中華メーカーの骨伝導イヤホンは、骨伝導と謳いながらも、スピーカーから音を流すものも少なくないとか。
そんな中、ELIBOM BC01 Colorという商品が「低価格ながら、ちゃんとした骨伝導」という口コミを発見。
主にランニングでの利用を想定して購入してみました。
◎この記事の結論
Max音量が小さいため、ランニング用途には向きません。
一方で小さめな音量でまったり音楽を楽しむのに向いています。
新しいイヤホンと合わせて、ぜひ!

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ELIBOM BC01 Colorのスペック
タイプ | 骨伝導 | ANC | ー |
---|---|---|---|
カラー | ・グレー+ゴールド ・ブルー | 外部音取込 | ー |
重量 | ・27.3g(実測) ・25g(公称) | 装着検出 | ー |
連続再生 | 9時間 (150時間のスタンバイ) | 片耳 | ー |
充電時間 | 2時間 | ワイヤレス 充電 | ー |
充電コネクタ | USB タイプC | 専用アプリ | ー |
防水 | IP65 | 低遅延 | ー |
対応 コーデック | SBC / AAC | 価格 | 6,999円 (Amazon) |
Bluetooth | 5.2 | その他機能 | ・最大3年補償 ・ポーチ付属 |
スペックで特筆すべきは、重量、防塵防滴性能。
公称25g、実測27.3gと差異はあるものの、骨伝導イヤホン大手SHOKZのフラッグシップ「OPENRUN」の26gと同等レベル。
「IP65」はどこまで信頼できる数字かわかりませんが、汗や雨程度なら問題なく使えそう。
価格はAmazonで6,999円。この価格はあってないようなもので、常にセールかクーポンがあり、3,000円台で購入できます。
(僕はクーポン&他のレビュワーさんのクーポンを使って、2,000円台で買えました。)
ELIBOM BC01 Color実機レビュー
今回購入したのは「グレー+ゴールド」。
もう片方のブルーが好みではなかったので、こちらを選択。
ぱっと見、つくりの粗さは感じず、好印象です。サイドのゴールドのラインが、普通にかっこよいです。
耳に当たる部分は弾性シリコン加工、ワイヤー部はメモリーチタン合金です。
本体右側のゴールドの丸部が操作できるボタン(多機能ボタン)になっています。
また同じく右側のボディ?部には、写真左からType-Cケーブルの接続口、電源ボタンが付いています。
USB接続口にはしっかりと止水カバーが付けられています。
写真の電源ボタンの右にもボタンがあるように見えますが、これはボタンではありません。
その他、ポーチや耳栓も付属されます。
装着感
装着してすぐに、これはどんなに激しい運動をしても落ちることはないだろう、と確信しました。
最初は1、2時間付けていると痛みがあるかもしれませんが、それは初めてのイヤホンでよくあること。僕はすぐに慣れました。
気になったのは、装着すると後頭部との間に約3.5cmのスペースがあったこと。
骨伝導大手のSHOKZの情報を参考にすると、多少のスペースができることは正常なことみたいです。
とくに冬場だと、少し顔を上げるとワイヤー部分がネックウォーマーやパーカーのフードと干渉します。
耳の部分でしっかりとホールドされているので、干渉してもずれることはありませんが、頭の後ろでゴソゴソと当たるのは、穏やかな気持ちではありません。
やはり、骨伝導イヤホンは複数サイズを展開しないと、すべてのユーザーのニーズには応えるのがムズかしそうです。
また、個人的に不安だった眼鏡との干渉はまったく問題ありませんでした。
ちょうど耳たぶの上部でメガネとイヤホンが接地していますが、眼鏡が浮いてブラブラするようなことはありません。
操作性
ELIBOM BC01 Colorの操作は右側の多機能ボタンと、同じく右側の電源ボタンを組み合わせて行います。左側にはボタンはありません。
コマンドを覚えるのには少し時間がかかるかもしれません。
操作 | 多機能ボタン | 電源ボタン |
---|---|---|
1クリック | ・再生/停止 ・電話に出る/終話 | 音量アップ |
2クリック | 曲戻し | 音量ダウン |
3クリック | 曲送り | 言語変更(英語/日本語) ※ペアリングモード時に |
3秒長押し | ー | 電源オン/電源オフ |
5秒長押し | 音声アシスタント | ペアリングモード |
電源オフの状態で長押しすると3秒で電源がオン。そのまま押し続けるとペアリングモードへ移行します。
ただ、「ペアリングモード」のアナウンスがないので、装着したまま操作すると、移行できているかどうか判断できません。
あと日本語のアナウンスは怖い(男性のカタコト)なので、英語のままのほうが良いです。
音質
- 低音がほとんどなく、シャカシャカとした「ラジオ感」がある
- でも、弦楽器などの高音、ピアノやボーカルはわりと聴きやすい
骨伝導イヤホンにどこまで求めるのか難しく、「100均の有線の方がマシ」と評価される方がいらっしゃるかも。
音量を上げすぎるとバランス感がないことがバレてしまいます。
個人的には静かな部屋で「気持ち小さめ」の音量で、インスト、クラシック、ジャズやフィーリング系の音楽を聴くのが心地よい感じがしました。
開放型なので音場はさぞ広いのだろう、と想像していましたが、めちゃくちゃ広いという感じはしませんでした。
ちなみに、音量の操作は以下のとおり。
- iPhone:0〜15段階(本体操作と同じ)
- Android(Google Pixel 7):0〜15段階(本体操作は0〜23段階)
動画視聴時の遅延は、ほとんど気になりませんでした。
マイク品質は以下のとおり。
ノイズリダクションはけっこう優秀だと感じましたが、いかがでしょう。
接続について
マルチポイントには対応していません。
ペアリングモードは、電源オフの状態から電源ボタンを長押しで電源をつけ、さらに押し続けることで移行できます。
機器を入れ替えたいときは、
- デバイス側で接続を切断し、新しいデバイスに接続する
- 電源を切り、電源をつけ→ペアリングモードへ移行
のいずれかの方法で切り替えます。
端末側でペアリングモードへ移行できるのは便利です。
Macデバイスとの相性が悪い→個体差でした
今回購入した端末は、Macに接続すると、急に出力されなくなってしまう(無音になる)事象が発生しました。
電源を落とすこともできなく、USBケーブルを接続して強制終了するしかなくなります。
この問題についてメーカーへ問い合わせたところ、「電源ボタンを8秒長押しで、工場出荷時リセットをしてほしい」とのことでした。
しかし、電源ボタンを長押しをしてもペアリングモードになるばかりで、そもそもリセットができません。
執筆時点では、メーカーにその旨を伝えた上で、検証していただいております。
iPhoneやiPad、Androidで使っているときには、このような事象が発生しないことから、Macとの相性の問題なのかな?と思っています。
(2023/02/21追記)
先方から検証結果の連絡があり、最新Mac OSでは問題なく動作することが確認されたとのことでした。つまり個体不良だったようです。
今回は代替品をお送りいただけることになりました。
海外(中国?)のメーカーですが、丁寧に対応していただけました。信頼できるメーカーです。
ELIBOM BC01 Colorで走ってみた
- ホールド感は全く問題ない
- 後頭部のワイヤーも全く気にならない
- サングラス、メガネを付けていてもOK
- Maxでも音量が小さい
最大の問題は音量です。
車通りがそれなりにある幹線道路沿いでは、音量が完全に負けてしまいます。Podcastやラジオは内容が全くわからないレベルです。
僕にとってはこれが致命的で、今回、ELIBOM BC01 Colorがレギュラー入りすることはありませんでした。

