
片耳モード | ◯ | ◯ |
ワイヤレス充電 | ◯ | ◯ |
その他 | ・ | ・マルチセンサーボイス (通話品質の向上) |
価格 | 15,273円 (Amazon) | 21,800円 (Amazon) |
「Elite 7 Pro」はElite 7 Activeとほぼ同時に発売した「フラッグシップ」です。
スペックからわかる最大の違いが通話品質の向上くらい。
同じ7シリーズということから、Elite 7 Activeとの劇的な音質の違いも想像しづらいです。
今ならElite 7 Activeの方がコスパは高いでしょう。
Jabra「Elite 7 Active」と「Elite 85t」の違い
Elite 7 Active | Elite 85t | |
---|---|---|
発売 | 2021年11月 | 2020年11月 |
カラー | ・ブラック ・ネイビー ・ミント | ・ブラック ・グレー ・コッパーブラック ・ゴールドベージュ ・チタニウムブラック |
重量 | ・片耳 5.5g ・ケース 44g | ・片耳 6.9g ・ケース 45.1g |
大きさ | 19.5mm x 16.3mm x 18mm | 23.1 x 19.0 x 16.2 mm |
連続再生時間 | ・イヤホン:8時間 ・ケース込 30時間 | ・イヤホン:7時間 ・ケース込 31時間 |
充電時間 | ・150分でフル充電 ・5分で1時間再生可 | ・180分でフル充電 ・15分で1時間再生可 |
充電コネクタ | ・USB Type-C | ・USB Type-C |
防水防塵 | ・IP57 | ・IPX4 |
対応コーデック | ・AAC、SBC | ・AAC、SBC |
ANC | ・5段階 | ・11段階 (フルANC↔フル外音取込) |
イコライザー | ◯ | ◯ |
外部音取り込み | ・5段階 | ・11段階 (フルANC↔フル外音取込) |
マルチポイント | ◯ | ◯ |
装着検出 | ◯ | ◯ |
片耳モード | ◯ | 右のみ |
ワイヤレス充電 | ◯ | ◯ |
その他 | ・6mmドライバー | ・12mmドライバー |
価格 | 15,273円 (Amazon) | 24,469円 (Amazon) |
「Elite 85t」はElite 7 Activeの1年前に発売された、今でも人気の製品です。
「マルチポイントと言えばJabra」を広く知らしめるきっかけになった1台でもあります。
やはり1年新しいElite 7 Activeに優位な点が多いです(再生時間、防水防塵、片耳モードなど)。
ドライバーは「Elite 85t」の方が大きいですが、音質については「大差なし」「好みによる」という口コミが多いようです。
あと全体的にElite 7 Activeの方が小ぶりです。
個人的には今から1万円の差額を出して、買うほどかと問われると……。やはりこちらもElite 7 Activeのコスパの異常さが際立ちます。
結論|1.5万円ゾーンのマルチポイントとして◎
執筆時点では、まだAmazonで1.5万円台で購入できます。
■ 6/2〜、1.78万円で販売中!
この記事を執筆後、価格が1.5万円→2.18万円に再上昇しました。
その後、6/2から、再度1.78万円まで値下がりしています!
購入前に最新の価格をご確認くださいませ!
非常に真面目なイヤホンで安心して利用できる。そんな印象を受けました。
またJabra製品は2年間の保証もついていますし、ソフトウェアのアップデートによって、将来、使い勝手が劇的に向上することもあります。
長く大切に使っていきたいアクティブな人には、自信を持っておすすめできる製品です。
Jabraの製品はAmazonでは価格が乱高下するので、安いときが買い時です。
新しいイヤホンと合わせて、ぜひ!
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