2021年にAVIOTから発売したマルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01m2」。
同時発売の「TE-BD11t」のインパクトが大きかったこともあり、ここまであまり目立った存在ではありませんでした。
しかし本来期待されていたTE-BD11tは、音質に関するネガティブな口コミが多く、失速気味な今日このごろ。
そこで今、あえてTE-D01m2を購入してみました。使ってみた感想をシェアします。
新しいイヤホンと合わせて、ぜひ!
外観・1stインプレッション
今回購入したのはポーラーホワイト。
ラメっぽい、光沢のあるケースがかっこいい。
とっても小さいというわけではありませんが、可愛らしいサイズ感。MacBook Airの30WのACアダプタと比較するとこんな感じ。
Apple製品との見た目の相性も良さそうです。
また持ち運び用の巾着タイプのポーチが付属されていたり、イヤーピースもシリコン/ウレタンの2種類が同梱されていたりと、細かい気配りがうれしいです。
ケースを開けたところ。
正直、慣れるまでは少し取り出しづらいかな、と感じました。
装着感
Aviotは「ちいさい耳にもフィットしやすい」と謳っていますが、最初の印象はそこまで小さいか?という感じでした。
決して大きいわけではありませんが。
装着してみると、最初こそ初めてのイヤホン特有の「違和感」はありましたが、見た目のわりにはすっと収まりました。
ただし遮音性はそこまで高くありません。
付属のウレタンタイプのイヤーピースを使うことで、多少は密閉度を上げることができると思います。
接続性・操作感
気になるマルチポイントの接続性についてですが、問題なく2台のデバイス間で再生を切り替えることができます。
ちなみに僕が検証した環境では、パソコン(MacBook Air)音源の再生から、スマホ(iPhone)の再生に切り替えると、0.5秒くらいの「待ち時間」を感じました。
この辺りは個体差や接続するデバイスとの相性もあるかと思います。
ボタンはタッチセンサーで、反応は良好です。
端末単体で電源オフ・ペアリングモードへの移行が可能
細かいことになりますが、TE-D01m2はケースに戻す以外に、タッチセンサーを7秒間長押ししても、電源をオフにできます。
※両耳の電源を切りたい場合は、左右両方で行う必要があります。
また、5秒間長押しで電源オンにできます。
さらに再生を停止した状態でタッチセンサーを6秒長押しすると、効果音が鳴ってペアリングモードに移行できます。
個人的にはこの「端末単体でペアリングモードに移行できること」はわりと重宝します。
イヤホン側から今つながっているデバイスとの接続を解除したい場合など、ケースなしでも移行できるのは便利です。
(でもTE-D01m2はマルチポイント対応なので、そこまで活躍する機能ではないかも)
現状、アプリとの接続性は絶望的
このイヤホンの最大の欠点が、iOSアプリ(AVIOT SOUND XXX)との接続性が絶望的に良くないことです。
すでにiPhoneと接続した状態でアプリを開いても、ひたすら接続待機の状態が続きます。
一旦ケースにイヤホンを戻し、再度、接続をしなおすことで、接続できることがありますが、それも100%ではありません。
またソフトウェアアップデートを行うのに、別の専用アプリが必要なことも微妙です。
ノイキャン・アンビエントモード
アクティブ・ノイズキャンセリングの性能は、屋内(エアコンや家電の動作音)ではそこそこ効果を発揮してくれるかな?といったレベル。
一方で屋外ではそこまで強い効果を感じられませんでした。車のエンジン音などは、正直なところ、ほとんど効果を得られませんでした。
しかしアンビエントモード(外部音取り込み)は使いやすい部類に入るかと思います。
多少の「サー」音は気になりますが、自分の声がめちゃくちゃ鮮明に聞こえるようになります。
通話やビデオ会議時には威力を発揮してくれそうです。
音質
音質については、参考程度にしてください。
思ったことをそのまま伝えると、
- 中域音がとても聴きやすい(ボーカルが表に出てくる感じ)
- 低音も聴きやすいが、そこまで強調されている感じではない
- 音場の広さはそこまで感じない
- めちゃくちゃ繊細に音を表現するタイプでもない
とくにボーカルが聴きやすく、歌詞を噛み締めながら音楽を楽しめそうな印象を受けました。
TE-BD11tの口コミはあまり良くありませんが、それとはまったく別物だと思って問題ないでしょう。
音質を求めるなら、TE-D01m2を選んでおけば、間違いないかと思います。
アプリで自分好みにカスタマイズすることもできます。
会話音質
マイクの音質は以下のような感じです。
Snapdragon Sound対応で長く使える
TE-D01m2は現状、Snapdragon Soundに対応している数少ないイヤホンです。
しかし残念ながら手元にSnapdragon Sound対応のデバイスがないため、まだ、その真価を発揮することができていません。
- CDを超えるハイレゾ再生
- 従来の2倍のサンプリングレートによる通話品質
(aptX AdaptiveのサブセットであるaptX Voiceに対応) - 最大89msまで遅延を低減
将来、このような付加価値を得られると思えば、決して高い買いものでもないでしょう。
発売のタイミングで若干ミスった感がありますが、もう少し評価されてもいいイヤホンなのかな、という印象です。
1.3万円そこそこで買えるイヤホンの選択肢としてはあり。
小ぶりなカナル型が欲しかった方にもおすすめです。
新しいイヤホンと合わせて、ぜひ!
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