これ以上、最大音量を大きくするのは、耳への負担的にヤバいのかな……と勝手に思っております。
ランニング用途だと、早朝か深夜、もしくは車が全く走らない地域くらいでしか使えないと思います。
ELIBOM BC01との違い
Amazonには「ELIBOM BC01 Color」の他に、商品名に「Color」が付いていない商品も出品されています。
全く同じ様に見えますが、「Color」の方が新しく、上位モデルです。
ELIBOM BC01 Color | ELIBOM BC01 | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
タイプ | カナル型 | カナル型 |
カラー | ・グレー+ゴールド ・ブルー | ・グレー ・ゴールド |
重量 | 25g(公称) | 25g(公称) |
連続再生 | 9時間 | 9時間 |
充電時間 | 120分 | 120分 |
充電コネクタ | USB タイプC | Micro USB |
防水 | IP65 | IP65 |
対応 コーデック | SBC / AAC | SBC / AAC |
Bluetooth | 5.2 | 5.0 |
価格 | 6,999円 (Amazon) | 6,999円 (Amazon) |
Amazon 取り扱い | 2022年12月 | 2022年8月 |
異なるのは充電コネクタとBluetoothのバージョン。
実売の価格差は500円程度しかない(執筆時)ので、Colorの方を買っておけば間違いないでしょう。
(ただしColorの方も外箱は「ELIBOM BC01」としか書いてないので、メーカー的には「ロットの違い」という感覚なのかもしれません。)
屋外ランでは厳しいが、まったり聴くのは楽しい
Maxの音量が小さく、当初の想定だった屋外でのランニングで利用することはできませんでした。
しかしあまり期待していなかった音質面が好みで、休日の夕方に、静かめな音楽を、小さめなボリュームでまったり聴くのに向いていると感じました(全然、アクティブな使い方じゃない笑)。
カナル型、インナーイヤーとは異なった「BGMが流れるカフェのような環境」を作れます。これは、これで悪くない。そう思います。
新しいイヤホンと合わせて、ぜひ!

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