ランニングの記録をより手軽に動画に残したい欲が出てきたため、2025年3月に2021年発売のInsta360 GO 2を中古で購入しました。
実際に使用してみて感じたことを共有します。
Insta360 GO 2のスペック
サイズ | – カメラ: 52.9mm×23.6mm×20.7mm – 充電ケース: 68.1mm×48.54mm×26.5mm (閉じた状態) |
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重量 | – カメラ: 26.5g – 充電ケース: 63.5g |
Pro動画モード 解像度 | – 2560×1440@50fps, 30fps, 25fps, 24fps – 1920×1080@50fps, 30fps, 25fps, 24fps |
ベーシック動画モード 解像度 | – 2560×1440@50fps, 30fps, 25fps, 24fps – 1920×1080@50fps, 30fps, 25fps, 24fps |
HDR動画モード 解像度 | – 2560×1440@25fps, 24fps – 1920×1080@25fps, 24fps |
タイムラプスモード 解像度 | – 2560×1440@30fps – 1920×1080@30fps |
タイムシフトモード 解像度 | – 2560×1440@30fps – 1920×1080@30fps |
スローモーション動画 解像度 | 1920×1080@120fps |
クリップ尺 | 15秒,30秒,1分,5分,10分,15分,30分 |
バッテリー持続時間 | Go 2単体 – Pro:20分 – ベーシック:30分 ケース装着時 – Pro:110分 – ベーシック:150分 |
充電時間 | Go 2本体 23分で80% / 35分で100% 充電ケース 47分で80% / 65分で100% |
写真解像度 | – 16:9, 2560×1440 – 1:1, 2560×2560 – 9:16, 1440×2560 – Film Panorama, 2938×1088 |
価格相場 (メルカリ) | 2万円台 (2025年2月) |
Insta360 GO 2を使って感じたメリット・デメリット
以下、ワークアウトで使って感じた率直な感想です。
簡易クリップを使ったキャップ装着はガチで軽い
かつて DJIのOsmo Action 3(145g)などのアクションカムをヘッドマウントに装着して走っていたことがありますが、それとは比較にならないくらい軽いです。
本体26.5g、簡易クリップ(使ったのは非純正品、約18g)で合わせても40gそこそこです。シリアスランナーでない限り、ランニングパフォーマンスに影響することはないでしょう。
ただこの軽さ、コンパクトさを思いっきり享受できない、以下のようなジレンマがあります。
Go 2単体のバッテリー持続時間は最長30分
Go 2を簡易クリップでキャップに装着すると、本体のバッテリーのみで撮影することになります。
本体のバッテリーの持続時間はベーシック動画で約30分、Pro動画だと約20分です。
バッテリー持続時間 | Go 2単体 – Pro:20分 – ベーシック:30分 ケース装着時 – Pro:110分 – ベーシック:150分 |
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ケースに装着すれば最大で150分の撮影ができます(32GBモデルの場合、おそらく、それより先に容量の制限に引っかかる)。
しかし実際に走りながら、簡易クリップから本体を外してケースに戻し、充電して本体を再度、簡易クリップに装着するのは、実際にやってみるとかなり手間がかかる作業でした。
特に記録を狙うレースなら、そんなことをしている余裕はありません。
また30分の中でやりくりしようとすると、頻繁に録画開始、終了を繰り返さなければならず、これもけっこうな精神的ストレスです。
このバッテリー持ちが、Go 2をキャップ(頭)に装着して運用する最大の障壁だと感じました。
常に「ちゃんと撮影できているか」が気がかり
Go 2は本体の下部が物理ボタンになっており、クリックすることで撮影開始、終了できます(「電源オフ時に1クリック」「電源オフ時に2クリック」「電源オン時に1クリック」「電源オン時に2クリック」の4パターンで、任意の撮影モードを登録できます)。
クリックするだけなので、キャップにつけている状態でも操作自体はできます。
