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2026年に「Polar Pacer Pro」レビュー 貴重なMIP液晶、精度の高い心拍センサー

Polar Pacer Pro
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2026年に2022年4月に発売したPolar Pacer Proを購入しました。

2026年現在の視点からPolar Pacer Proを実際に使ってみてわかったことを共有し、どんな人におすすめできるのかお伝えします。

==この記事のポイント==

  • Polar Pacer Proのメリットをまとめると?
    • 精度の高い心拍センサー
    • 希少なMIP液晶モデル
    • 本体だけだと23gと超軽量
  • Polar Pacer Proのネガティブな要素は
    • シングルバンドで走り出しの衛星の捕捉が遅め&軌跡もふらつきがち
    • ワークアウト中の画面が「ネガティブ液晶(黒背景に白地)」から変更できない
  • Polar Pacer Proはどんな人におすすめ?
    • 外部センサーを使わずウォッチだけで高い精度の心拍データを計測したい
    • 日頃からアップダウンの多いコースを走っている
    • 日中走ることが多い
    • 中古でも良いから手頃なメーカー品のランニングウォッチが欲しい

Polar Pacer Proを購入した理由

今回、なぜ4年前のPolar Pacer Proを購入したのか。その理由は以下のとおりです。

  • Vitalityスマートで効率よくポイントを稼ぐため
  • Polarウォッチの心拍センサーの精度は、他メーカーよりも良いと言う評判だった
  • MIP液晶モデルだった

購入前に懸念していたこと

一方で発売から年月が経っていることや事前の情報から、購入前は以下のような点を懸念していました。今回のレビューではこれらのポイントもチェックしていきます。

  • バッテリー持ち(中古だからという意味ではなく、数年前の技術という意味で)
  • ワークアウト画面を黒背景にできないことがどの程度視認性に影響するか
  • 走り出し前のGPSの掴みがあまり良くないこと

Polar Pacer Proのスペック

Polar Pacer Proのスペックを各社の同価格帯のMIP液晶モデルと比較しておきます。

Polar Pacer Pro COROS
PACE 3
Garmin
Forerunner 255S
COROS PACE 3
ディスプレイ 1.2インチ
MIP(反射型カラー液晶)
1.2インチ
常時点灯型メモリーLCD
(MIP液晶)
タッチ対応
1.1インチ
MIP液晶
解像度 240*240 240*240 218*218
輝度
スクリーン ゴリラガラス
(Gorilla Glass 3.0)
ミネラルガラス ゴリラガラス
(Gorilla Glass 3)
サイズ 45 x 45 x 11.5mm 41.9 x 41.9 x 11.7mm 41 x 41 x 12.4mm
重量
本体 23g
本体(バンド込)41g
本体 約26.8g
実測(バンド込)約39g
本体 約26g
実測(非純正バンド)41.8g
本体材質 ケース:プラスチック
ベゼル:アルミニウム
ベゼル:繊維強化ポリマー
カバー:繊維強化ポリマー
ベゼル:繊維強化ポリマー
ボタン数 5 2
(1つはクラウン)
5
ストラップ 20mm
シリコン
(S・M/Lの2サイズ同梱、
SHIFT™アダプター付属)
22mm 18mm
心拍センサー Precision Prime™
(光学式心拍センサー
GEN 3.5)
光学式心拍計 光学式心拍計
GNSS シングルバンド
GPS, GLONASS, Galileo,
QZSS(みちびき)
(補助 GPS/GLONASS/
Galileo/QZSS 対応)
デュアルバンド
GPS, GLONASS, Galileo,
Beidou, QZSS
デュアルバンド
GPS, GLONASS, Galileo,
QZSS
ストレージ 32MB 4GB 4GB
接続 Bluetooth® Low Energy
(Wi-Fiなし)
Bluetooth / Wi-Fi Bluetooth / Wi-Fi
バッテリー容量 265mAh 非公開 非公開
バッテリー性能
(日常使用)
最大6.5日間 最大15日間 最大12日間
高精度GPS
連続使用
最大30時間 38時間 26時間
耐水性 WR50(5ATM相当) 5ATM 5ATM
MIL規格
(MIL-STD-810G)
気圧計
Bluetooth通話
Wi-Fi
スピーカー
マイク機能
モーター
懐中電灯
超低温モード
NFC
外部センサー
接続
生理周期
トラッキング
ボディバッテリー機能
(Body Battery)
運動センサー 光学式心拍計、
気圧高度計、
コンパス
加速度計
光学式心拍計、
気圧高度計、
コンバス
加速度計、
ジャイロセンサー、
体温計、
光学式パルス
光学式心拍計、
気圧高度計、
コンパス、
加速度計、
ジャイロセンサー、
温度計、
血中酸素トラッキング
インターバル作成
トレーニングテンプレ
乳酸閾値テスト
ランニングパフォーマンステスト

