激動な春先と比べると格安SIM界隈もゆったりしてきました。
そんな6月下旬に突如、BIGLOBEから発表された新サービス「donedone(ドネドネ)」。
制限付きではありますが50GBが2,728円で使えるという面白いサービスです。しかし、話題になったのは「お試し用」として提供されたエントリープランでした。
あまりに申込みが殺到したため、急遽受付を停止するという事態になっています。
今回、運良くエントリープランを契約できたので、実際に契約してみて感じたことを共有します〜!
donedoneのサービス概要
donedoneはBIGLOBEがスタートした、格安SIMブランドです。
おそらく業界初となる「ドネーション型モバイルサービス」をコンセプトにしています。
毎月料金の一部(50円)が、5つの分野の社会貢献を行う団体に寄付されます。
- 教育支援:ワールド・ビジョン・ジャパン
- 健康支援:シェア
- 海洋保全:エバーラスティング・ネイチャー
- 医療支援:日本小児がん研究グループ
- 環境保全:オックスフォード大学 WildCRU
ドネート先はアプリで設定・変更できます。
また災害時には臨時の支援団体が追加されることもあるようです。
日本は外国と比べると、寄付の文化が希薄と言われます。誰もが自分ごとである「スマホの支払い」と、寄付を組み合わせるアイデアは、純粋にすばらしいと思います。
donedoneのプラン
donedoneのプランの概要は以下のとおり。
- 2,728円
- 50GB
- 無料通話はなし
- au回線
ただし純粋に50GBが使えるわけではなく、さらに以下の2つのプランがあります。
ベーシックUプラン | カスタムUプラン | |
---|---|---|
容量 | 50GB | |
最大速度 | 3Mbps | ・指定のアプリは制限なし ・その他の通信は1Mbps |
超過後の速度 | 1Mbps | 1Mbps |
ベーシックUプランはアプリに関係なく、常に最大3Mbpsで利用できます。50GB超過後は1Mbpsに制限されます。
面白いのはカスタムUプランの方です。
カスタムUは指定アプリの速度制限なし
カスタムUプランは常時1Mbpsの低速ですが、指定のアプリ(サービス開始時は10)は速度制限なしで利用できます。
- SNS…LINE、Instagram、Facebook
- 動画…YouTube、ABEMA、TikTok、TELASA
- 音楽…Spotify、Amazon Music
- ゲーム…モンスターストライク
「対象アプリは使い放題」というのはよくありますが、「速度上限なし」というのは珍しいです。
僕が720pのYouTube、Amazon Musicを閲覧・聴取したところ、ほとんど待ち時間なく再生を始められ、途中で止まってしまうこともありませんでした。
↓Amazon Musicを再生してみたところ。ストリーミングにかかる時間はほとんどなし
画面上部に表示されている速度を見てみると、最大で20Mbps程度は出ているようです。
※ただしあくまで「格安SIM」なので、速度上限はないと言いつつも、大手キャリアのような速度は期待しない方が良さそうです。
話題になったのは「0円SIM」のエントリープラン
donedoneには上記のプランの他に「お試し」用としてエントリープランが用意されました。
- 最大128Kbpsのデータ専用SIM
- 0円
- 14日間、3GBまで「ベーシックU」または「カスタムU」が利用できるクーポン付き
- 寄付対象外
かつて「0SIM」という、500MBまでは0円で使えるサービスがありましたが、まさか令和の時代に再会できるとは!
しかし0円というのが良くも悪くも話題になってしまいました。
開始から1週間で受付を一時停止する事態になりました。
【口コミ】donedoneを実際に契約してみて感じたこと
今回、donedoneを実際に契約してみた感じたことは主に以下の3つ。
- 契約フローについて
- 速度について
- アプリについて
まず契約のフローがめっちゃ簡易的だったこと。
実はdonedoneを申し込む直前に、ドコモのahamoも契約していたんですが、donedoneの申込みの方が2分の1くらい早く済みました(エントリープランだからってこともあったと思う)。
さすがBIGLOBEモバイルで培ったノウハウが違いますね。
速度についてはふつうに満足。
またアプリの動作や見やすさも好印象でした。
それだけdonedoneが「わかりやすいサービス」ということです。
デメリット:通信量が確認できないので無制限(笑)
しかしこのdonedoneのアプリ、執筆時点(2021/07/09)では、通信量の確認ができません(笑)。
(何のためのアプリや)
しかしそれを逆手に、まさかの「対応するまでは無制限で使ってもええで!」宣言が出ています。
つまり、アプリで通信量が確認できるようになるまでは、一時的にではありますが
- 2,728円で
- au回線が
- 高速で完全使い放題!
ということです。
donedone「エントリープラン」の使いこなし方
クーポンを使い終わった後の、エントリープランは最大128Kbpsです。
以前、LIBMOのライトプランでその速度で運用していたことがあるんですが、はっきり言って使いものにはなりません。
本当に「回線維持」をするための最低限の速度です。
よくこの手の予備SIMは「何かあったときに安心★」とか言われますが、128Kbpsでは何かあったとしても役に立たない可能性が高いです。
近場でフリーWi-Fiがつながるスポットを探した方が早いと思いますし、僕らには楽天モバイルという最強の予備回線があります。
今後予定の「時間単位」チケットしか勝たん
donedone公式サイトでは以下のような案内があります。
急なWeb会議やライブ配信を観たいときに、時間単位で快適通信できるチケットもご用意(今後対応予定)。
ずばりdonedoneのエントリープランが活きる道はこれです。
auのpovoには220円で24時間使い放題という「トッピング」があります。これに似たものがdonedoneでも使えるようになると予想されます。
仮にpovoと全く同じ条件でチケットが発行されたら神懸かり的なサービスになると思います。
- 使いたい時に気軽に使い放題チケットが格安で買える
- しかも維持費がかからない
こんなサービス、現時点では他にはありません。
これは今後の展開に期待ですね。
(むしろ、楽天モバイルは0円維持勢に対してこんなオプションを作ってあげたら、みんな喜んで課金すると思うんですが……。)
理念がすばらしい。エントリープランで契約した人もドネろう
donedoneのスマホ代で社会貢献できるというのは、素敵なアイデア、サービスの理念だと思います。
しかし現実は僕も含めて、その理念とは程遠い場所にいるユーザーたちの関心の的にされてしまいました。
僕は今、エントリープランで契約して喜んでいたことを、とても恥ずべき行為だったと反省してます。
donedoneの中の方へ。エントリープランは寄付対象外とのことですが、できたらチケットが始まった暁には、その数%でも寄付に回していただきたいです。
その際は喜んでドネらせていただきます!
他のMVNOのプランも解説してます!
僕が特に気になったサービスのプラン・オプションを解説してます。よろしければ一緒に!
▼IIJmio:eSIM安すぎぃ!
▼LIBMO:20GB/30GB最強
▼mineo(パケット放題 Plus):
最大1.5Mbps使い放題
▼エキサイトモバイル:従量プランなら
▼nuroモバイル:最安of最安
▼OCNモバイルONE:速度含めるとコスパ最強
▼ジェイコムモバイル:最大1Mbps使える
▼LinksMate:追加SIMで最強感ある
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