2025年7月にTRUEFREEから発売されたオープンイヤー型のワイヤレスイヤホン「TRUEFREE EarFit DS1」。
直接的には言及されていないものの「TRUEFREE O2」の後継モデル的な位置づけの製品です。
今回、メーカーさまにご提供いただきました。実際に使ってみて感じたことを共有します。
今年もランナーとしてのレビューも行っています。ぜひ、ご参考に。
==この記事の結論==
- TRUEFREE O2からどの辺りが進化した?
再生時間、Bluetoothバージョン、装着の安定感、屋外使用時の聴こえやすさ などが進化 - 音漏れは気になる?
屋外、電車内などで必要音量で聴く分には、周囲に迷惑をかけることはなさそう。屋内で使うならMサイズのイヤーピースを使って、最低限の音量での使用を推奨 - ランニングで使ってみた感想は?音量は十分?
揺れは全く気にならない。音量は屋内で使用するには十分だが、屋外の場合、特にポッドキャストなどの人の会話は車の走行音や風切り音に負けてしまうことがある。ただし、イヤーピースをMに変更することで、かなり改善する - どんな人におすすめ?
静か過ぎる場所では使わない人、これまでのオープンイヤー型は聞こえづらいと感じていた人、初めてのオープンイヤー型なので安く試してみたい人 など
新しいイヤホンと合わせて、ぜひ!

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TRUEFREE EarFit DS1のスペック
| タイプ | オープンイヤー型 | ANC | ー |
|---|---|---|---|
| カラー | ・ブラック | 外部音取込 | ー |
| 重量 | ・片耳 約8.9g ・ケース+イヤホン 約75.05g | 装着検出 | ー |
| 連続再生 | ・単体:10時間 ・ケース込合計:40時間 | 片耳 | ◯ |
| 充電時間 | ・イヤホン:1時間20分 (10分で2時間再生) ・ケース:1時間50分 | ワイヤレス 充電 | ー |
| 充電コネクタ | USB Type-C | 専用アプリ | ◯ |
| 防水 | IPX5 | 低遅延 | ◯ (66ms) |
| 対応 コーデック | SBC / AAC | 価格 | 5,380円 |
| Bluetooth | 6.0 | その他 | ・ |
スペックシートを見た段階で感じたメリデメは以下。
- メリット
Bluetooth6.0 - デメリット
ワイヤレスイヤホンとしての機能は最低限
TRUEFREE EarFit DS1 実機レビュー
カラー展開はブラックのみ。
シボ加工の入ったケース。実測:横約77mm × 縦約60mm × 厚み約30mm。一般的な完全ワイヤレスイヤホンのケースと比べれば大きいものの、開放型イヤホンならこれくらいの大きさにはなります。
ディスプレイが付いており、バッテリー残量を一目で確認できます。これは地味に便利。
本体はこんな感じ。
ワイヤー部はTPUソフトシリコンとチタン合金製です。
前作TRUEFREE O2では耳の後ろに来る部分がかなり小さくなり、TRUEFREE EarFit DS1ではさらにスリムになりました。
最早、「メガネのツルの先端」くらい極細に。また本体も約30%スリム化したとのことです。
今作の最大の特徴はサウンドホールに専用のイヤーピースを装着して使うこと。
イヤーピースはSとMサイズが同梱されています。口径は約8.5mmもあり、一般的なイヤーピースを流用するのは難しそうです(少なくとも手持ちのイヤピは装着できなかった)。
またTRUEFREE EarFit DS1には両イヤホンをつなぐシリコンのアタッチメント(紐)が付属されています。
10年ほど前のワイヤレスイヤホンの主流だったケーブルタイプのイヤホンのように使えます。
説明書
日本語関連部分のみを抜粋。クリックで拡大できます。
装着感
TRUEFREE O2でも十分、耳への負担は軽減されていました。今作もTPUソフトシリコンとチタン合金ワイヤーの組み合わせによって、負担を最小限に抑えています。
現に3、4時間と長時間装着していても、気になりませんでした。
メガネやマスクとの干渉が全くないかと言うと嘘になりますが、併用に支障はありません。メガネ・マスク・イヤホンのトリプルコンボでもOK。
TRUEFREE O2はイヤホンが宙に浮いたようになり、気持ち悪さを感じたユーザーがいたかもしれません。
今作は指で触れても揺れることなく、しっかりと固定されているのがわかります↓↓
この安定に貢献しているのが、先述した専用のイヤーピースです。一般的なワイヤレスイヤホンのイヤーピースは遮音性を高める目的もありますが、TRUEFREE EarFit DS1のそれは装着感を安定させること、音を耳の穴に伝えやすくすることに特化しています。
イヤーピースは高さがない独特な形状で、耳の穴に入れるのではなく、穴の周囲に接地する感じです。そのため、遮音性は皆無でオープンイヤー型の外音を取り込めるメリットを享受しつつ、安定感の向上に成功しています。
またTRUEFREE O2よりも音の出口がより耳の穴に近づいたことで、周囲の騒音に負けづらくなった感があります(音量については「ランニングレビュー」の項目で詳細にお伝えします)。
操作性
本体外側にタッチセンサーを搭載しています。
