ブロガーやwebライターの多くが「商品レビュー記事」を書いたことがあると思います。
しかし商品レビューはともすれば「広告」になってしまうので、扱いはとても難しいですよね……。
僕は商品レビューを書くときは毎回、どうすれば読者に納得してもらえて、そして自分のメディアを通して購買してもらえるのかを、わりとまじめに考えてます。
そこで今回、僕が考える良い商品レビューを書くために大切だと思う考え方をまとめました(思考の整理を含めて)。
「自分がどんな記事を参考にしているか」がスタート
ここで言う「良い商品レビュー」とは
- たくさんの人に読まれる
- たくさんの人に記事を通して商品を購入してもらえる
ものとします。
商品レビューを読む人は、少なくともその商品について感心があり、購入の後押しをしてもらいたい人が多いと思います。
そんな人の心を動かして実際に行動してもらえる記事を書くには、まず「自分は普段どんな記事やメディアを参考にしているか」から考えるのが良いかと思います。
例えば、
- 使用感が忖度なく書かれている記事
- 他の商品との比較がされている記事
- 企業のオウンドメディアよりも、マニアックな個人が書いているブログ……
自分の行動を振り返った上でレビューを書くことで、少なくとも「自分と同じような人」には刺さる記事になる可能性が高いです。
言い換えると、その記事を読むペルソナ(想定読者)を自分に設定して書くということになります。
商品レビュー記事で大切だと思うこと
上記のように「自分が読みたい記事を書く」という前提にたった上で、僕が考える「良い商品レビュー」を書くためのポイントを4つほど挙げてみます。
1 自分が本当にどう思っているかを書く
自分の意見を述べるということは、とても勇気がいることです。
商品レビューの場合だと
「僕はこの商品をベタ褒めしたいけど、他の人はどう評価してるんだろう?」
「僕の評価、ピント外れまくってないかな……」
と不安になることもあると思います。
そこで、すでに世の中に出ているレビュー記事をたくさん読んでから、記事を書く人もいます。
しかし僕は本当に自分が使った商品のレビューなら、他の記事は一切読まない方がいいと思います。
月次ですが先に記事を読んでしまうとバイアスがかかってしまい、偏った目でしか見られなくなるからです。記事に「自分らしさ」がなくなってしまいます。
参考にするのは商品の公式サイトだけでOKです。
どうしても不安なら、記事を書いたあと(もしくは構成まで作成した段階)で、軽くチェックすればいいかと思います。
※もちろんメディアの方針(客観的な情報しか書かない、など)もあるので、一概には言えませんが。
2 デメリットの書き方にこそ細心の気配りを
「デメリットもしっかり書きましょう」という当たり前のことを言いたいわけではありません。
レビュー記事の読者は「商品を買って失敗したくない」と思っているものです。なんで、その不安を解消してあげられなければ、その記事にはほとんど価値はありません。
しかしだからと言って、デメリットをそのまま伝えれば良いというわけでもありません。
たまに「メーカーや関係者に忖度せず、歯に衣着せぬ言いっぷりでレビューする」ことを是としているメデイアもありますが、個人的にはそのような記事は「愛のない仕事」に映ってしまいます。
忖度なく書くことは大事ですが、愛なき記事は書かない方が良いです。
そのような記事で一番損をするのはメーカーや販売元です。記事の筆者が思っている以上に、ひとつの記事がその商品の売上を左右することは往々にしてあります。
そのため僕はデメリットは正直に書きつつも、細心の注意を払うべきだと考えます。
- メーカーはその記事を見て、リアルな消費者の声として参考になる
- 読者は購入前にデメリットを知って不安を解消できる
- デメリットを伝えた上で、納得して商品を買ってもらえれば、メデイア(自分)の利益になるし信用も築ける
僕は「メーカー」「読者」「自分」三方良しのデメリット記事を書けるのが、プロのレビュワーだと思います。
3 継続レビューも書く(定期的な記事のリライト)
商品の開発サイクルが超高速で回転する世の中ですが、継続レビュー(長期レビュー)もないがしろにしてはいけないと思います。
読者はレビュー記事を読んで「自分の生活がどう変わる」かをイメージし、理想の状態になれる商品を買いたいと考えています。
それを知るには、長期レビューで筆者の変化を知る必要があります。
一方書き手の視点では、次から次に出てくる新しい話題の商品をいち早く取り上げることで収益を最大化したいと考えます。
なのでぶっちゃけ継続レビューなど悠長なことは言ってられないですし、どうしても優先度は低くなりがちです。
しかし「他よりも早く書く」を優先すると、どうしても深いレビュー記事は書けなくなります。
そこで最速レビューを出しつつも、折を見て「長期レビュー」を書いていくのがいいと思います。
一点、アフィリエイトサイトの場合、SEO的には長期レビューを別記事で書くと先の記事とカニバる可能性があるので、既存の記事に付け足していくのが良いかと。
4 ランキングは不要だけど「どんな人におすすめ」なのかは教えてあげたい
個人的には「おすすめの〇〇ランキング」は好きではありません。
- どうしても公正なランク付けができない
- 余計な配慮を勘ぐられる
「ランキング」はSEO的な観点でも、書きたくなるものです。
しかし超フラットにランク付けをするのはかなりムズかしい作業ですし、個人的には(職業病かもしれませんが)ランキング系の記事は余計なことを邪推してしまいます。
そもそも読者にとっての「ベストバイ」はそれぞれ異なるので、完璧なランキングは作れません。
しかし読者の中には「とりあえず結論だけ知りたい」人がいるのも確かです。
そんな人達の欲求に応えるためには
- この商品は◯◯な人におすすめですよ
- 〇〇という目的なら微妙ですよ
ということは伝えてあげるのが良いかと思います。
【実例】このメディアで成功したレビュー記事
このメデイアでたくさんの人に評価してもらった記事(読まれた・購買してもらった)記事を例示してみます。
成功例①:好きなことを熱量だけで伝えた記事
上記の記事は2016年に書いた記事ですが、今だにたくさんの方に読んでいただけてますし、毎年、手帳のシーズンになると記事を通して購買していただけています。
これは典型的な「好きなことを熱量だけで伝えた記事」だと思います。
当時はSEOなど全く理解もしていなくて、ただただ感情に任せて書いただけの記事ですが、少なくとも「24時間週間バーチカル」というニッチな商品への愛は伝わったのかな、と思います。
成功例②:時流に乗れた記事(再現性はなし)
コロナ禍の1年前に購入してレビューしたFLEXISPOTの電動昇降デスクの記事。
1年間は特に読まれるでもなく埋もれていたのですが、在宅ワークが本格的になった2020年の春頃から急にアクセスが伸び出しました。
このように記事を書いておけば、偶然の外部的な要因で陽の目を浴びることもあります。
また、アクセスが伸び始めたタイミングでリライトすることも大切です。
レビュー記事では自分の中にある熱を伝えよ
最初に「自分だったらどんな記事を読みたいか?」とお伝えしましたが、僕はここ数年、レビュー記事は個人のブログを参考にするようになりました。
それは企業が運営するブログよりも「熱」が入り込みやすいからです。
企業メディアはどうしても「売ることありき」で「大量生産」を求められるので、一記事あたりの熱量で個人メディアにはとうてい勝てません。
個人がSEOで企業と戦うことは、はっきり言って厳しいですが、個人ならではの戦い方があるはずです。
それを考える上でも、やはり「自分ならどんな記事を読みたいか」から考えることが大切かと思います。
あ、今回この記事を書こうと思ったのは、ガジェタッチでテーマとして取り上げられていたからです。
ぜひ、合わせて聴いてみてください!
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