(閾値ゾーンとして計測)
ランニングサポート
・Training Load Pro™
・ランニングパワー計測
・ランニング インデックス
・Hill Splitter™
(上昇/下降自動計測)
・ルートと標高プロファイル
・スタート地点に戻る
・FitSpark®
・FuelWise™
(栄養補給リマインダー)
・三大栄養素別
消費エネルギー など
・出力ペース(平地換算ペース)
・運動アラート
・バーチャルペーサー
・ランニングフォームテスト
(要COROS POD/POD 2)
・画面ミラーリング機能
(トレーニング中にデータを
スマホに表示)
・EvoLab
(リカバリー、疲労、
トレーニング負荷、レース予測、
VO2max、閾値ゾーンなど)
・ランニングダイナミクス
・パフォーマンスコンディション
・乳酸閾値
・PaceProレース戦略
・レース予想タイム
・PeakBeats™
(VO2Max、完全回復時間、
トレーニングの負荷・効果など)
スポーツモード 150種類以上 38
(実数カウント)
30種類以上
オフラインマップ
ウォッチ単体での
ルート作成
GPXインポート
(1本線のナビ)

(1本線のナビ)

(1本線のナビ)
価格 32,340円 33,000円
(発売時価格)
47,800円
(発売時価格)

Polar Pacer Proレビュー

Polar Pacer Pro

発売当初は6色展開されていましたが、2026年現在、Amazonで購入できるのはカーボンブラックとゴールド・シャンパンの2色。

(画像のバンドは3rdパーティ製です。以下同じ)

とにかく軽い。重量は本体だけで23g。付属のバンドを使用するとバンド込みで41gと、ランニングウォッチとしては最軽量の水準です。

ボタンは右側に3つ、左側に2つの合計5つ。

Polar Pacer Pro

純正のバンドは特殊なつくりになっており、そのままでは汎用的なバンドに交換できません。付属するアダプターを装着することで20mm幅のバンドが利用できるようになります。

Polar Pacer Pro

充電はマグネットタイプの専用端子に接続して行います。

視認性

Polar Pacer Pro

Polar Pacer Proは1.2インチのMIP液晶を搭載しています。

日中のワークアウト時における視認性を期待してMIP液晶モデルを購入したのですが、結論は「やや満足」といった感じです。

もちろんMIP液晶ならではの「手首を返さずとも目をやるだけで内容を視認できる」メリットは享受できました。

また冒頭で触れていた懸念点「ワークアウト中の画面がネガティブ表示(黒背景に白文字表示)から変更できないこと」について。

Polar Pacer Pro

個人的にはMIP液晶はポジティブ表示(白背景に黒文字)の方が見やすく、GarminやCOROSのMIP液晶モデルでもこの方式を採用しています。

COROS PACE 3

COROS PACE 3(左)とGarmin Forerunner 255S(右)

結論、致命的とは言わないまでも、ポジティブ液晶と比べると明らかに視認性は落ちます。

AMOLEDの「手首を返して点灯」と比べればストレスは少ないものの、視認性を最優先したい筆者のような人は、わりと重要な部分なのでよく検討した方がよいと思います。

ちなみにワークアウト中の表示項目はアプリ(Polar Flow)から任意に変更できます。

心拍センサーの精度

Polarと言えば心拍センサーが有名ですが、ウォッチセンサーの精度も比較的高いとの評判を見ていました。

7月中旬、外気温26℃程度の環境で、Polar Pacer Proと胸に装着するセンサー「Coospo H6」とで、90分のワークアウトを行い比較した結果が以下のとおり。