デフォルトでは以下のコマンドが割り当てられています。
【ステレオ(両耳)使用時】
| 左 | 操作 | 右 |
|---|---|---|
| ・音量− | 1タップ | ・音量+ |
| ・再生/一時停止 ・通話応答/終話 | 2タップ | ・再生/一時停止 ・通話応答/終話 |
| ・ゲームモード | 3タップ | ・音声アシスタント |
| ・曲戻し ・通話拒否 ・電源オン(オフ時) | 1.5秒長押し | ・曲送り ・通話拒否 ・電源オン(オフ時) |
| ・ペアリングモード | 5秒長押し | ・ペアリングモード |
片耳使用時も左右それぞれのコマンドがそのまま踏襲されます。
端末単体で電源をオフにすることはできません。長時間付けていられる製品なので、単体で電源オフができると良かったのかな、と思います。
また、5秒長押しでイヤホン側から現在の端末との接続を解除し、ペアリングモードへ移行できます。Mac、iPhpne、Androidと、複数の端末と接続切り替えして使う筆者にとってはかなり重宝する機能で、うれしい誤算でした。
バッテリー持続時間
公称値は以下のとおり。TRUEFREE O2から再生時間は大幅に伸びています。
- イヤホン単体 10時間
- ケース込み 40時間
ダイナミックEQオフ、音量35%程度で約1時間、iPhpneに保存している音楽を視聴した結果、5〜7%/h程度のバッテリーの減りでした。
条件次第では公称の10時間以上の再生が期待できるかもしれません。
音量の段階
- iPhone:0〜16段階(端末操作では0〜16)
- Android:0〜16段階(端末操作では0〜25)
※Google Pixel 8a
アプリ
アプリでできることは以下のとおり。
- ゲームモードオン/オフ
- ムービーモードオン/オフ
- タッチセンサーの無効化
- タッチコマンドのカスタマイズ
- ダイナミックEQオン/オフ
- イヤホンを探す(鳴動)
- 排水機能
- 音声ガイドの音量調整/言語切替
- イコライザー設定(カスタム作成可)
- 聴覚テスト
- アンビエントサウンド(ホワイトノイズ)再生
ANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)
TRUEFREE EarFit DS1にアクティブ・ノイズキャンセリング機能はありません。
外部音取り込み
TRUEFREE EarFit DS1に外部音取り込み機能はありません。
遅延
YouTubeの動画やミュージックビデオを閲覧すると、遅延をわりと感じる方です。ゲームモードで改善しますが、リアルタイム性を求められるゲームでの使用は難しそうです。
音質
この手のオープンイヤー型はがっつり音楽を聴き込むものではないことを前提に、1stインプレッションをお伝えします。
- 解像度は高くはない。少しモヤがかかった感じは否めない
→音量を大きめにすると、ちょっとハッキリしたかも - 少しボーカルが遠い
- 低音が少なめ
- 柔らかめ
- 開放的ではあるが、特別に音場が広いとは感じない
TRUEFREE EarFit DS1には「ダイナミックEQ」というモードがあります(デフォルトでオンになっているかもしれません)。上記の感想は「オフ」時のものですが、オンにすると、低音がずんっと挿入されます。「あれ?これまで【低音のない音楽】を聴いていたのかな?」という気持ちになるくらい、変化があります。
「オフ」で物足りなさを感じる場合は、「ダイナミックEQ」オンにして使うのが良いと思います。
あと「聴こえ方」として、これまでオープンイヤー型を使ったときには感じなかった「直接、頭の中に響いてくる感覚」を覚えました。耳を通して聴いているのとは、異なった感覚です(もちろん、聴こえ方には個人差があります)。
マイクの音質は以下のとおり。
また「音漏れ」のチェックは以下のとおり。
イヤーピースSの場合、静かな場所でも音量30%程度(Android)くらいまでなら、周囲に迷惑をかけることなく使えそうです。Mに変更すれば、さらに安心して使えます。
接続・マルチポイントの挙動
マルチポイント接続に関する挙動は以下のとおり。
| 操作 | 挙動 |
|---|---|
| 端末側からペアリングモードへ移行 | できる!!! ・デバイスと接続時にイヤホンを5秒長押し (左右どちらでもOK) |
| 電源オン時の挙動 | 前回、電源をオフにしたときに接続されていた 端末(最大2台)に自動で接続 |
| 通信圏外に移動して接続解除 →再び通信圏内に戻ったとき | 自動で再接続される |
| A再生中に停止 →続けざまにBを再生 | 切り替えはかなりスムーズな方 ※遅延は1秒もない |
| A再生時にBを再生 | Bの再生が無音で始まるが5秒くらいで切り替わる 切り替わったときにAが停止する (推奨されない。Aを停止してからBを再生するのが望ましい) |
| A再生時にBが着信 | Aの再生が停止し、Bが鳴動 →通話終了後にAの音声に自動で復帰する |
| A再生時にBが通知 | Aの再生は止まらず、Bの通知音は鳴らない ※アプリ、サービス、環境によって異なる |
| A・B接続時に、登録済み端末C のBluetooth設定から選択 | 上書き接続できない。 AまたはB、いずれかの接続を解除する必要あり |
| マルチポイント接続時のコーデック | AACでの接続を確認 (Google Pixel 8a) |
