2020年4月に未経験でwebライターになり、1年経ちました。
1年前は先が見えず、不安でたまりませんでしたが、あれから1年、webライターとサイト運営(ディレクター)としてごはんを食べていけています。
当時を振り返ると、何からして良いのかわからず、とにかくネットのいろんな情報をリサーチして、見様見まねでライターになりました。
「まだ1年」の分際でおこがましいことは承知ですが、まだ、記憶が鮮明だからこそ、伝えられることもあるんじゃないかと思い、この記事を書くことにしました。
前半は具体的にどのようにライターを始めたのか、後半では1年やって感じたwebライターをする上で大切だと思う考え方をお伝えします。
これからライターになりたい、という人のために、少しでも実践的なお話ができればと思うので、ひとつの事例として参考にしてもらえるとうれしいです!
webライター(兼メディアディレクター)で1年間、生き残りました
1年前、webライターとして活動を始めましたが、見出しのとおり、ライターだけで生計を立てているわけではありません。
- webメディアのディレクション(編集)業務 6割
- webライター 3割
- その他(紙媒体など) 1割
業務時間をざっくり分けると、上記のような感じ。
今はメディアのディレクション業務6割くらいで働いてます。webライティングに従事している時間はその半分くらい。
なので、webライターに記事をお願いする側の視点もお伝えできればと思います。
ディレクターをすることで書くときの視点が変わった
webライターを初めて1ヶ月くらいしたときに、記事を書かせていただいていた媒体のオーナーから運営ディレクションの話をいただきました。
これは、本当にタイミングが良かったことと、クライアントさんの格別な配慮によるものであって、再現性は極めて低いと思います。
ただ僕の場合、書くことと同じくらいにメディアの運営にも興味があり、先方にも公言していました。今から思えばそれが良かったのだと思います。
ディレクションの業務を受けることで、webメディアがどのように回っているのかということを理解することができましたし、「メディアで書く」という仕事を全体的な視点で見られるようになったと思います。
- SEOの知識レベルがアップする
- 順位が取れそうなKWが肌感覚で分かるようになる
- 編集者視点で文章を書けるようになる
結果、ライターとしての活動にも、かなりプラスになっていることを実感しています。
もし、ディレクションに少しでも興味があるのなら、「将来的には目指したい」ということは、公言しておいた方がいいと思います。
webライターの始め方(僕の実例)
1年前を思い出しながら、実際にwebライターの始め方をまとめてみます。
他でも言われていることなんで、あえて僕が伝えることでもないですが、1年前の自分がどのような行動を取ったのか、参考にしてもらえればと思います。
- ランサーズ、クラウドワークスに登録
- 情報収集は上限を決めてやる
- 文字単価1円以上に絞って応募する
① ランサーズ、クラウドワークスに登録
コネクションがある人でない限り、未経験で仕事を得るもっとも現実的な方法は、クラウドソーシングサービスで仕事を受注することだと思います。
- Lancers(ランサーズ)
- CrowdWorks(クラウドワークス)
僕も例に漏れず、まずはこの2つのサービスに登録しました。
② 情報収集は上限を決めてやる
webライターのなり方に関する情報は、世の中にあふれまくっています。
いろんな情報に当たることは大切だと思いますが、ある程度の情報を仕入れたら、まずは行動することの方が大切だと思います。
- ◯日までは情報収集して、それ以降は応募を始める!
- 情報収集は◯時間までにする!
みたいに、予め決めておくといいと思います。
情報収集をしていると、キラキラ光って見える先輩のライターさんが、たくさん見つかると思います。
もし、こんなライターになれたらいいな!という人がノウハウを公開していたら、とにかく真似てみることをおすすめします。
僕は同世代の先輩フリーライターさんの有料noteを1冊だけ買って、そこに書いてあることをひたすら参考にしました。
ちなみに、そのライターさんのnoteは以下。ほんまに、このnoteとの出会いがなかったら、今の自分はなかったかもしれません。
③ 文字単価1円以上に絞って応募する
最初は額面よりも「信用・実績集め」のために記事を書く、そういうマインドで取り組むことをおすすめします。
ただ、だからといって、あまりにも低単価の案件に応募するのは微妙です。
いろんなところで言われている「文字単価1円」というのは、けっこう絶妙なラインだと思います。
僕の経験的にも、それを下回る案件は「ライターをライターとしてしか見てない」といような余裕のないクライアントさんが多かったような気がします。
そこでムダに疲弊するのはコスパが悪いので、競合が多いかもしれませんが、最低でも文字単価1円以上の案件に絞って応募することをおすすめします!
発注側は「できれば末永くお付き合いしたい」と思っている
一度、業務を受けたクライアントさんからは継続してお仕事をもらいたい、と下手に出てしまうことがあるかもしれませんが、その必要はありません。
- 相性が合わないクライアントさん・メディア(媒体)は絶対にある
→合わないならすぐに手を引いた方がお互いにとっていい - クライアント側はコミュニケーションコストを下げたいので、一度依頼したライターには継続してお願いしたいと思っている場合が多い
とくに、2については、発注する側に立ったときに、よく理解できました。
ライターとのコミュニケーションには、想像以上に労力と時間がかかります。できれば、少ない労力でライターを育て自社メディアに貢献して欲しい、というのが、ディレクターの本音だと思います。
単発案件を除いて、発注者側は「できれば末永くお付き合いしたい」と思ってることが多いです。
なんで、安請け合いするのではなく、先方とはフラットな関係で向き合い、今できる最大限の成果を提供することが大切だと思います!
