リベ大の両さんの動画で楽天ガスの受け付けが始まったと知り、関電の「なっトクパック」に加入している我が家が楽天でんき+ガスに乗り換えるメリットがあるのか、シミュレーションしてみました。
結論、もともと電気もガスも使用量が少ない場合、関電のなっトクパックのままの方がお得なことがわかりました。
楽天でんき・ガスのメリット、なっトクパックを利用しているユーザーで、楽天でんき・ガスに乗り換えたほうがいいのはどんな人なのか、せっかく調べたのシェアします。
関電のなっトクパックとは
なっトクパックは関西電力が提供している
- なっトクでんき(でんき)
- なっトクプラン(ガス)
の総称です。
都市ガスの自由化で関電が「関電ガス」を始め、関電ガスのなっトクプランに入ることで、なっトクでんきにセットで入れます。
ややこしいので、「関電の電気とガスがセットのパック」とさえ理解しておけばOK。
なっトクパックは絶対に安くなる
なっトクパックは「関電」「大阪ガス」の従来のプランよりも、絶対に安くなることがアピールされています。
- 関電の従量電灯A
- 大阪ガスの一般料金
を利用している人(家庭)なら、必ず安くなるので乗り換えない手はありません。
利用量がそもそも少ない家庭でも安くなります。←これ、けっこう重要
楽天でんき・ガスのメリット
楽天でんき・ガスは楽天のサービスです。
冒頭のリベ大の動画はこちら。
楽天でんきのメリットは以下のとおり。
- 基本料金は0円
- 楽天ポイントがたまる
- ポイントが電気代の支払いに利用できる
- 楽天SPUが+0.5倍
楽天でんきは基本料金が無料
楽天でんき(とういうか、どこの会社のサービスもそうですが)の毎月の料金は
- 基本料金
- 電力量料金
- ±燃料費調整額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
これらの総計で決まります。
このうち、楽天でんきは基本料金の部分が無料で、完全に使った分だけ料金を支払います。最低料金もありません。
「そもそも基本料ってなんぼかかってるの?」って言う人がほとんどだと思います。
なっとくでんきの基本料金は285円(15kWhまでの最低料金)です。
料金種別 | 電気量 | なっとくでんき | 楽天でんき (関電エリア) |
---|---|---|---|
基本料金 | 285円 | 0円 | |
電気量料金 | 15kWh〜120kWh | 20.31円 | 22.5円 |
120kWh〜300kWh | 24.10円 | ||
300kWh〜 | 27.8円 |
一見、、小容量の場合だと、基本料金がない楽天でんきの方が安そうですが、なっとくでんきは15kWhまで19円/kWhで使えるということになります。
楽天ポイントが貯まる&SPUが+0.5倍
楽天でんきは、
- 電気代200円につき1ポイント(0.5%)
- 楽天カードの支払いは100円につき1ポイント(1%)
つきます。
楽天カードの支払いポイントは他社で支払っても付くものなので、0.5%分の独自のポイントがもらえることになります。
また、楽天でんきはSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象で、+0.5倍増えます。
楽天ガスのメリットは楽天でんきとセットでポイントアップ(それぞれ1%)
楽天ガスは楽天でんきとセットで加入できる都市ガスサービスです。
東京ガス、東邦ガス、関電ガスの都市ガスエリアで利用できます。
先程、楽天でんきは電気代の0.5%が還元されることを説明しましたが、楽天でんきとガスをセットで契約するとそれぞれの料金が1%還元されます。
- 楽天でんき単体→0.5%還元
- 楽天でん+楽天ガス→それぞれ1%還元
ポイントが倍にはなりますが、1%なのでないよりはマシ程度です。
ちなみに、なっトクパックの場合も、以下のはぴeポイント(電気代・ガス代に利用可)が還元されます。
- でんき→0.8%
- ガス→0.5%