撮影が始まるとバイブレーションで通知し、終了時は開始時よりも長めのバイブが駆動します。また撮影中はカメラ本体のインジケーターが白く点滅しますが、もちろん、キャップに装着時は自分では確認できません。
つまりキャップ(頭)に装着しての撮影だと、常にちゃんと撮影できているかという不安がつきまといます。
レースなど、確実に記録を残しておきたいときに、万が一、撮れていなかったときのことを想像すると……。絶望です。
ケースに装着して使っても痛し痒し
上記のデメリットから、簡易クリップを使ったキャップへの装着ではなく、ケースに入れて手持ち撮影するのも現実的な選択肢です。
- バッテリーの不安からは開放される(最長150分)
- ケースのRecボタン(上記画像の赤いボタン)で録画開始、終了できるので、撮影の失敗を減らせる
といったメリットがある一方で、
- 手持ちだとキャップ(頭)装着時よりも手ブレを抑えられない
- 意図しない向きで撮影されてしまうことがある
といったデメリットがあると感じました。
特に横位置動画で撮影していたつもりが、縦(90度回転して)で記録されていた、というミスが、けっこうな割合で起こりました。
本当に痛し痒しです。
ケース込みでも90gそこそこのInsta360 GO 2。ただ、手持ちするならInsta360 GO 2の小型軽量のメリットを最大限に活かせません。それこそ、ディスプレイ付きのアクションカムを使う方が快適ですし、最悪、スマホでも良いかな、という気持ちになります。
手ぶれ補正はベーシックで十分(というかPro動画の利用が現実的じゃない)
Insta360 GO 2はベーシック動画に手ぶれ補正機能が、Pro動画モードにはより強力に手ぶれを補正し、水平を維持する「FlowState手ブレ補正」機能があります。
キャップ(頭)に装着して撮影するなら、ベーシック動画の手ぶれ補正で十分かな、というのが結論。
というか、Pro動画は先述のバッテリー持続時間の問題や、以下で説明するデータ容量の大きさもあり、積極的には使いたくありません。
特にPro動画モードのデータ容量が大きい
1分間の動画のデータ容量の目安をまとめました。
Pro動画 1440p / 50fps | 631.6 MB |
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ベーシック動画 1080p / 24fps | 168.1 MB |
(参考)iPhone 15 Plus HD(1080p) / 30fps アクションモード | 69MB |
Pro動画は1分程度でも約630MBもの莫大な容量になります。
参考にiPhone 15 Plusの1080p / 30fps / アクションモードの動画なら、その10分の1の容量で記録できました。
結論:iPhone 15 Plus のアクションモードで良かった
筆者はiPhone 15 Plus(無印iPhone)を使っています。結論、自分の使い方であればInsta360 GO 2でなく、iPhone 15 Plusで十分でした。
- 普段からスマホを携帯している
- 無印モデルでもアクションモードの性能がかなり高い
- Macとのデータのやりとりがめちゃくちゃ楽
- データ容量が比較的小さい
改めてiPhone 15 Plusのアクションモードで撮影したところ、手持ちでもかなり手ぶれ補正が効くことがわかりました。
Proばかり取り上げられがちなiPhoneのアクションモード。iPhone 15 Plus(Proじゃない)でも普通に効いて驚きました。手持ちでこれです。
「こんにゃく感」が多少出てますが、トレーニングやレース中の雑な撮影なら、アクションカムじゃなくても十分。 pic.twitter.com/rMMSll85XW
— spkNote (@spk__note) March 4, 2025
Insta360 GO 2のケース装着時の手持ちに比肩する、もしかしたらそれ以上の手ぶれ補正精度かもしれません。
もちろん、iPhone 15 PlusではInsta360 GO 2のようにキャップ(頭)に装着したPOV撮影はできませんが、それ以上にスマホ撮影のメリットが上回りました。
何を撮りたいのかにもよるため、一概にどちらが良いとは言えません。
「今はスマホで撮影しているけれど、より気軽にInsta360 GO 2でランニング動画を撮影したい」という方の参考になれば幸いです。
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