Polar Pacer Pro

ほぼ胸センサーに追従できていることがわかります。目視ではダッシュや上り坂でガっと心拍を上げたときはPolar Pacer Proの方が約4、5秒遅れで追従している感覚でしたが、実用に影響が出るほどのラグではありません。

中盤部分を拡大してみましょう。

Polar Pacer Pro

中盤に少し追従できていない部分がありますが、ここはウォッチの締め付けが緩んで来てしまったことによるノイズです。夏は走っている内に平気で手首の太さが数ミリ単位で変わってくるので、ランニング中も適時、バンドを締め直すことで高い精度を維持できます。

距離測定精度

Polar Pacer Proは4衛星のシングルバンドモデルです。

同じくシングルバンドのAmazfit Active 3 Premiumと数回のワークアウトで比較した距離の計測結果が以下のとおり。

① Polar
Pacer Pro
② Amazfit
Active 3 Premium
① – ②
( (① – ②)/ ② )
1回目 7.42km 7.34km 0.08km
(1.0%)
2回目 14.77km 14.79km -0.02km
(-0.1%)
3回目 6.39km 6.43km -0.04km
(-0.6%)
4回目 17.32km 17.35km -0.03km
(-0.1%)

Polar Pacer Proの方が多く記録される傾向にあります。

軌跡を見てみるとPolarの精度は「少し前のシングルバンドモデルの水準」という感じで、少しふらふらしており、不自然な動きをしている箇所も見受けられました(下の画像の中心あたりで直角的な動きをしているところなど)。

Polar Pacer Pro

青:Polar Pacer Pro / 茶色:Amazfit Active 3 Premium

この両モデルであれば、Amazfit Active 3 Premiumの方が精度は高かったです。

また走り出しに衛星をキャッチするまでの時間も1分程度かかり、ここもAmazfitの方が上回ります。気になるほど遅いわけではありませんが、例えば玄関で靴を履いているときから衛星捕捉を始めておくと良さそうです。

Polar Pacer Proの位置測位精度を上げる方法

  • ワークアウト画面の設定からGPSの測位頻度を「1秒毎」にする
  • 衛星を確実に即位して緑マークになってから走り出す
  • アプリと定期的に同期する(Polar Pacer ProのA-GPS(補助GPS)はアプリと同期する度に更新される。Polar製品のA-GPSデータは最長13日間有効だが、最初の3日間を過ぎると精度が落ち始めるとのこと)
  • 外向きに装着する

筆者は心拍センサーの精度を上げたいのと、MIP液晶の視認性の高さを最大限に活かしたいため、ウォッチを内側に向けて装着していましたが、Polar Pacer ProのGPSアンテナは液晶画面側に内蔵されており、時計の画面を手首の内側(パルス側)に向けていると受信感度が著しく落ちると公式にアナウンスしています。

Polar Pacer Pro

バッテリー持ち

公称では日常使いで6.5日、位置測位(ワークアウト)は最大30時間連続使用が可能とのこと。

今回購入したのが中古機器なので参考にしかなりませんが、約35分のワークアウトで3%程度の消費でした。フルマラソン程度であれば十分対応できます。

また充電は専用の充電器を使って行います。USB Type Aの旧来モデルで、充電速度もAmazfitのAmoledモデルと比べるとかなりゆっくりです(バッテリー0からフル充電までおそらく2時間以上かかる)。

使用感

Polar Pacer Proの使用感で感じたことが2点。おそらくこれはPolar製品共通です。

1つ目が独特なボタン配置と操作について。右側に3つ、左側に2つのボタンが搭載されており(Garminは左側に3つ、右側に2つ)、ランニング中の操作は以下のとおり。

  • 右上:上の画面に移動
  • 右中:スタート、手動ラップ、(一時停止の状態から)再開
  • 右下:下の画面に移動
  • 左上:ライト
  • 左下:一時停止、ワークアウト終了(長押し)

上記のように「一時停止」と「再開」が同じボタンで操作できないのは慣れが必要です。

2つ目が「自動ラップ」と「手動ラップ」が完全に独立しており、2本のタイムラインが同時並行で進むこと。

ランニングウォッチで「1kmの自動ラップ」を設定している人は多いと思います。

例えばPolar Pacer Proで1kmの自動ラップを設定しているときに手動ラップボタンを押したとしても、次の自動ラップは引き続き「スタートから1kmごと」に行われます。「手動ラップを押してから1km後」に自動ラップは来ません。

