横浜マラソンを11/10に控えたこのタイミングで練習用のシューズとしてNIKEのZOOM PEGUSUS35を買った。
2週間ほど練習に使い、42kmのロングも一本こなしたので、その感想や他に併用しているシューズ(New BalanceのHANZO S)との比較を残しておきたい。
結論、サブ3を目指すランナーがNIKEのPEGUSUS35を買ったら、これレースで使えるんじゃねってなっている。
PEGUSUS 35を買った理由はNIKEの厚底ブーム
HANZO S V2は以前の記事にも書いたが、完全にレースを想定したシューズなので、練習で気軽に使うシューズかと問われると…という感じだった。
そんな折にMGCでNIKEのシューズを履いていた選手が躍動しているのに完全にインスパイアされて、PEGUSUS35を買ったのだ。
NIKEのチャートを見ると、PEGUSUSはサブ4レベルを対象としたシューズだ。
NRC マラソンタイム別シューズガイド. Nike.com (JP)
でもこの手のメーカーのチャートは、商品ラインナップの差別化を図るためのもので、そこまで厳密なものでもないと思っている。何を目的にするかだ。かの大迫傑選手もジョグにPEGUSUS35を使っていると話している。これは大いに期待できそうだと思って、お試しにメルカリで新古品を購入した。
1stインプレッション 前足部のクッショニングの包み込む感が凄い
NIKEのZOOM PEGUSUS35(上)とNew BalanceのHANZO S V2
ここ数ヶ月はHANZOやワラーチを使っていたものだから、最初はとにかく、「重くてまったり」している印象が強かった。20年前、小学生の時に、父親の海外のお土産で買ってきてもらったNIKEのスニーカーがお気に入り過ぎて、体育の持久走で使って「全然走られへんやん」と撃沈した記憶が蘇った。やはりNIKEは自分には合わないのだろうか。しかし、 5kmくらいを過ぎて一気に印象が変わった。
まず、シューズの見ためからヒール部分のクッションがふかふかしているんだろうなと予想していたが、実際に走ってみると、ヒールよりも前足部のクッショニング、重厚感を強く感じた。つま先着地がとてもスムーズで、足に伝わる衝撃も少ない。つま先着地を身に付けたいランナーにはPEGUSUSはオススメできると感じる。
あと、このシューズは「さぞ弾むんだろう」と予想していたが、弾むというよりかは「受け止めてくれる」という表現の方が合っていると思う。びよ~んではなく、ふぎゅ〜である。
スピードは出ない
受け止めてくれる感が強かったと書いたが、軽量の薄底シューズやワラーチに比べると、それなりに弾み、躍動感を感じることができた。
弾むことで前に進んでいる推進力があるなぁと思ったが、実際にはあまりスピードは出ていなかった。スピードだけを求めたいのならば、HANZO S V2に軍配が上がる。
踵のホールド感は心もとない
踵はすごく特徴的な形をしている。これはシューズの脱ぎ履きを考慮したデザインのようだ。肝心の踵のホールド感は少し心許なかった。
初めて走った後に、普段には感じない踵への疲労感が残った。走行中に踵が自由になっているからなのかもしれない。
使用開始から1週間。初のロング走で体感したサブ4シューズの効果
大会前の最後のロング走として、10/22の祝日に42km走を敢行した。前半、キロ5分以上かけてまったりと走っていたこともあるが、HANZOなら間違いなく脚がピタッと止まってしまう35km過ぎでも、比較的疲労感を覚えることなく。
最後はさすがにしんどかったが42kmを走り切ることができた。よく考えたらレース以外でフルを走り切ったのは初めてのことだった。ソールの厚さはやはりレースの後半には頼もしい。
横浜前の最後のロングを無事に終え、距離への不安はなくなりました。あとは怪我をしないこと、レーススピードを身体に覚えさせること。
そしてここに来て新たな悩み。レースをどのシューズで走るかということ。昨年の2レースは前半を突っ込んで、どちらも後半で撃沈しました。PBは更新したものの、更なる高みを目指したいのなら、同じようなレースをしていてはダメだと思っています。
そうなると後半粘るために、PEGUSUSで勝負するのもありなんじゃないかと思えてきました。もう少しギリギリまで悩みたいと思います。
横浜マラソンまであと10日。
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