本製品は2025年夏時点では最新のBluetooth6.0を搭載しています。その恩恵もあってか、接続や切り替えの安定感に不安を覚えることはありませんでした。公称ではオフィス内では最大20m離れても接続できるとされています。
屋外ランニングでの使用感

個人的にワイヤレスイヤホンを選ぶ上で「屋外ランニングでいかに快適に使えるか」は重要です。以下、実際に装着して走った感想です。
- メガネ、マスクを装着しても使える
(装着する順番は本機、メガネ、マスクの順) - 揺れは全く気にならない(そもそも揺れてる?ってくらい、安定感は増している)
- 前作よりも安定しているので、走行中のタップ操作も問題なし
音量と風切り音が気になる→イヤーピースMで大きく改善
先述のとおり、サウンドホールが耳の穴に近づいたことで、TRUEFREE O2よりも聞こえやすくはなったと思います。
ただやはり、オープンイヤー型という構造上、大通り沿いなど周囲の音がうるさいと、イヤホンからの音が聞き取れないことがあります。また、風切り音もけっこう気になりました。少しでも風が吹いている日、4分台前半のようなペースで走るときは、聞こえない可能性があります。
(追記)
と書いたあとに、イヤーピースをMに変更して走ってみたところ、聞きやすさは大きく改善されました。多少、騒音が大きい場所でもポッドキャストの内容を聞き取れるくらいには改善しました。また風切り音もマシになります。
特に屋外ランニングで使う方は
- イヤーピースMは必須
- ダイナミックEQで低音を強化する
ことで、聞きやすさが改善するかもしれません。ぜひ、試してみてください。
TRUEFREE EarFit DS1とEarFun OpenJumpのスペック比較
2025年夏現在、オープンイヤー型で競合するEarFun OpenJumpとのスペックの違いは以下のとおりです。
| TRUEFREE EarFit DS1 | EarFun OpenJump | |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| タイプ | オープンイヤー型 | オープンイヤー型 |
| カラー | ・ブラック | ・ブラック |
| 重量 | ・片耳 約8.9g ・ケース+イヤホン 約75.05g | ・片耳 7.8g ・ケース+イヤホン 約73.5g |
| 連続再生 | ・単体:10時間 ・ケース込合計:40時間 | ※ LDACオフの場合 ・単体:11時間 ・ケース込:42時間 |
| 充電時間 | ・イヤホン:1時間20分 (10分で2時間再生) ・ケース:1時間50分 | ・充電ケース 約120分 |
| 充電コネクタ | USB Type-C | USB Type-C |
| 防水 | IPX5 | IPX7 |
| 対応 コーデック | SBC / AAC | SBC / LDAC |
| Bluetooth | 6.0 | 5.3 |
| ドライバ | 12×17mm デュアル磁気 ダイナミックドライバー | 14.2mm径 ウール複合 ダイナミックドライバー |
| ANC | ー | ー |
| 外部音取込 | ー | ー |
| 装着検出 | ー | ー |
| 片耳 | ◯ | ◯ |
| ワイヤレス 充電 | ー | ◯ |
| 専用アプリ | ◯ | ◯ |
| 低遅延 | ◯ (66ms) | ○ (55ms) |
| 価格 | 5,380円 (Amazon) | 8,990円 (Amazon) |
| 発売日 | 2025年7月 | 2025年6月 |
【TRUEFREE EarFit DS1の長所】
- 約3,500円も安い
- AACコーデック対応
- Bluetooth6.0対応
【EarFun OpenJumpの長所】
- LDAC対応
- 防滴性能が高い
- ケースがワイヤレス充電に対応
EarFun OpenJumpはLDACに対応していますが、AACには対応していません。メイン端末がiPhpneかAndroidかで、どちらを選んだらよいか、はっきり分かれそうです。
ただ筆者は、そもそもオープンイヤー型は音楽を高音質で聴き込むものではないと考えています。コーデックの差がはっきり認識できるか(価格相応の違いがあるか)は、使ってみなければわかりませんし、個人差があると思います。
オープンイヤー型のデメリットを最小化
TRUEFREE EarFit DS1は実売価格4,000円台から購入できるオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンです。
個人的にはこれまでのオープンイヤー型の最大のデメリットだった屋外での聞こえにくさを改善するために、イヤーピースを使ったというチャレンジに、敬意を表したいです。
結果、完璧とは言わないまでも「外音の確認」と「外音に負けない出力」という矛盾を解消しました。
「イヤーピース使うんだったら、もう、カナル型やインナーイヤー型で良いのでは?」と思われるかもしれませんが、どちらのタイプとも違う試聴体験ができます。
「オープンイヤー型は音量が物足りない」「初めてのオープンイヤー型なので安く試してみたい」といった方には選択肢に入る製品です。
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