Polar Pacer Pro

測定項目

Polar Pacer ProとAmazfit Active 3 Premiumと併用したときに計測できる項目の違いをまとめました。

項目名 Polar
Pacer Pro
Amazfit
Active 3 Premium
距離 17.32km 17.35km
勾配補正距離 17.60km
総時間 1:30:03 1:31:02
エクササイズ時間 1:30:07
平均ペース 5’12″/km 5’11″/km
ベストペース 2’43″/km 2’41″/km
平均勾配補正ペース 5’07″/km
最大ケイデンス 119spm
(片足)
220spm
平均ケイデンス 90spm
(片足)
178spm
平均ストライド 108cm
最大ストライド 174cm
平均垂直振動 5.4cm
最大垂直振動 7.8cm
平均垂直レシオ 5.2%
平均接地時間 243ms
最低接地時間 198ms
歩数 16,058
最大標高 125m 145m
最小標高 20m
平均標高 57m
獲得標高上り 145m 186m
獲得標高下り 150m 192m
平均勾配 1%
アップヒル/ダウンヒル 5回/4回
アップヒル 2.58km
時間 0:14:13
平均ペース 05:31
ダウンヒル 2.35km
時間 0:11:04
平均ペース 04:43
消費 745kcal 729kcal
消費内訳 炭水化物54%、
タンパク質2%、
脂肪44%
平均心拍数 131bpm
(内蔵センサー)
130bpm
(外部胸センサー)
最大心拍数 159bpm
(内蔵センサー)
160bpm
(外部胸センサー)
最小心拍数 76bpm
(内蔵センサー)
68bpm
(外部胸センサー)
トレーニング効果 基礎と安定状態のトレーニング、
ロング
有酸素運動 TE 3.1
無酸素運動 TE 1.5
ワークアウト負荷 カーディオ負荷: 131(高)
筋肉への負荷: 1000(高)
自覚的負荷: 360(とても高い)
97
ランニングインデックス 66 (すぐれている)
VO2 MAX(ml/kg/min) 60
乳酸閾値 157bpm
4’33″/km
最大ランニングパワー 356w 412w
平均ランニングパワー 185w 235w
気温 25℃
湿度 86%
東 3km/h
その他記録項目 ・心拍ゾーン
・パワーゾーン
・スピードゾーン
・勾配分布
・心拍ゾーン
・勾配分布
・リアルタイムパフォーマンス

計測できる項目はAmazfit Active 3 Premiumが上回ります。Polar Pacer Proのみが計測できる項目としてはアップヒル・ダウンヒルの詳細(距離、時間、ペース)、カーディオ負荷・筋肉への負荷、消費エネルギー源などがあります。

一方で接地時間や垂直振動などの項目は測定できません。

また、Polarのデータを管理するプラットフォーム「Polar Flow」はWeb版もあり、一覧性高くデータを確認できるのが良いです

polar pacer pro

Polar Pacer Proを選ぶ理由と「こんな人におすすめ」

  • Polarが培った精度の高いセンサーで心拍測定できる
    手首で精度の高いデータを測定したい
  • 特にクライミング系の指標に強い
    日頃からアップダウンの多いコースを走っている人
  • 希少なMIP液晶モデル
    →日中走ることが多い人
  • 中古なら1万円台で購入できることも
    →型落ちでも良いからとにかくメーカー品のMIP液晶モデルが欲しい人

軽量、コンパクトで取り回しやすく、ランニングウォッチとしての基本的な項目の計測から、アップヒル/ダウンヒル関連の計測に強みがある製品。

「The ランニングウォッチ」という感じで、無骨に、基本に忠実にランニングを記録できるモデルだと感じました。2026年現在、中古なら1万円台などで狙えるかもしれません。

一方で2026年の視点から見ると、あえて今、金額以外の要素でPolar Pacer Proを選ぶ理由は少ないかなと感じます。特に距離測位(GPS)の性能は、1世代前の感覚を払拭できません。

個人的にMIP液晶モデルを探しているのであれば、COROS PACE 3やGarmin Forerunner 255 なども含めて検討されても良いかな、と感じています。

 

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