両方合わせて0.7%分楽天でんき・ガスの方が高いですが、仮に支払いが4,000円だったとしても、28ポイントの差です。
楽天ガスは関電ガスより高い(特に小容量の場合)
ガス料金も以下のように計算されます。
電気と同じで、基本料金に使った分だけの料金が加わり、微調整が入る感じ。
(原料費調整単価は毎月変わるようで、2020年11月はなっとくプランが▲9円/㎥、楽天ガスは▲21.57円/㎥)
使用量 | 区分 | なっとくプラン | 楽天ガス |
---|---|---|---|
0㎥〜20㎥ | 基本料金 | 758.9円 | 1,527円 |
従量料金(/㎥) | 158.77円 | 135.8円 | |
20㎥〜50㎥ | 基本料金 | 1,262.33円 | 1,534円 |
従量料金(/㎥) | 133.66円 | 135.45円 | |
50㎥〜100㎥ | 基本料金 | 1266.83円 | 1,551円 |
従量料金(/㎥) | 133.53円 | 135.12円 |
〜20㎥ならなっとくプランの基本料金は楽天ガスの半分に抑えられます。
我が家のシミュレーション結果
我が家は電気代、ガス代とも、一般的な2人暮らし家庭と比べると、かなり少ないです。
例えば2020年10月の電気とガスの使用料と料金は以下のとおり。
- 電気(関電)…1,667円(75kwh)
- ガス(関電ガス)…1,483円(5㎥)
一般的な2人世帯は電気が350kwh、ガスが25㎥らしいです。なんでこんなに少ないのか、自分たちでも謎です…。
このデータを元に楽天でんき公式サイトでシミュレーションした結果は以下のとおり。
楽天でんきのサイトはめちゃ細かくシミュレーションできます。
その結果、うちの場合は
- 年間お得額…8,473円高くなる
- 楽天ポイント還元…年間7,066ポイント還元
という結果になりました。
ただし、楽天ポイントのうち、6,000ポイントは加入のキャンペーン特典なので、デフォで月に貯まる楽天ポイントは1,000ポイント程度。
つまり、我が家の場合、関電のなっトクパックから楽天でんき+ガスに移行すると、1年で約7,000円高くなることがわかりました。
ふつうのひとり暮らしだとこれくらいの電気・ガスの使用量レベルだと思うの参考になるはず。
なっトクパックから乗り換えてお得になる損益分岐点
我が家のシミュレーションから、電気・ガスともに使用量が極限まで少ないと、楽天でんき+楽天ガスに乗り換えると割高になることがわかりました。
それでは、月にどれくらい利用した段階で楽天でんき+ガスがお得になるのか、その損益分岐を探してみました。
電気/ガス使用料 (年間平均) |
関電 (なっトクパック) |
楽天でんき+ガス |
---|---|---|
75kWh/5㎥ (我が家) |
3,056円 | 3,893円 |
140kWh/10㎥ | 5,244円 | 6,035円 |
350kWh/25㎥ (一般的な2人世帯) |
12,463円 | 12,796円 |
400kWh/30㎥ (一般的な3・4人世帯) |
14,522円 (はぴeポイント約▲100pt) |
14,598円 (楽天ポイント▲145pt) |
450kWh/35㎥ | 16,898円 | 16,400円 |
結論、関電・大阪ガスエリアでは、一般的な3・4人世帯でポイントまで考慮して、やっと同じくらいになります。
楽天ガスの調整金の方が調整額が大きいので、この辺りが損益分岐点と言えそうです。
結論:2人世帯なら関電なっとくパックでOK
今回のわたしの結論は以上です。
無理をして楽天でんき+ガスに乗り換える必要はないかなーという感じです。
特に電気、ガスともに1人世帯並みしか使わない人には、現状、楽天でんき+ガスに乗り換えるメリットはあまりなさそう。
もちろん、楽天ポイントでじゃんじゃん家計を回している人は、一考の余地があると思います!
ご参考までに!
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