これからwebライターになる人に伝えたい大切だと思うこと
1年間、webライターをやってみて、「こういうことって大切だよな〜」とか、こうした方がいいかも、と思っていることを6つ挙げていきます。
- 業務よりもクライアントとの相性に素直になる
- テキストコミュニケーション能力
- 労力と報酬は比例しないことを知る
- 文字単価よりも記事単価の仕事を受ける
- WordPressのブログはnoteよりも優先してやった方がいい
- どんなに忙しくても本は読む
業務よりもクライアントとの相性に素直になる
どうしても仕事の内容(案件)に目が行きがちで、それはごく自然なことだと思います。
しかし「どんな案件を書くか」と同じくらいに「どんな人と働くか」ということも大事だと思います。
基本、ライターはディレクター(もしくは、それに準ずる担当者)としか接点がありません。
継続して案件を受けることになると、その一人の担当者と長期に渡ってやり取りすることになります。そのやりとりが苦痛だと、いくら業務が魅力的でも、ちょっとしんどいですよね。
人対人なんで、ぜったいに相性はあります。最初に少しやり取りをして感じる「違和感」とか「あれっ」っていう感覚は大事にしてください。
きっとその直感は、かなりの精度で、自分にとって正しいものです。
テキストコミュニケーション能力(というかテンション)
これ、ライターに限ったことではないですが、今の時代、テキストのコミュニケーション力って会話と同じくらい大事だと思います。
リモートワークが一般化して、どんな仕事でもチャットなどで連絡を取り合うことの方が圧倒的に多くなりました。
テキストのコミュニケーションはどうしても無機質になってしまい、相手の感情が読みづらいというデメリットがあります。
自分は普通にメッセージを送っただけなのに「この人、怒ってるのかな?」と誤解されてしまうと損ですよね。
修正してください。
よりも
修正してもらえるとうれしいです!🙏
みたいな!
個人的にテキストコミュニケーションは、
- 相手にもよるが、絵文字、顔文字をできるだけ使う(相手に失礼かも、と思う必要はない)
- 根暗でもテキストのコミュニケーションは「別人格な自分」を演じる
くらいのスタンスがおすすめです。
あと、何気ないやりとりやSNSのつぶやきなどから「この表現いいよな〜」というものは、どんどん取り入れてみてもいいですね。
労力と報酬はまったく比例しないことを知る
何もかも悟ったかのような言いぶりで申し訳ないですが、これ、本当にそうだと実感してます。
とくにライターの文字単価とか記事単価って、明確な根拠があるものではないので、言い方は悪いですが「結構適当」だったりします。
なんで「これだけ時間も労力もかけたのに割に合わない」という仕事もあれば、「めっちゃ効率良く書けるじゃん」案件もあります。
「これだけ報酬が高いから丁寧にやろう」とか「報酬低いからテキトーにやろう」と考えるのではなく、常に一定の成果を出せるようになることが大切なのかなと。
文字単価よりも記事単価の仕事を受けた方がいい
個人的には、記事単価(固定報酬)の案件を受けた方が良いと思います。特にさいしょの頃は。
文字数で精算してくれるクライアントさんも多いですが、そのような文章は「書けばお金になる」ので、文章がどうしても冗長になりがちです。
僕はwebライターに求められる「いい文章」とは、
- 最後まで読まれる文章であって
- 短くても伝えたいメッセージが込められている
なら、それに越したことはないと考えます(SEOとか、そのへんの話は置いといて)。
あと、記事単価なら「どうすれば時間単価を上げられるだろうか」と、自然に考えるようになります。
短期的には文字単価の方がうれしいかもですが、ライターとしての成長を考えるなら記事単価の案件を受けた方がいいと思います!
WordPressのブログはnoteよりも優先してやった方がいい
WordPressで納品できることは、それ自体が強みになるので、触れないよりは触れた方がいいです。
webライターがWordPressで個人ブログをやるメリットは、
- ブログが名刺代わりになり、実績がなくてもポートフォリオになる
- SEOライティングをしているなら、自分のメディアで試すことができる
- 逆に自分のメディアでwebライティングで得た知識を再利用できる(もちろん、完コピはダメ)
- ライティング案件がなくなっても、ブログで収益化できていればセーフティネットになる
などがあります。
ちなみにnoteをやっているwebライターさんも多いですが、初心者は先にWordPressでブログをやる方に時間をかけた方がいいと思います。
ただ、ある程度、自分という人間にファンが付いているような人は、noteで収益化するのもいいかもしれませんね。
どちらがいいとか、そういうものではないですが、駆け出しwebライターなら、noteよりもWordPressでブログを書く方が、実益は大きいと思います。
どんなに忙しくても本は読み続ける
これ、切実です。
最初は本を読んでる時間すら惜しいと感じると思いますが、良いインプットなくして良いアウトプットはないと思います。
webライターを始めると、世の中の本の見え方がまじで変わります。
もちろん、書かれている内容もそうなのですが、洗練された文章はどれも参考になります。
急がば回れ。仕事だと思って本は読みましょう。ライターになるような人は、もともと読書が好きな人が多いと思うので、苦にはならないはず。
webライターはことばで誰かのためになれる幸せな仕事です
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
あなたにとって一つでも参考になるお話ができたのなら、めちゃくちゃうれしいです。
「書く」「ことばで表現する」という行為は、これからの時代、ますます重要なスキルになると思います。ライターのニーズはこれからもなくなることはないと思います。
決してラクな仕事ではありませんが、ライターとしてことばで誰かのためになるということは、本当にうれしいことです。
僕はまだまだ、スタートラインに立ったばかりです。世の中にハッピーを増やせる文章を生み出せるように、がんばっていきたいと思います。
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