2018年春 横浜スタジアムに行って感じたこと

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先週末、横浜スタジアムに初めて訪れたときに感じたことを書き残しておこうと思う。

横浜スタジアムは2015年シーズンオフにDeNAベイスターズが運営の権利を取得して以降、目に見えるかたちで改革が進んでいる。ここ近年のベイスターズの好成績もあって、一気に観客動員数が増加した。今、日本のプロ野球12球団の中で、とても勢いに乗っているスタジアムの一つだ。

DeNAベイスターズ社長の池田純氏の著書などを読んだことがあり、一度はそのスタジアムを自分の目で見て、体感したいと思っていた。

アクセスはノンストレス

2018年4月14日(土)、12時頃に横浜スタジアム最寄りの関内(かんない)駅に到着。試合開始2時間前、既に多くの人で賑わう中、人の流れに導かれながらスタジアムへと向かう。徒歩数分でスタジアムがある横浜公園に到着した。ここ10年ほどはJのスタジアムに行くことばかりで、地方にもよく足を運んだ。その感覚からすると、横浜スタジアムのアクセスは抜群にいい。ストレスがまるでない。

ライフスタイルグッズショップ +Bで買い物

まず、最初に行きたいと思っていたスタジアム北にある「+B」を訪れた。

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+B LIFETIME+BASEBALL | 横浜DeNAベイスターズ

野球と日常をつなぐ、をコンセプトにしたライフスタイルグッズショップで、オリジナルブランド「+B」のアパレルや日用品、雑貨などを取り扱っている。所謂「チームグッズ」を取り扱っているオフィシャルショップではなく、日常でも使いたくなるようなオシャレな商品を数多く取り扱っているセレクトショップに近いショップだ。普段、このようなお店に入るのに敷居の高さを感じる人でも、フラッと入れるのがよい。ウェブショップからも+Bブランドの商品を購入することができる。

グレーのパーカーがめちゃくちゃかわいかったけれど我慢。ブラックのエコバッグを買った。

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この日一番楽しかったのはグッズ売り場に並んだことかもしれない

まだ試合開始まで1時間30分くらいあったので、スタジアムのオフィシャルグッズ売り場に並んだ。

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父と子、カップル、対戦相手のドラファンなど、沢山の人が並んでいた。列の最後尾に並ぶ。大人になってから行列に並ぶといえばラーメン屋くらいのものだ。徐々に列が前に進んでいくこの時の気持ちの高ぶりは、そこらのラーメン屋では味わえないものだった。こんな気持ちになったのも凄く久しぶりのような気がする。この「グッズ売り場に並ぶ」という行為が、試合も全て含めてこの日最も楽しかった体験かもしれない。音楽ライブでグッズ売り場に並ぶアイドルファンの気持ちって、こんな感じだったんだ。

 

 

 

チケットはスマホアプリで

今やスポーツ観戦(他のエンタメもそうだと思うけれど)の入場はスマホによる電子的な入場が当たり前。僕もチケットの購入から入場まで全てPCやアプリで済ませた。アプリをダウンロードしてログインすれば購入したチケットが確認できる。提示して画面上にハンコを押してもらって入場。デジタルの中にもハンコというアナログ的な要素があるのがいい。

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でも、周りを見渡すと、意外にも紙のチケットを手に持つ人の方が圧倒的に多かった。なぜ、こんなに便利なスマホアプリで入場しないんだろう。発券手数料などもかからないし、絶対にアプリのほうが便利だと思うのに。紙のチケットの「手に触れることができ、印字してある文字を見てワクワクする、その体験も含めて野球観戦だ」という感覚も分からないでもない。紙のチケットはこれからもなくならないだろう。

入場

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スタジアムに入った瞬間にその迫力に圧倒される経験をしたことがある人は多いと思う。コンコースからゲートを潜り、目の前の視界が開けていく時の、なんとも形容し難い高まり。しかし、この横浜スタジアムで感じた高揚感はそれほどでもなかった。それは比較的狭いスタジアムだという理由があるのかもしれない。収容人数は30,000人。他のプロ野球チームの本拠地と比較しても手狭さは否めない。試合開始前にはほとんどの座席が埋まっていた。

 

 

 

試合

2018年4月14日(土) vs. 中日 セ・リーグ 公式戦 横浜 | 横浜DeNAベイスターズ

・試合は1回裏にベイスターズ筒香がいきなりライトスタンドにホームランを放ち、スタジアムのボルテージが一気に上る。

・バックスクリーンのディスプレイに表示される情報が野球観戦をとても楽しくさせる。普段は高校野球に接しており、得点表示がないことや、選手名が分からないことなんてザラだ。野球だけの話ではないけれど、スポーツ観戦にとって基本的なデータはとても重要な意味を持つ。成績は勿論、選手個人の情報を知ることができれば、もっとその選手やチームを応援したくなる。 すごく当たり前のことだけれど、すごく久しぶりに観戦した日本のプロ野球はその辺でも10年ほど前から明らかに進んでいた。

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独立リーグ出身、経験の選手が思っていたよりも多いと思った。独立リーグというとどうしても運営に苦労している、というイメージがついて回る。しかし、それなりに歴史を積み重ねることで、確実にその役目を果たしている。

・僕の知っているプロ野球はエンタメではなく、純粋にハイレベルな野球を観るところだった。イニング間のスポンサー付き(バズーカーでスタンドに景品を放り込む、花火など)のイベントだったり、前述のオーロラビジョンの演出、スタンドの風景など、プレー以外に目を奪わた。野球、サッカー、バスケで比較したとき、バスケは屋内競技ということもあり、とにかく演出が派手で、スポーツエンターテイメントと言う言葉がとても相応しい。サッカーは試合前後やハーフタイムには面白いイベントが行われるが、目を離すことのできない時間が90分間続くため、プレーを観ること、それ自体がメインとなる。野球はその間のような感じだと思う。イニング間など試合が止まる時間に、いかに観客を飽きさせず楽しませることができるか、という方向に進んでいくことは、今の時勢、すごく自然なことだ。

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横浜スタジアムは言わずもがな屋外のスタジアムで、雨が降れば観客は濡れるし、もっと激しくなれば試合は中止になる。この日、4回表から雨が降り出して以降、降ったり止んだりの天気が続いた。本降りになれば、1割位の観客がコンコースに避難するために席を離れていた。屋外競技(球場)の開放感と天気のリスクはトレードオフ。それでも屋根なしスタジアムの方が、個人的には好みだ。

・決まり事があると、スタジアムの一体感は何倍にもなる。例えば筒香選手の応援歌は多くの人が歌っていたし、この日一番スタジアムのボルテージが上がった瞬間、9回表に守護神の山崎康晃がマウンドに上ると、FC岐阜サポにはおなじみのゾンビ・ネイション『ケルンクラフト400』が流れ「康晃ジャンプ」が始まる。その時の一体感は凄かった。これを体験できただけでも、行ってよかったと思えた。こういう決まりごとは自然発生的なものの方が良いし、そこにしっかりとした意味付けが成されているとなお良い。

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今回のスタジアムで一番心に残ったことは、何より「みんないい顔をしていたこと」に尽きる。FC岐阜の試合をスタジアムに観戦しに行き始めた2009〜10年頃の気持ちを思い出した。そこには好きで集まっている同志しかいない。そう、これこそがプロスポーツ観戦の真髄だ。

非日常空間で過ごす時間は尊い。グッズを買ったり、スタ飯を食べたり、仲間と話したり、試合以外の時間の方がが、試合内容よりも記憶に残ったりする。

プロ野球の進化に触れることができた。ハマスタに行ってよかった。

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